やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

「ありがとう」の言葉

2017年01月24日 | 日記(息子・小5)

月に数回、小学校の購買ボランティアをさせていただいています。

子ども達の登校時間から始業時間まで、文房具や体操服、上靴、帽子などの物品を販売し、始業のチャイムが鳴ったら、購入用紙を計算して売上代金を確認し、納金票を書いて、在庫を落としたら終了です。

ママさん達3人で担当し、子ども達相手の楽しいボランティアです。

 

購買ルームの鍵と金庫は職員室に保管されていて、学校に着いたら、まず職員室に向かいます。

昨日は、そこで、息子達5年生の算数を担当してくださっている先生にお会いしました。

 

「〇〇君、いつも頑張っていますよ。」

「ありがとうございます。

いつもお世話になっています。」

「いえいえ、〇〇君、一番前の席で扉のすぐ側に座っているのですけど、算数の授業が終わって私が教室を出る時にね、『ありがとうございました。』って、言ってくれるんですよ。」

先生は、嬉しそうに笑顔でそう仰ってくださいました。

 

「そうなんですか~!」

息子の学校での意外な一面を聞いて、私は驚きました。

「授業も一生懸命聞いてくれています。

それに、お母さんも、今日は寒い中、ありがとうございます。」

「いえいえ。これからもどうぞよろしくお願いします。」

 

先ほどまで「寒い寒い」と縮こまっていた私の心は、ほっこりと温かくなって、購買ルームへと向かいました。

 

「ありがとう」は不思議な言葉ですね。

その一言で、嬉しくなって、心が温かくなり、元気が出ます。

 

1年程前まで、息子は、歯医者さん等お世話になった人に、

「『ありがとう』って言おうと思ってるけど、言うタイミングが分かれへんねん。」

と、言っていました。

それが、いつの間にか、学校の先生にまで「ありがとう」を伝えるようになっていて、びっくりしました。

 

「ありがとう」は、感謝を伝える言葉です。

でも、先生に「ありがとう」なんて、小学生の頃の私は、終業式や卒業式など先生とお別れの時にしか伝えていなかったように思います。

授業や何かで先生にお世話になっても、それが「当たり前」のことだと思っていましたから。

「ありがとう」を伝えることで、自分の心も潤う、ということを知ったのは、私が随分大人になってからのことです。

 

息子のそういう純粋なところを大切にしたいと思います。

そして、見習いたいなと思いました。

 

いつもブログをご覧になってくださっているみな様、「いいね!」や「ランキングバナー」を押してくださった方々、

なかなか感謝の気持ちをお伝えすることが出来ませんが、ブログを続ける支えになり、とても励みになっております。

 

ありがとうございます!!


こたつの中からプリント

2017年01月20日 | 日記(息子・小5)

こたつの中から、

「先生に渡しといてね!」

と、一昨日、息子に学校に持って行かせたはずのプリントが出てきました

 

それは、来年度の転居予定調査票で、記入後に息子に手渡したものの、数時間後にこたつの上に放置状態だったので、再度注意して、息子が連絡袋(プリント類はここに入れて持ち運びすることになっている)を開くところまでは見ていました。

いったい、息子は、何のために連絡袋を開けたのでしょう!?

 

こたつの中で踏まれ、もみくちゃになって、提出するのが恥ずかしいほどボロボロになったプリントは、しわを伸ばして、本の間でただ今アイロン中。

 

昨日、学校から帰って来てからも、息子はプリントのことを何も言いませんでした。

恐らく、提出物を失くしたことすら気付いていないのでしょう!

 

相変わらず、持って行くのも持って帰ってくるのも忘れがちな息子。

小学生の間はトレーニング期間だと思っていても、もうすぐ息子は6年生。

さすがに心配になってきます。

 

連絡帳、毎日ちゃんと確認しているみたいなんだけどなぁ。。。

 

忘れ物をしないようにと、あんまりやいやい声をかけると、強迫性障害が悪化しそうで怖いし、手順を見守ることぐらいしか出来ません。

とはいえ、やるべき手順はもう、息子の頭の中に入っていると思います。

あとは、意識。

自分でどこまで注意して意識することが出来るかだと思うのです。

 


これも夜驚?

