イエス・キリストについて学んだことのない人たちも、そのお名前を多くの方々がご存知です。神エホバが、ご自分の壮大な目的の創世記3章15節で宣明した内容を成し遂げる上でイエスは要となる神エホバの独り子です(ヨハネ3:16)。神エホバの独り子イエスが地上に遣わされたのは、①人類がアダムから受け継いだ罪と死からの解放のために贖いの死を遂げるため(マタイ20:28.ヨハネ3:16)、②神の王国の良いたより宣明するため(ルカ4:43;8:1)。③神エホバのみ名を宣明するため(ヨハネ17:26)、④謙遜に人々に仕え、かつ贖いの死に至るまでみ父エホバに従順を示し、ご意志を全うし、随者たち・真のクリスチャンたちに模範を残すため(フィリピ2:5~8)。⑤神の王国が成し遂げる事柄を実際に見せ、神エホバのご意志を明らかにし、真のクリスチャンたちが希望に堅く立つため(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書)、等々でした。そのイエスは、地上に遣わされている間に、神エホバの比類のない属性の愛や公正や知恵や力を明らかにされました。今日は特に、イエスは「神(エホバ)からの知恵」を明らかにした、ことについて、聖書からお伝え致します。
若いイエスが会堂で、みんなの前に立って教えているのを見て、人々は驚きました。驚いていた人々は見知らぬ人々ではありませんでした。イエスは、その都市で育ち、その土地で大工として幾年も養父ヨセフと働いていたのです(マタイ13:54,55.ルカ4:16~22)。群衆の中には、イエスが建築を手伝った家に住んでいる人もいたことでしょう。当時の大工の仕事は家具も農具も作っていました。イエスが製作した鍬やくび木を使って畑仕事をしていた人もいたかも知れません。では、人々は、養父ヨセフの大工の息子として育ったこのイエスの教えに、どのように反応したのでしょうか。
イエスの教え方を聴いていた大半は驚き入って、「この人は、これほどの知恵をどこで得たのだろうか」と、言いました。しかし、「これはマリアの息子の大工ではないか」と、言う人もいます(マタイ13:54~58.マルコ6:1~3)。残念なことに、かってイエスの隣人だった人々は、「この大工は我々と同じ、この土地の者にすぎない」と、考えました。イエスの教えの言葉には驚嘆する知恵があったのに、人々はイエスを退けました。イエスが会堂で分かち与えた深い知恵が、イエスご自身の考えで出ていないことを、ほとんどの人々は気付きませんでした(ヨハネ7:16)。
それにしても、イエスは人々が驚嘆する深い知恵をどこで得たのでしょうか。イエスは、「わたしの教えはわたしのものではなく、わたしを遣わした方(神エホバ)に属するものです」と、教えられました(ヨハネ7:16)。ですから、イエスは「わたしたにとって、神(エホバ)からの知恵となられた」と、使徒パウロは説明しています(コリント第一1:30)。神エホバご自身の知恵が、み子イエスを通して明らかにされていたのです。実際、これが真実なので、イエスは、「わたしと父(エホバ)とは一つです」とさえ、言うことができました(ヨハネ10:30)。では、イエスが「神(エホバ)からの知恵」を明らかにした三つの分野についてお伝え致します。次回はイエスの教えた事柄に見る知恵についてお伝え致します。
「参照資料」:ものみの塔聖書冊子協会発行、「エホバに近づきなさい」誌。
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