今年のノーベル医学生理学賞受賞に、京都大の山中伸弥教授が決ま
りました。 英国ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士と共に受賞です。
山中教授 今日も25Kを走ったと言う
「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」が
受賞の対象でした。
山中氏は1006年、マウスの皮膚細胞に4種類の遺伝子を入れることで、
あらゆる組織や臓器に分化する能力と高い増殖能力を持つ「人工多能性幹
細胞(iPS細胞)」を作り出すことに成功。拒絶反応の少ない再生医療や
難病の仕組みの解明などにつながる革新的な功績が評価され、最初の
成果が米科学誌に掲載されてから6年余りを経ての受賞です。ノーベル賞と
しては早い受賞です。
記者会見で研究に携わった多くの方に感謝する。またビジョンとしては早く
に患者に届けらるる事にあると。
難病患者にとっては朗報をもたらすこととなるでしょう。医学の進歩に寄与
するすごい研究です。
人工多能性幹細胞(inducedpluripotentstemcell=iPS細胞)
(ーネットによるー)
大人の皮膚細胞など体細胞に遺伝子を導入するなどして、体のさまざまな
細胞になれる能力を獲得した細胞。山中伸弥教授らが06年にマウスの細胞
で成功し山中教授自ら命名。07年11月にはヒト細胞での成功を発表した。
患者本人の細胞から作るため、拒絶反応の起きない組織を作ることができ、
脊髄(せきずい)損傷や難病の治療に使える可能性がある。
「再生医療の切り札」として期待が大きく、世界各国で激しい特許競争が繰
り広げられている。ES細胞(胚性幹細胞)もさまざまな組織に分化する能力を
持つが、受精卵を壊して作ることから倫理的な問題がある。この点、iPS細胞
は倫理的な問題を克服している。