2017年01月17日 | 日記(息子・小5)

新学期が始まって1週間の集団登校が終わり、今日から普段の登校に戻りました。

 

息子は登校班の班長になったので、初日は緊張もあったのか、集合時間より少し前に家を出ましたが、2日目からは相変わらずぐずぐずとして、

「遅れるよ! 班長おらんかったら出発出来へんよ!!」

と、私が声かけ急かして、集合時間になってなんとか家を出るという有様でした。

 

集団登校が終わり、これで息子の登校が遅くなったとしても、とりあえず人様に迷惑をかけることはないと、少しばかりほっとしました。

でも、なぜか息子は不安が増したのか、昨夜から朝方にかけて、

「ママ~ッ!」

と、何度もうなされていました。

 

私は、股関節の痛みから眠れずにいたので、その度に「は~い」とか「どうしたん?」と返事をして、息子の手を握ったり頭をなでたりすると、息子はすぐに寝息を立てて寝付くのですが、また、びくっとして、

「ママ~ッ!」

と、大声で呼ぶのです。

 

あんまり何度も呼ぶので無視すると、

「ママ~ッ! ママ~ッ!!」と、大声で叫びまくっていました。

 

でも、本人は寝ているのですよね。

明くる朝、全然覚えてないし・・・。

これも、夜驚の一種なんでしょうか?

 

明くる朝はやっぱりしんどそうで、エネルギーをチャージするためか、何度もハグしに来てから、

「頑張ってくる!」

と言って、出発しました。

 

何かあるのかな?

それとも、ただ不安なだけなのかな?

 

学校から帰って来た息子は、すごく上機嫌でした。

パンを2つたいらげ、サッカースクールへと飛び出していきました。

 

負けるな~!

不安なんかに乗っ取られるな~!

これは、私自身に言い聞かせています。

 

3学期が始まって、1週間と1日。

まだ始まったばかりです。

 


登校班の班長

2017年01月10日 | 日記(息子・小5)

3学期が始まりました。

 

息子の小学校は、それぞれの学期の始まりから1週間だけは集団登校をすることになっています。

新年度を見据えて、3学期に新しい登校班が決められ、5年生の息子は班長となりました。

なので、一応、私も集合場所に顔を出してみました。

 

どうやら、うちの住宅地で5人、6人、8人の3つの班が作られているようです。

4月に入学する新1年生の関係や、兄弟同一の班になるよう考えて分けられているようで、息子は、5人の班の班長となりました。

 

班長は、黄色い旗を持って先頭を歩くので、

「低学年に合わせてゆっくりめに歩いて、時々後ろを確認してね。」

と、声をかけて、送り出しました。

 

他の班も続々と後に続いていくので、誰かが置いてきぼりになってしまうようなこともありませんが、息子なりに班長としての責任を感じているようです。

前日は、早寝。

今朝も、余裕の7時30分に家を出ました。

 

この調子で、1週間は、頑張って登校出来そうな感じです。

その流れで、そのままスムーズに登校できるようになればいいなと願っています。

 

学校から帰って来た息子、

「思ったより普通やった!」

と、落ち着いて過ごせたようです。

 

帰って来て、昼食を食べるなり、ブレイブボードを持って遊びに行ってしまいました。

今日はサッカースクールの日なので、ぎりぎりまで遊んでいてオーバーワークにならないか心配ですが、息子が楽しそうに遊んでいることがとても嬉しいです。

 

このまま穏やかな時間が続きますように・・・。

 


ブレイブボード

2017年01月07日 | 日記(息子・小5)

少し遅れて息子がクリスマスプレゼントに選んだのは、ブレイブボード。

サンタさんにお願いしなかったのは、

「もらっても、無駄になるかもしれない!」

と、思ったようです。

 

