7月に受けたWISC-Ⅳの検査結果について、児童精神科の先生からお話がありました。
4年前の検査結果と比べて、言語理解と知覚推理が逆転しているということでした。
全検査やワーキングメモリーは誤差の範囲で変わらず。
処理速度に成長が見られるということでした。
前回の検査で、
「視覚情報を推理したり、まとめることが難しい。
共通の特徴や、全体と部分の関係を把握することも難しい。
図を書き写すことが苦手で、見間違い書き間違いが多く時間もかかる。」
なので、視覚からの情報だけでは分かり辛く、言葉による説明が必要だと聞いていましたが、今回の結果は視覚からの情報の方が理解しやすいということなのか???
「言語理解は言葉を使って理解するということですが、その人の持っている語彙力や言葉の理解力、推理力に関係しています。
言葉や視覚情報どちらも利用しながら、本人の理解度に合わせた個別のサポートが必要な場合があるということです。
指示や説明をした場合には、本人なりに理解していても、正確に理解していない場合が考えられるため、確認しながら進めることが必要です。」
言語理解、知覚推理は学習、経験によって伸びやすい力だと本で読んだことがあります。
中学一年生の途中から学校へ通うどころか、家で本を読むことさえ出来なくなったので、言語理解力が同年齢の子達と差が開いてきても仕方がないことかもしれません。
その中で知覚推理力の上昇は、中学三年生の秋から放課後ディサービスで数学を教えてもらうようになったからでしょうか。
授業に出ていないにもかかわらず、一学期の期末テストで数学は98点でした。(国語は43点)
それと、もう一つ、息子はサッカー観戦が好きで、テレビで試合を観ながら作戦ボードで選手に見立てたマグネットを動かしていることがあります。
これって、(私の思い込みですが)知覚推理の訓練になっているような気がするのです。
わずかですが処理速度の上昇がみられたのも、苦しみながらも中学でサッカー部を続け、息子なりに運動を続けてきたことが関係しているように思います。
息子の強みであるワーキングメモリーが高いことは、聞いた情報を記憶して保持し、その情報を操作する力があるということだそうです。
小学6年生のときの合成得点プロフィールに、今回の得点をピンクで重ねてみました。
一回の検査結果で分かることなど限られているはずですが、私はこの4年間に息子が失ったものを感じました。
同時に、息子の生活に応じて成長しているのであれば、息子に合った学習・経験が出来れば、まだまだ成長の可能性はあると感じています。
全く変わりがなかったのは、今回も下位と上位の差が29もあるということ。
その差が15あると生き辛さを感じると聞いていますが、息子の生き辛さはどれほどのものなのでしょうか???