夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

雨の一日  今の親子関係って?

2006-05-09 19:08:59 | Weblog
 最近のテレビ、新聞などの社会面を見ていると、親と子についてどうなっているのだろうと思いますね。以前は継母が継子をいじめるってことはよくありましたが
 今は、実の親子関係においても殺伐たる事件があふれています。
 「きれる」と言う言葉も頻繁に使われ、切れ方が尋常でなく殺人へといたるのですから、どこに問題があるのだろうか。と考えてもみたくなりますよ。

 この間読んだ曾野綾子さんの「晩年の美学を求めて」の本の中に
この頃余り使われなくなった言葉に「親孝行」があり、一つの鍵があるような気
がすると、「親孝行」な子どもは、幼い時から、どこかで耐えることをしつけられ
来た家庭に生まれる。物分りのいい、甘いしつけの家庭には親孝行な子どもは生
まれにくい。
 
 親との生活の中で、親と苦労を分かち合う体験を持った子どもだけが、親を
大切にする。子どもだけには苦労させたくないと思う場合には、子どもがなぜ
か大人に育たない。

 子どもは一定の齢になったら必ず親から自立し、おやの庇護を受けていた
立場と反対に親を庇護する自覚を持たねばならない。40代の壮年になれば
親の精神力を凌駕しなければならない。現代の多くの中年の子どもの異常な
未成熟が、世間を歪めている。と・・・・

 巷の親子を見ていても、範を示さなければならない親が、自覚の無いこと
に時代だけでは済まされないことを感じます。

      カルセオラリア(きんちゃく草)