体の使い方が不器用な息子は、

「持ってないから乗れないのは仕方ないけど、持ってるのに乗れなかったらどうしよう。。。」

そんな不安があったようです。

 

今、小学生の間でブレイブボードやJボードが大流行しています。

うちの住宅地だけでも10人くらいは持っているんじゃないでしょうか。

毎日のように誰かが乗っています。

滑ると言うよりは、もう、足代わりですね。

ブレイブボードに乗ったまま、お喋りしたり、ゲームをしたり、鬼ごっこやボール遊びをしたり。

車のあまり通らない、住宅地内の道路だから出来ることだと思いますが。。。

 

ママサンタとなった私は、

「サンタさんにもらったゲームやおもちゃも1ヶ月ぐらいしか遊んでないやん。

あとは、たま~に遊ぶくらいやろ?

ブレイブボードも、乗れるか乗られへんかはやってみな分かれへん。

チャレンジして、頑張っても出来へんかったら、それはそれでいいと思うで。」

と、息子に言いました

 

「どれぐらい頑張ったらいいの~?」

「とりあえず、冬休みの間は頑張ってみたら?」

息子は、少し考えた後、

「そうする!」

と、プレゼントをブレイブボードに決めました。

 

そうして息子が手に入れた、「RIPSTIK」という銀色のブレイブボード。

「30分でブレイブボードマスター」というDVD付きです。

 

DVDに入っていた紙。裏には注意書きが。

 

早速DVDを観て、公園に行って練習しようかと思っていたのですが、車に乗ろうと玄関を出た瞬間、

「〇〇も、ついにGETしたんか!?」

「サンタさんにもらったん?」

と、〇〇の持っているブレイブボードを見た近所の子ども達が集まってきました。

みんな、ボードに乗っています。

 

「乗って!」と「乗らして!」が飛び交う中で、

「うまく乗られへんと思うから、今から公園に行って練習しようと思ってんねん・・・」

と、私が言うと、

「公園? 無理無理!」

「砂の所やったらあかんねん。」

「そうそう、ここが一番乗りやすいって!」

と、口々に教えてくれました。

 

「◇◇、教えたれ!」

「◇◇、めっちゃ教えるのうまいねん。」

「こうしてな~・・・」

と、早速、レッスンが始まりました。

 

しばらく見ていた私も、ここは任せておこうと、家の中に入りました。

1時間くらい経って覗いてみると、ぎこちなくはありますが、息子はちゃんとボードに乗っていました。

滑ると言うより、よろよろと動いている感じです。

 

驚いたことに、次の日にはかなり上達して、それなりにみんなと一緒に遊んでいました。

さらに、ブレイブボードに乗ったまま鬼ごっこやボール遊びをするなど、遊びのレベルが高くなってくると、「ウォーッ!」というような息子の大きな声が聞こえてくるようになりました。

 

友達がピンポンを鳴らして、私を呼びに来てくれます。

息子は、友達との意思疎通がうまくいかなかったり、遊びがうまくいかないことにイライラするのか、感情のコントロールが難しくなってしまうようです。

 

「落ち着いて!」

と、私が言っても、

「落ち着いてるわっ!」

と、声を荒げ、恐らく、自分で自分の状態を客観的に見ることが出来ないのだと思います。

私と話をしている間に息子もだんだん落ち着いてきて、また遊びに加わるということを何度か繰り返しました。

 

そんなこんなもありながらですが、息子は、ブレイブボードに乗って楽しく遊んでいます。

冬休みが終わる今では、「本当にうまくなったな~」と、私が驚く程です。

 

 

ブレイブボードには、バランス感覚を養い体幹をしっかりさせるトレーニング効果があるそうです。

遊びながら、息子の弱点を鍛えることが出来るのは嬉しいですね。

また、うちの近所では、滑ることよりも乗りながら一緒に何かをして遊ぶという「コミュニケーションツール」になっているようです。

何より、「ブレイブボードに乗れた」ということが、息子の大きな自信になりました。

 

遊びの力って、すごい!

