若菜晃子 著
『街と山のあいだ』 が とても心地よかったので また若菜さんの本を読みました
今回は世界の街を歩いた随筆集です
若菜さんにはもちろんお会いしたことはありませんが
文字を辿っていると、その人となりが見えてくるような気がします
目立って人の前には立たないけれど、観察力に長けていて芯が強く、
一度決めたことはコツコツとやり遂げる努力の人(あくまでも勝手な想像です)
そんな彼女が世界の街角で目にした人や物、
そこから発生する一つ一つの感情が そのまま直に伝わってきました
前の本もそうだったけれど、
今回もずっと若菜さんと一緒に歩いていた気がします
有名な観光地を巡るのではなく、小さな町や村で暮らす人々の生活の一コマを
優しい言葉で綴ってあってほんわかします
それぞれの国の食べ物やお土産も興味深かった
また、植物写真家のご主人の人柄も想像でき、
なんて素敵なご夫婦なんだろうと・・・
若菜さんのこの本は、2020年第5回斎藤繁太賞を受賞されました
(齋藤茂太賞=前年に刊行された紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクションが対象)