吉本ばなな 著。
あ、今は 「よしもとばなな」 さんですけどね。
この人の本を読む度に いつも村上春樹氏を思い出す。
作家さんにとってそんな失礼な話はないのかもしれないけれど
正直そうなんだもの。
なんか雰囲気が似てるんですよね。
うまく説明できないけど。
なんかこう・・・捉えどころがないんだけど
そう思った時には既にもうワシっと掴まれちゃってる、みたいな。
うぇ~ん・・どうにかしてほしい、この描写下手な私を。
とにかくですね、
出てくる人たちが置かれてる状況はかなりシビアなのに(近親相姦、自殺、オカルト?)
清涼飲料水を飲んだ時みたいな このさわやかさは何!? って感じ。
「哀しい予感」 で悔いを残した部分に精一杯取り組めてすがすがしい気持ち、ってばななさんは言ってます。
それは良かった。
「私も含めて、私のまわりにも、あなたを含めて多分あなたのまわりにも『困った人』はたくさんいます。
才能だったり、欠落だったり、生きていきにくいなにかをいつも抱えて歩いている人。
でも、この世にいるどのような人も、誰にもはばからずに好きな位置でその人が思うように生きていい、
そういうことを自分も含めて忘れそうになりそうなので、
それを強くこめて、いまここで作品にしたかったのです。」 (あとがきより)
これが全て。
以上。