 


サンタさんから引き継ぎました

2016年12月26日 | 日記(息子・小5)

12月になると、毎年気になってしまうのが、サンタさんからのプレゼント。

それとなく息子に聞いてはいましたが、

「サンタさんにお願いする欲しいものがない!」とのことでした。

 

元々、欲が無い、というか、興味のあるもの以外目に入らない性格なのですが、

「2年連続欲しいものじゃなかった・・・」

と、去年のクリスマスにがっかりしていた息子、

サンタさんにお願いするのを諦めてしまったのでしょうか。

 

直前に欲しいものを変えたり、本当に欲しいものは親にも秘密にしていたり・・・

と、色々あって、サンタさんも対処しきれなかったようです。

 

我が家では、

「小学校を卒業したら、サンタさんから引き継いで、お父ちゃんとママが〇〇のサンタさんになるからね。」

と、言ってきたのですが、

「サンタさんにお願いするものが見つかれへんのやったら、ちょっと早いけど、ママ達がサンタさんになって、〇〇の欲しいものが見つかってからプレゼントしようか?」

と、息子に提案してみました。

 

「えっ? なんで?」

と、聞き返す息子に、

「小さい頃はサンタさんにプレゼントをもらったら、何でも喜んでいたけど、この頃の〇〇は、プレゼント見てがっかりしているみたいやから。

〇〇が成長して、大きくなった、ってことかもしれへん。

そうなったら、ママやお父ちゃんがサンタさんの代わりにプレゼントする番やねん。

もし、ママ達からプレゼントをもらうようになったら、サンタさんは、もう来なくなるよ。」

 

息子は、少し迷ったようで、

「もうちょっと考えるわ。」

と、言いました。

そうして、保留にしたまま、イブがやってきました。

 

「サンタさん、今年は、来るか来えへんか分かれへん。。。」

と、いう息子。

サンタさんも困っているでしょう。

 

我が家は、家族3人で2階の寝室で眠っていて、クリスマスツリーや靴下は1階に飾っています。

クリスマスの朝、目を覚ました息子は、

「もしかしたら、サンタさんが来てるかもしれへん!」

と、壁に飾った大きな靴下を確認しに行ってしまいました。

 

10分程遅れて、私が1階に下りると、

「ママ~、これもママ? それともサンタさん?」

と、息子。

 

靴下には、

「メリークリスマス!

11歳の〇〇君、これからは大人になるまで、お父ちゃんとママが〇〇君のサンタさんです。

欲しいものが見つかったら、プレゼントするよ~!」

というメッセージカードを入れていました。

カードだけでは寂しいと思って、お菓子と仮面ライダーの本(「アメトーーク」の仮面ライダー芸人の放送を観て、興味を持っていたようだったので)を一緒に入れておきました。

 

息子は、お菓子はともかく、

本は、もしかしたらサンタさん?

と、思ったようです。

 

「ママだよ。サンタさんは、ママ達からのメッセージを見て、そのまま帰ったんと違うかな。

これからは、お父ちゃんとママが〇〇のサンタさんになるからね。」

 

もう少し子どものままでいてほしい、という思いがあって、少し寂しい気もするのですが、肩の荷が下りた感じもしました。

これからは、「ママサンタさん」として、息子と一緒にプレゼントを買いに行くことにします。

 


通級先生の奮闘・・・4

2016年12月19日 | 日記(息子・小5)

2日間、熱を出して伏せっておりました。

喉、鼻の症状等何もなく、38℃を超える熱のしんどさだけで、これってもしかしてインフルエンザ?

