二男は好き嫌いが多い。
子どもの頃は牛乳と麺類だけで生きていました。
好き嫌いが多い=わがまま
世の中からはそう捉えられがちだけど、自閉症の世界にいる人たちにはそれだけでは片づけられない微妙な理由があるのです。
臭覚、触角、視覚・・・感覚過敏な彼らにとって、食べる、という行為はいくつもの壁を乗り越える作業。
厳しい療育の指導で、「頑張って食べる」という技を身に付けた息子は、
今は頑張れば大抵の物が食べられるようになりました。
そんな彼が「うまい!」と言いながら食べたのがカニカマの天ぷら。
最初は何度も匂いを嗅いで恐る恐るでしたが、OKとわかるとムシャムシャ・・・
頑張らないで食べてる姿は見ていてとっても気持ちいい。
そして、嬉しい。
私たちの世界の「普通」は 彼らには通用しない。
それを受け入れることは大変だったけど
いろんな発見もあったし毎日が親にとっても学習です。
そして、この学習は一生続きます。
(注*自閉症スペクトラムの人たちが全て偏食というわけではありません。参考)