今日のシネマ
2020年 日本
東日本大震災から9年が経ちました。
コロナウィルスのせいで人混みに行くのは控えたい昨今ではありますが、
今、観なければ、という強い使命感で劇場へ。
至近の劇場はこの時期、座席を一席飛ばしで販売しています。
ガラガラだと思いきや、私と同じ気持ちの人が集まったとみえて
思ったよりも多い観客数でした。
ジャーナリスト門田隆将氏が、3.11の関係者90人以上に取材して書いた
ノンフィクション『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』が原作。
序盤からの緊張は最後までずっと続きます。
ニュースでしか知り得なかった福島原発の一部始終がわかりました。
”命がけ” という言葉を軽々しく使ってはいけない、
あの時の彼らのためにある言葉だと思いました。
現場に居た方たちに今更ながら「お疲れ様、ありがとう」と言ってあげたい。
また、住み慣れた故郷を後にしなければならなかった避難地域の皆さんの
苦労や不安や無念さも痛いほど伝わりました。
一人でも多くの人に観て、そして知ってもらいたいと強く思ったのは事実ですが
自分の中で整理しきれない思いも多々あります。
それは、この映画の中で、実名で登場するのは渡辺謙さんが演じた吉田所長のみ。
他のキャストは、モデルになった方はいるんでしょうが実名ではありません。
例えば、観た誰もがイライラするであろう現場 対 本店や政府とのやりとり。
当時の首相は菅直人氏でしたから
観ているこっちは菅直人氏に石でもぶつけたくなるくらいな気持ちになってしまうわけです。
でも、これはあくまでも映画です。作品です。
本当にこんなやりとりがあったの? っていう疑問が残ったりするわけです。
その辺のいらだちが、観終わった後、すごく残りました。
これがもし他国の映画なら、全部実名でバンバンやるんでしょうが
日本はねぇ・・忖度?圧力? なかなか難しいでしょうねぇ。
でも、それを抜きにしても、当時を知る上でこの映画は観て良かったと本当に思いました。
コロナが無ければ、きっと沢山の人たちに観てもらえただろうに
それが残念でなりません。
最期、桜のシーンでこの映画は終りますが
原発も、東北も 震災はまだまだ終わっちゃいないのです。
それを映画の中でもっと強く伝えて欲しかった。
せめて作品に寄り添った観客一人一人が
それを胸にしっかりと刻む、それが一番大事なことだと・・・。
だって現実を観るには、まだ早い気がして・・。
後でじっくり見たいです。
ジュリアさん、動ける時が来たら
一緒に東北で行きたい場所があります。
よろしく‼
私は「今」観たかったです。
観て良かったです。
震災で知らない事、まだまだいっぱいありますね。
できる支援をしましょう。
ありがと~
お誘い待っています。
よろしくね。
それが東北の人たちにとって、救いとなる限りは。
小さなことでもみんなでやれば
大きな力になりますよね。