7月29日(金) 滞在六日目
早朝の窓辺に鳥さんがやってきました
あなたはだあれ?
さて、今日は北海道での一大イベントの日
この旅を計画した一年前、旭岳温泉での宿泊は予定には入っていませんでした
道東を楽しんだ後、女満別から新千歳まで飛行機で移動し
小樽を見学する予定でした
パパさん、小樽で美味しいお寿司が食べたいと・・
しか~し・・・
息子の「山に登りたい!」という希望を叶えるために小樽は取りやめ・・・
私が思いっきり息子の案に賛成したせいでもあります(パパごめん)
大雪山系ということは なんとなく決まっていたのですが
最初は層雲峡あたりに泊まって黒岳にするか、という話でした
でも息子がそれで納得するはずがなく
「北海道最高峰に登りたい!旭岳がいい!」
と なって 私も一緒になってパパを説得する立場になりました
ロープウェイを使えるのはどちらも同じですが
その後の難易度と所要時間が黒岳と旭岳では少し違います
YouTubeを活用して、地図を見ながら何度もトレイルを確認してもらって
なんとか承諾してもらいました
登山を組み入れると持ち物も大きく変わってきます
ザックや登山靴、ストックなども持たなくてはいけません
結局、体力脚力のある息子は普段履いているスニーカーで山も登ることにし、
ザックはスーツケースには入れずに三人とも機内で持つことにしました
前置きが長くなりましたが それではそろそろ出発します
泊まっているホテルからロープウェイの駅までは徒歩3分!(だからこの宿を選びました)
6:30発の始発に乗るべく、6時にホテルをスタート
あ、登山に興味の無い方・・・
今日は少々長くなりますので、遠慮無くスルーしてくださいね
いざ! 旭岳へ!!
山麓駅前には既に10人くらいの人が並んでいました
予定通り始発に乗って姿見駅までビューン!
「登山届」ではなく、「入林届」!!
きちんと出しました
姿見駅からの旭岳
昨日は雲の中に隠れて一切その姿を見せてはくれなかったけど
今日はようやく見ることができました
大きい!
おおおお!
あそこの上まで行くのか!
チングルマはもうおしまい?
果穂ちゃんが見送ってくれました
まずは観光の方たちが行く姿見ノ池へ
旭岳石室(避難小屋)の横を通っていきます
もうちょっと太陽が出てくれれば池の水が鮮やかに見えるんだろうけれど
でも、贅沢はいいません
さあ、頑張ろう!
ここからはひたすら登り!
しかもこのガレ場・・・
下りが嫌だな・・
この不安が後で的中します
ケルン越しに姿見ノ池が見えます
疲れたら後ろを振り返って 歩いてきた道を眺める
息子は余裕綽々
噴煙が・・・
この辺り、かなり硫黄臭が凄かったです
この日は風が強くて風速15~16㍍の予報が出ていました
時々突風が吹いて、気をつけないと飛ばされそうなくらい・・・
火口に落ちないように気をつけて
地面の色が赤く変わってきた
この急登!
今日一番のがんばりどころ
登山者の皆さんが続いています
有名な金庫岩
ここまでくれば頂上はすぐそこ!
はい、到着!
お疲れ様!
北海道最高峰 大雪山 旭岳 2290㍍ ゲットしました!
風が・・・
前日にコンビニで買った行動食を食べたりして休んでいたら
息子が「下のテン場まで行って裏から旭岳の山容を撮りたい」と言い出しました
パパは、絶対に行きたくない、と言います
私が一緒だと遅くなるし・・
仕方ないので 彼だけ行かせることにしました
でも、写真を撮ったらすぐに帰ってくる、と約束して・・
ここからは息子が撮ってきた写真です
上からは全く見えませんでしたが こんなに雪が残っていました
息子は普通のスニーカーだったので、ここで滑って手を擦りむいて帰ってきました
まるで外国の山みたい・・・
こんな場所もあったのね
彼が撮りたかった、逆側からの旭岳の山容
表からとは全然違う!
なだらかで優しい雰囲気
息子、目標達成!
1時間ちょっと待ったでしょうか・・・
パパも私も寒くて寒くてじっとしていられないので
頂上をウロウロしながら写真を撮りまくっていました
息子が戻ってきた時には心底ホッとし、即、下山開始!