・・・とか、

もしそうだったら、せっかく予防接種したのに損した気分やな。

・・・などと考えていたら、月曜日になって、病院の診療が始まる頃にはすっかり治っていました。

 

したがって、病院には行かずに、ただの風邪だと思うことにして、自宅で体力の回復を待っています。

 

さて、ブログに書きたいことはたくさんあるのに、なかなか更新できません。 

9日の金曜日の話です。

放課後、6年生一人、5年生一人、4年生二人、そして息子と、それぞれの担任の先生、通級の先生とで話をしたそうです。

 

公園で遊んでいるときに、以前からフリーキックを失敗したら、腕立て伏せやジャンプをするなど、ペナルティを課すことはあったようです。

それが、ある日、6年生の子がいきなり、

「今から失敗したら、罰ゲームでそいつにボールを蹴る。」

と、言い出したそうです。

 

息子は、突然のことで何のことか分からないまま、気が付いたら罰を受けることになってしまいました。

「もし、最初に『こういうルールでする』と、ちゃんと言ってくれたら、『そんなん嫌や』って断っていた。」

と、息子は、はっきり言ったそうです。

ボールを蹴られ始めたとき、

「そんなルールは、なし!」と、息子は言ったらしいのですが、無視して誰も聞いてはくれなかったそうです。

 

ボールを息子に向かって蹴っていたのは、言い出した6年生の子だけだったそうですが、初めは6メートル位離れたところから蹴っていたのが、どんどん近くなって至近距離から蹴られるようになっていったそうです。

 

人間的当て状態になって、ご近所の5年生は、だんだん「こういうのはおかしい」と思ったそうですが、6年生に口出しすることが出来なかったそうです。

みんな息子よりずっとサッカーがうまいので、結局は、〇〇一人が罰を受ける状態で、「自転車で家に帰り、また戻ってくる」という罰も行われていたそうです。

そういうことが、毎回ではないけれど、ちょくちょく行われていたということでした。

 

今回の話し合いの中心は息子の担任の先生で、あらかじめ息子と話をして、

「先生に任せてくれるか?」と、確認をとってくださっていたそうです。 

 

一人だけが罰ゲームを受ける状態って、それっておかしくないか?

自分だけがずっと罰を受け続けてたとしたら、どう思う?

最初は、本当に罰ゲームやったんやろうけど、だんだんエスカレートして「ゲーム」じゃなくなってる。

罰ゲームって、名前を付けた「いじめ」になってしまってると思えへんか?」 

 

ボールを蹴られるのを怖がっていた息子に、4年生の児童が面白がって、

「根性見せろ。FCもいつまで休んでるんや!」

というようなことを言ったそうです。

 

「根性って何?」と、息子の担任の先生は、その子に問いかけたそうです。

「根性って、ある目的を達成するために、辛くてもしんどくても頑張ることやろ?

ボール当てられたり、自転車で家に帰らされたりして、サッカーがうまくなるか?

心や体を痛めつけられて我慢することは、「根性」とは違うで!」

 

息子は、罰は罰で「いじめ」だとは思いもしなかったようですが、

「自分ばっかり罰を受けて嫌やった。公園でサッカーして遊ぶことが面白くなくなってしまった。」

と、自分の気持ちを伝えたそうです。

話し合いの後、家に帰って来た息子は、とてもすっきりとした表情をしていました。

 

私は、息子が「嫌なことをされている」「いじめられている」と思っていないのなら、問題を大きくしないでほしいとさえ思っていました。

息子のことだけ、いや、「なるべくもめ事を起こしたくない」と、自分のことだけしか考えていませんでした。

 

そんな私に、担任の先生は、

「〇〇君は今回全くの被害者ではあるけれど、〇〇君がどう思っているかだけでなく、関わっているみんなにとって大事なことだと思うので、話し合いをさせていただきたい。」

と、仰いました。

 

こうして話し合いをしていただいて、もちろん私は、「いじめ」の芽を摘んでくださったことに感謝していますが、ご近所の5年生のお母さんも、

「金曜の朝は、『また話し合いや~』って、嫌嫌学校に行ったけど、帰ってからは清々しい表情をしてた。私も話し合いをしてくれて良かったと思う。◇◇にとっても、いい勉強になったわ。」

と、話してくれました。

 

その影には、息子と話をして気になる点を粘り強く他の児童達に聞き取ってくださった通級の先生の努力があります。

 

もちろん、それは、息子のためだけではなく、「学年で一番優しい男子」と言われているらしい6年生の男の子にとっても、周りにいた子ども達にとっても、

なぜ、そうなったのか?

