三重長寿南勢志摩連絡会主催の講演会が伊勢市の生涯センター(伊勢
トピア)であり、出席しました。
講師先生はエッセーストでNHKふるさと通信員、また三重大学の客員講師
もされている川口祐二先生です。ー著書も多く、今や三重での有名人です。
9月にはラジオ深夜便でも講師をされていました。
話の内容もですが話し方が面白く、80歳とは思えない話題も豊富で人を惹
きつけます。
昨年度は「鯛」についてだったそうですが、今年は「海老」(伊勢えび)でした。
伊勢えびの名の由来から、生態の特徴、巨大のものは80cmもあり、
触覚 だけでも40cmはあるそうです。(普通は体長16~17cmー稚魚から
2年) 稚えびから1年間は何度も脱皮を繰り返して成えびとなる。
秋から正月頃までが漁期だからその間に食するのが良い。あとの季節は
産卵と成育の」期間。
何しろ1匹の伊勢えびでも食の部分は体の後半の腹部だけで高価で他の
魚類などとは異なる。しかし伊勢えびは痛風を起こすから・・・・・食べなくても
熊野灘・志摩には生息するが、鳥羽湾には岩礁がないから生息は難しい。
太平洋沿岸だけで、何故伊勢かと言うかもはっきりとは分からない。多分熊野
地方のが伊勢を経て上っていったからかも・・・・・東京で獲れても伊勢えび・・・
また伊勢えびを詠んだ書物・俳句も多く。古くは、井原西鶴の「世間胸算用」
や「永代蔵」にも縁起ものの伊勢えびが上げられているが、高値だから細工
ものでもと・・・・・
俳句もいくつか上げていました。(講師先生自身が俳人)
俳人 加藤楸邨の句 「伊勢海老の 月にふる髭 煮らるると」
「ひげ」 についても
「鬚」 口ひげ 「鬚」 あごひげ 「髯」 頬ひげ
等面白い違いを話してくれました。
著書も多く1冊買ってきました。 「伊勢志摩春秋 ふるさと再発見」