聖路加国際病院名誉理事長の日野原先生、10月に100歳を迎えられ
未だ現役、お元気で各地への講演に院内の末期患者への往診と精力的に
動いておられます。
お元気の元はどこにあるのか。日野原先生はかの日航機ハイジャック事件
の際、機上の人として拘束5日間のあと助かった命への感謝を恩になった人
でなく、全ての人へのお恵として尽くすこと(妻である静子さんの言葉でもある
が)として医療に携わってきました。
末期患者の手をとり優しく言葉を掛ける、「末期患者の家族の身になって
患者に接するようにしなければ。」とこれは日野原先生の夫人も認知症の上、
肺疾患で迫り来る末期を考えていられるからです。しかし原点は父上が教会
の牧師であり奥様もクリスチャンで医者としての使命感が備わっていられる
のでしょう。
26歳で医師となり70数年、4000人に及ぶ患者と接したそうです。東北
地震の際には被災地を訪れ避難されている人々に励ましの声を掛けられ
100歳パワーを与えられていました。
学校での講演では命の大切さを説き、自らミュージカル「葉っぱのフレディー」
を演じてアメリカでも公演されたこともありました。
110歳までは生きると言っておられます。3年先までスケジュールが詰ま
っておられるそうです。まさに100歳万歳の先生です。
最近のお医者さんはパソコンの画面と向き合い、とかく患者の話を聞か
ないとも言われます。患者にとってお医者さんは救ってくれる神様と思って
います。手を持ってくれるだけでもうれしいのです。