どうすればよかったのか?

それらを振り返り、考えて、前に進むことが、失敗や嫌な出来事を経験の一つに変える大切なプロセスなのだと思います。

また、障害があろうがなかろうが関係なく、「人を傷付けてはいけない」あるいは「その行為が人を傷付けることになるのか」と学ぶことが、息子達小学生にとって大切なことなんだ、とも思いました。

 

「〇〇君の気持ちを楽にするために、何か出来ることがあったらいいのですが・・・。」

懇談の折、通級の先生はそう仰ってくださいました。

「学校で息子に不安な様子がなければ、特に何もしないでほしい」と、お伝えしたにもかかわらず、先生は動き続けてくださいました。

 

このことがあった時期は、息子の調子が悪くなって、レクサプロを増やし、なおかつ調子が良くならなかった時期と重なっています。

薬を元に戻して2週間が過ぎましたが、息子は、少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。

薬の服用は大切な治療法ではあるけれど、それだけでは、息子の調子は良くならないのだと思いました。

また、私一人頑張れば何とか出来る問題でもなかったのです。

 

これからも先生方の力をお借りしながら、息子が落ち着いて暮らせるよう注意深く見守っていきたいと思います。

  


通級先生の奮闘・・・3

2016年12月14日 | 日記(息子・小5)

息子が「FC(サッカークラブ)に戻りたい!」と言い出したことから始まった通級先生とのやりとりは、息子の苦手な「人の気持ちを理解する」ことを学ぶ勉強をしていく・・・ということで、私の中ではひとまず終了していました。

 

ところが、先生達はずっと動いてくださっていたのです。

 

8日の木曜日、よく息子と一緒に公園にボールを蹴りに行く友達のママさんが、

「ごめんね。◇◇が〇〇君に嫌な思いをさせていたみたいで・・・。」

と、家に来られました。

「◇◇、先生から話を聞くまでは、何が悪いのかも全然分かっていなかったみたいで、話を聞いて、『やっぱり、それは良くない』って、分かったみたい。本当にごめんね。」

と、言われたのですが、私は、この時点では何のことかよく分かりませんでした。

 

「根性見せろ」と言われた罰ゲームのときに、◇◇君も関わっていたそうなのですが、私自身は、罰ゲームは遊びの中のことだと思っていたので、◇◇君にまで話がされているとは思ってもいませんでした。

 

「〇〇君がボール蹴られてるの、本当やったら◇◇も止めなあかんのに、6年生に注意して、自分が蹴られたら嫌やと思って、よう言わんかったみたい。。。」

との言葉には、少し違和感を感じましたが、

「いや、こっちこそ大事になってるみたいでごめんね。

〇〇が、『FCに戻りたい』って言い出したことで、通級の先生に話を聞いてもらってたんやけど・・・。」

と、言いました。

 

どうやら、明日の放課後、◇◇君を含めて関係した子ども達と先生方が集まって、みんなで話し合いをすることになっているようです。

 

なんだか本当に大事になっているなぁ、と思いながら、〇〇に、

「公園で遊んでいるときに、何か嫌なことあった?」

と、聞いても、

「いいや。」

「いじめみたいなことなかった?」

「あるわけないやん!」

「じゃあ、『なんかちょっと嫌やなぁ』って、思ったことは?」

「う~ん、無視されたとき。こっちが喋ってんのに、◇◇も無視するねん。」

 

「何でやろうね? もしかしたら、聞こえてなかったんかな?

