◆ゆれる◆

　今日のシネマ　

 

最近観た映画の中で、一番心に残った作品。

2006年の公開当時、すごく話題になったのは覚えてますが

あの頃の私は洋画一辺倒で、邦画には見向きもしなかった。

まあ機会があったらそのうちね、・・くらいにしか思ってなかったのが

今、その機会に出会えてよかった。本当によかった。

 

兄（香川照之）と弟（オダギリジョー）。

田舎で真面目に家業を継ぐ兄と　東京で好きな事してそこそこ成功してる弟。

そんな兄弟が母の一周忌で顔を合わせ、幼馴染（真木よう子）を巻き込みながらある大きな流れの渦の中に・・・

峡谷の橋の上で起った出来事は事件か事故か・・

 血が通った兄弟だからこそ、軋轢は複雑で深い。

 

香川照之の演技の上手さは今さら書くまでもありませんが

ドラマやら映画やら、とにかくどこにでも登場する彼に最近はいくらか食傷気味でした。

しかし、この作品の香川照之を見て、やっぱすごい、と改めて思い知ることに・・

天晴、です。

 

監督は、西川美和。

すごいなこの人、って調べたら、「ディア・ドクター」「夢売るふたり」

あ～そういうこと。

前者は特別な感動は無かったように記憶しているんだけど、後者はリスト入りするもまだ未見。こりゃ楽しみだ。

 

 

ゆれる・・・

橋が揺れ、人が揺れ、心が揺れ、記憶も揺れる。

真実はどこに？

まだ観てない方、お奨めの一本です。