法要後に檀家未婚娘達が拙僧周囲に。結婚相手の話題となり「婿選びの事例、教えて」と。「成功例より失敗例を話そうかな。昨今、気になる婿の選び方は、父親を嫌う娘達が、父親と真逆のタイプというだけで気を引かれ、その他の部分が盲目となり、結果、離婚に至った、というケースが。直情的選択はあかんかな」と。
【追伸】
この檀家未婚娘達に「10年程前の事だったかな。仕事が生き甲斐、家庭をを振り返らん、という父親に不満を抱き続けてきた娘さんが、父親とは真逆の『定時に帰宅をする人。大きな声を出さない物静かな人。気が長く、待つ事を苦にしない人』を条件に、見合い結婚を。ところが、結婚生活が長くなってくると、何に対しても意欲を出さない主人にイライラが募り、とうとう離婚を。自分がそのタイプを望んで結婚を決めたのに。意欲のある男性は、この娘さんが提示した条件の真逆のタイプの男性だよ。結婚後に、両タイプを求められ、離婚されたご主人さんが気の毒でならんかったな。偏ったこだわりで失敗した、よか例題かな。同じ轍を踏みそうに感じる人は、よくよく気をつけな」と。