〇〇に話しかけたとき、〇〇も気ぃ付いてへんことあるやろ。

そんな感じかなぁ?」

「聞こえてると思うけど・・・。」

 

そんな話をしているとき、担任の先生からお電話がありました。

明日の放課後、児童5人とその担任と通級の先生が集まって、話をさせてほしい、ということでした。

 

「すみません。どういう話になっているのでしょうか?

今、◇◇君のお母さんが謝りに来てくださったのですが、〇〇に聞いても、『嫌なことなんかされてない』と、言ってるんですけど。。。

ただ、『無視されたことは、ちょっと嫌やった』とは、言っているので、『もしかしたら、聞こえへんかったんかなぁ?』っていう話をしていたところです。」

 

「実はですね、〇〇君がFCに戻ろうと思うきっかけになった公園でのことなんですけど・・・」

通級の先生が話を聞いていく中で、見過ごすことが出来ないことが出てきた、と言うのです。

 

それは、フリーキックを失敗した罰ゲームではあるけれど、人間的当てのターゲットだったり、自転車で家に戻ってまた公園に戻ってくるという、そういう罰を受けていたのは、〇〇一人だけだった、ということでした。

 


通級先生の奮闘・・・2

2016年12月13日 | 日記(息子・小5)

息子のメンタルクリニックの診察が、12月3日。

息子の不安をなくすために、学校で出来る支援があれば聞いてきてほしいと、通級の先生が仰ってくださっていたので、5日の月曜日、その結果を伝えるために学校に電話をしました。

 

通級の先生は、ちょうど児童と話をしているところで、担任の先生が聞いてくださいました。

 

レクサプロの量を元に戻すことになったこと、

ストレス因子を少なくするために、FCの復帰はもう少し待ってほしい、と、言われたこと、

また、学校での支援について、学校で息子が困っている様子がなければ、特に学校では何もしないでほしい、と、言われたこと、

をお伝えしました。

 

「放課後、『今日はどうやった~?』みたいに〇〇君に聞くのはよくないのですかね?」

と、担任の先生も少し当惑されている様子でした。

 

「学校では強迫性障害の症状などが出ていないので、あえて確認することによって、不安になってしまい、学校でも症状が出てしまわないように・・・と、いうことだと思います。

本人が困っていることに関しては、これまで通りご指導をお願いします。」

と、お願いしました。

 

その後、通級の先生からもお電話がありました。

やはり、「何もしないでほしい」という医師の言葉の意味を測りかねているようでした。

 

「多分、『家での調子はどう?』みたいに確認すると、それがきっかけで学校でも不安になったりすると、良くない、ということだと思います。

学校で不安な様子だと、色々対処していただかないといけないと思うのですが、家でだけで症状が出てるので・・・。」

 

「そうですか。でも、家で〇〇君がこういう様子だとか、心配なことは、何でも私どもに言ってくださいね。

それで、本人に確認してどうこうとか、ストレスを与えるようなことはしません。

お母さん一人で抱え込まないで、一緒に〇〇君のために何が出来るか考えていきましょう。」

と、仰ってくださいました。

 

それから、先生は、

「先ほど、お電話に出れなかったのは、〇〇君に『根性見せろ』と言った、4年生の子に話を聞いていたんです。

やはり、『サッカークラブに戻って、頑張れ』というような意味ではなかったです。」と。

 

公園で4年生から6年生まで5人でボールの蹴り合いをしていて、3回蹴って上手くいかなかったら、6年生の子にボールを蹴られるという罰ゲームをすることになっていたようです。

かなりの至近距離から自分に向かってボールを蹴られるので、〇〇が怖がってしまい、そこで、4年生の子が言った言葉が、「びびんな。根性見せろ!」だったそうです。

FCのことも、からかいに近い意味で、「いつまで休部してんねん」みたいなことも言われていたようです。

 

