やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

単位認定試験、やり切った~!

2022年08月02日 | 日記(息子・高校生)

先週一週間は、息子の通信制高校の前期の単位認定試験がありました。

 

息子は、月曜日の2時間目、火曜日の3時間目と5時間目、水曜日の5時間目、土曜日の2時間目に受験することになっていました。(体育のみ、前もって実技テストを受験済み)

 

息子の緊張は半端なく、前日の日曜の夜はぐるぐるぐるぐる歩き回っていて、エチゾラムを飲んでも、ランドセンを飲んでも、不安が上回って効果がないようでした。

エチゾラムを追加でさらに1錠飲んで、夜中の2時半過ぎにやっと眠りにつきました。

 

「試験は単位を認定してもらうために必ず受けよう。」

「もし、不安が強くて何も考えられなくても、名前さえ書けば追試を受けられる。」

 

試験で20点ぐらい取ることが出来れば、通常のレポートとの合計点で単位が認定されるようなので、あえて試験勉強はせず、

「受験さえすればだいじょうぶ!」

と、息子に言い聞かせていました。

 

一日目、無事受験。

ただ、息子の不安は強く、

「もう、無理かもしれへん。」

と、言っていました。

 

二日目、

「(人の)目が怖い。

電車に乗るのも怖い!」

と、言い出す息子。

 

「目を見いひんかったらいいやん。

ママも、目見るの苦手やから、鼻とか口のあたりをぼーっと見てる感じやで。」

 

「そういうことじゃなくて、目があるってこと、目が視界に入ってくるだけで怖いねん。

胸が苦しくなるねん。」

 

「とりあえず、一緒に学校に行こう。

電車の中では寝てたらいい。

ママがおるからだいじょうぶや。

どうしてもしんどかったら、名前だけ書いて、追試受けよ。

でないと、今まで頑張って登校したりレポート出したりしたのが、もう一度全部やり直しになってしまう。」

 

息子を連れてなんとか学校に到着したものの、息子は上に上らなければならない階段を下に下りて、隠れるように立ったまま固まっている状態でした。

 

「事前に申請していただければ、別室で受験が出来たのですが・・・。」

と、先生に言われたので、

「申請出来るということを聞いていません。

これまで、人の多い場所で調子が悪くなるということは何度も申し上げているし、授業も途中退席を繰り返しています。

別室受験が出来るなら、今、申請しますのでお願いします!」

と、お願いしました。

 

急遽、応接室での受験が認められ、2時間目は他の3名とで4人、5時間目は息子一人だけで受験することになりました。

 

3時間目が終わって5時間目の試験が始まるまでの間は、静かなレストランでゆっくり昼食をとることにしました。

元気のなかった息子でしたが、次第にサッカーの話で盛り上がり(息子が一方的に話しているのを私が聞いていただけですが…)、学校に戻る頃には、

「頑張るから、試験やり切ったら労って!」

と、やる気を出していました。

 

「いいよ。

どうやって労ってほしい?」

 

「ケーキ買って!

苺のショートケーキ!」

 

息子が試験を受けている間、ちょうどチューター(担任)の先生が手すきだったので、懇談をしてもらえることになりました。

 

「試験を受けられて良かった。

最悪、追試になっても、追試はぐっと人数が減るので、受験しやすくなりますからね。」

と、言われました。

 

その先生は、去年まで小学校の校長をされていたそうです。

「担任なのにホームルームや授業を受け持つわけではなく、顔も知らない生徒がほとんどで、通信制は全く勝手が違いますね。」

と。

 

「レポートの提出状況を見て、出せていない生徒には『レポート出せよ~。』とか電話をするのですが、なかなか生徒の状況を把握するのが難しいです。

〇〇君とは何度か喋ったことはありますが、まだ口をきいたこともない生徒も多いです。

気になることがあれば、どんどん教えていただければと思います。」

 

特別活動で映画鑑賞を申し込んでチケットを頂いたのですが、結局行けませんでした。

人の多い所はどうしても苦手で・・・。

校外学習なんかも難しそうです。

唯一、息子が行けるとしたら、サッカー観戦です。

観に行った後は一週間ぐらい調子が悪くなるのですが、好きが勝って、サッカーなら観に行けるんです。

特別活動にサッカー観戦があったらいいのになぁって、思ってます。」

 

「映画は難しかったですか。

スポーツは、近畿大会に出場する生徒は何時間か特別活動に認められるのですが・・・。

ピーターラビット展とか、一緒に帰りに寄られたらどうですか?

まだまだこれからですからね、特別活動は3年間で30時間出ればいいことになってます。」

 

息子にピーターラビット展を観に行く余力は無く、百貨店で苺のショートケーキを買って、真っすぐ家に帰ることになりました。

 

ケーキを食べながら、

「ママがおらんかったら、今日は試験受けれてなかったと思う。

ありがとう!」

と、息子にお礼を言われました。

 

「付いて行くぐらい、いつでも行くで。

頑張るのは、〇〇やからな。

一番しんどい今日を乗り切ったから、もうだいじょうぶや!。

明日頑張れば二日休めるし、土曜日で試験は終わりや!」

 

相変わらず息子の不安は強く、前日の夜は調子が悪くなっていましたが、この日がターニングポイントになった気がします。

 

「いつでも付いて行く」と言っておきながら、私は、火曜日の夜には股関節が痛くてまともに歩けない状態になってしまいました。

臼蓋形成不全のために特に右の股関節やそれを支えている筋肉が痛くなりやすくて、普段からあまり歩くことは出来ません。

 

そのため、水曜日は家の最寄り駅まで車で送っていくのが精一杯で、息子は一人で登校して応接室で受験、さらに土曜日の最後の試験は普通に教室で受験したそうです。

 

試験をやり切ったのは、中学一年生で不登校になってから、全日制の高校入試を除いては初めてのことかもしれません。

 

「単位認定試験、やり切った~!」