姿見ノ池までは同じ道で戻ります
が・・・・
この下りが大変でした
そもそも私はガレ場やザレ場の下りが大嫌い
一歩足を出す度に、ズルッと滑り、怖くて怖くて進めません
しかもバランス感覚や体幹が軟弱なせいか、数回尻餅ついて転びました
登りは 思っていたよりもあっけなく頂上に着いたのに
下りは登りと同じくらいの時間がかかってしまいました
しかも、この日はロキソニンがあまり効かず、
膝が痛くて・・・
結局 途中でもう一錠 追加で飲んでしまいました
はぁ~~
姿見ノ池まで戻ってきた時は、心底ホッとしました
ここからは往路とは別の道を通ってロープウェイの駅まで戻ります
噴気活動展望台
ちょっと怖かったので離れた所から撮影
夫婦池
ミヤマアキノキリンソウの向こうに旭岳
ああ、あそこから降りてきたんだねぇ
なんて話しながら 最後の旭岳を堪能していました
ここら辺にはまだチングルマが群生して咲いていました(右下の白いテンテン)
そして、無事に下山し、ホテルに戻りました
お天気は、ピーカンではなかったし、風も強かったけれど
旭岳は最後まで私たちにその姿を見せてくれていました
息子は、体力的には ちょっと物足りなかったみたいですが
希望通りの山に登れて、反対からの山容も撮れたので満足だったようです
大雪山を、思う存分楽しむにはやはり縦走が一番
パパと私はもう無理だけど
息子はいつか、トムラウシまで歩かせてあげたいな
なーんて、頂上からガスの合間に見える山々を見ながら思った母なのでした
今回会ったお花さんたち
エゾコザクラ・ミヤマリンドウ・ハクサンボウフウ・エゾイソツツジ
エゾオヤマリンドウ・メアカンキンバイ・ミヤマアキノキリンソウ・エゾイワツメクサ
シラタマノキ・エゾツガザクラ・チシマクモマグサ・イワブクロ
ゴゼンタチバナ・エゾノマルバシモツケ・チングルマ・ウラジロタデ
全所要時間 約7時間(休憩含む)
歩行時間5時間半(往路:姿見駅~旭岳)
(復路:旭岳~夫婦池経由姿見駅)
長い長いレポを最後まで見ていただいてありがとうございました
明日につづく・・・
登山されたんですね!
この時期に雪渓が残っているのは、やはり北海道だなぁって思います。
ナイスファイト!お疲れ様でした^_^
起き抜けのぼんやりした視線に
何と清々しくも雄大な旭岳
僕には想像もできない世界の出来事みたいで
ポレポレ隊の映像は何時も新鮮です
”そこに山があるから!!”ってよく言うけど
その言葉の意味が
ジュリアさんのレポートで少し解るような気が・・
”そこに詞があるから”のポエトの心境と同じ・・かな
映像も枠いっぱいで迫力があって
登山するという姿と其処から見える景色が
余すところなく伝わりましたよ
お疲れさまでした
膝も元に戻りましたか?
山の写真が素晴らしいです❗️
旭岳、富士山みたいな山ですね
諸々なお話の聞ける日を楽しみにしてま~す
うーーーーんっ♡ アップされている写真が、夢のように美しいっ!
青い池。。。 行きたい、行きたいと思いつつ、行けてないです。
息子さん、体力ありますねっ
息子さんに合わせて登山された、ご主人も、ジュリアさんも、スゴいですっ!
息子さん、ジュリアさんに夢を叶えてもらえて、幸せですねぇ!
読んでいて、私も、幸せな気持ちになります。😊
膝。。。痛くもなりますよね。
お写真を拝見して、激しく同意しています。
今は、ゆっくり、お身体を休めている最中でしょうか?
良かったね、家族皆が満足できる旅行で。
旭岳に行ってみようと思って交通機関や宿泊などを調べたことがありますが、結局、まだ行っていません。
(^^;
参考になりました。
北海道登山、自然のパワーをもらいましたね!
凄いですね(≧∀≦)♪
私ならロープウェイで終わりですσ(^◇^;)
息子さん♪
良い写真が撮れましたね。
今日も楽しませて貰いました( ´艸`)💓
有難うございます。
明日も楽しみにしています。
旭岳、頂上までの登山ですかぁ~
すごいなぁ~
私はただの観光で姿見の池までしか行かなかったので
感動しましたよ~
こんなに石がゴロゴロしているのですねぇ~
大変だったことでしょう。
お膝は大丈夫ですか!
下りは体重が全部、かかるので二倍も負担が
大きいですものねぇ~
でも、息子さんが写されて大雪渓、見せて
いただけてこれも感動です。
息子さんを褒めてあげてねぇ~
ありがとうってお伝えください。
大興奮の蛍です。
ちょっと小樽の街も良いのだけど、
小樽は又、行くことができるでしょう。
蛍は自転車を借りて一人で一日、走り回りましたよ。
この日のブログアップ、楽しみに待っていました。
懐かしいです!
私は2002年8月5日に登頂しました。まだデジカメのない時代で、今アルバムを引っ張り出し思い出しています。
実は私当時55歳、まだ山に目覚める前でした。怖いもの知らずですよね~。若かったのだと思います。
一応トレッキングシューズは持っていましたが、本格的な山靴ではなかったんですよ。
夫が大学山岳部で鍛えた山男だったので、私はポシェット一つの空荷、夫にすべてを任せての登頂でした。
ちょっと無謀だったけど、若さに任せて登ってしまったって感じです
ジュリアさんが仰るように、とにかくガレ場、ザレ場続きの道で下りは何回ズルズルと滑って転んだことか!
山男の夫ですら1回、派手に転んだのをよく覚えています。
でもいい思い出で、今でもあの美しい景色は忘れられません。
そうそう、私たちも旅行に登山が組み込まれると荷物が多くなって!
この北海道旅行の時も、最初のホテルに宅急便を送り(その後はレンタカー)、最後の訪問地、知床でまた宅急便を東京の自宅に送り返すという方法をとりました。
一昨年の東北旅行も同じスタイルです。
もう一度登りたい大雪山!でももう絶対無理!
ジュリアさんの雄大なお写真ですっかりまた登った気分です。
ありがとうございます。