「〇〇君は、友達だと思っているようですが、

その子に『なんでそんなん言うん? 友達やろ?』と、聞くと、

『友達とは違う」と、言ってました。

『じゃあ、ただの知り合いか?』と、聞くと、

『知り合いよりは、もうちょっと知ってるけど』とは、言ってましたが。。。

その子には、『先生がもしそういうこと言われたら、傷付く。〇〇君は、根性がないから休部してるんと違うで。事情も知らんのに、そんなこと言ったらあかん』って、話をしました。

どうも話を聞いていると、友達同士で楽しく遊んでいる・・・という感じではないみたいです。

もし、誘いに来ても、〇〇君が少しでも嫌がる素振りがありましたら、遊びに行かせない方がいいと思います。」と。

 

「最近は、あまり遊びに行ってません。

学校から帰ってきてすぐ、部屋に入って寝てしまうことが多く、疲れているのかな、って思っていました。」

 

4年生の児童のこの話は、あえて息子にはしないことになりました。

その代わり、友達の言動が「優しさ」なのか「悪意」なのか 理解できるよう、ソーシャルスキルトレーニングなどで取り上げてくださることになりました。 

 


通級先生の奮闘・・・1

2016年12月11日 | 日記(息子・小5)

息子が、「FC(サッカークラブ)に戻りたい!」と言い出したことで、学校では、通級の時間にFCのことを話し合う時間を作ってくださいました。

ブログが前後しているので、この話は、12月2日のことです。

 

息子が、なぜ、FCに戻ろうと思ったのか・・・?

「公園でサッカーをして遊んでいた時に、1学年下の子から、『根性見せろ』って言われたから。」

と、答えたそうです。

 

「FCに戻ったときに心配なこと」を話し合ったとき、息子は、

「自分は、みんなと合わすことが弱い」

「人の気持ちが分かりにくい」

と、自分の弱点を発言していたそうです。

 

先生が心配していることとして、

・FCは、スクールと違って、勝つためにチームで頑張るところなので、〇〇の行動に対してバッシングが起こったときに〇〇が耐えられるのか?

・心がしんどくなって、学校に行けなくならないか?

・〇〇の良いところが失われて、〇〇が自分を見失ってしまわないか?

そんな話をしてくださったそうです。

 

それでも、息子は、「絶対FCで頑張れる!」と、言っていたそうです。

 

一緒に通級に通っている女の子は、バスケットボールは大好きだったけど、クラブでいじめに合い、やめることになった話をしてくださったそうです。

通級の先生も、息子さんが、心がしんどくなり、学校に行けない時期があったことを話をしてくださったそうです。

みんなが真剣に、時には涙を浮かべながら、それぞれの思いを伝え合ったそうです。

 

それでも、〇〇の決意は固く、崩れなかったので、

心がしんどくなると、体までしんどくなってしまうので、FCに戻ったとしても、「何か変だな」「しんどいな」と思ったときには、すぐに親や先生に伝えることを約束してほしい、

と、話してくださったそうです。

 

その日の昼休み、

「先生、いいこと考えた!」

と、息子は、一人で通級教室にやって来たそうです。

「1月になったら、1回FCの練習を見に行って、自分で頑張れるか確かめてから、入るわ!」と。

 

そういう話をお電話で私に伝えてくださった後、通級の先生は、

〇〇君は、『根性見せろ』と言われたことを、『FCに戻って、頑張れ』って言う意味で捉えているようですが、私は、〇〇君の話を聞いていて、何か違うように感じました。

〇〇君は、自分でも言っているように、人の気持ちを理解することが苦手です。

一度、その子にどういう意味で言ったのかを聞いてみようと思っています。」

と、言われました。

 

その時は、その子にまで話を聞いていただかなくても、息子と話をしてくださっただけで十分、

と、私は思っていました。

〇〇が「励ましてくれた」と思っているなら、たとえ、悪意やからかいで言われたものでも、そのままにしておいてほしい、とさえ思っていました。

 

でも、先生がそうして動いてくださったお陰で、見えてくるものがあったのでした。