第二次世界大戦以降の７０年間、世界各地で戦争が起こり、現在もイスラエルとパレスチナの戦闘、シリアやアフガニスタンにおける内戦、テロの拡散、大量の避難民の発生、世界同時株安、１４億人（１日２００円以下の生活の人は３０億人とも言われています）を超える貧困問題や格差・不公正の拡大等々、多くの不安要素を解消できないでいます。加えて毎年生じる自然災害の多発、高齢化や重い病気や感染症、一人親家族の増加や頻発する凶悪な犯罪や詐欺の横行や年金額の減少や原発事故地域の汚染未解消などに伴う不安など、誠実な人々の努力にもかかわらず現状及び将来に対する不安は解消できないでいます。日々予想を超えて早い頻度で様々な不安な要素、激痛を味わう要素が生じるゆえに現在は不透明な社会と呼ばれています（マタイ２４：７）。そのような絶えず不安を引き起こす原因は何でしょうか、誰がそうした不安の要素を根絶し真の平和をもたらすことが出来るのでしょうか。聖書は何と述べているのでしょうか。
１．絶えず不安を引き起こす諸原因
皆様方は人類社会に内在する不安の諸原因・諸要素は何であると考えていますか。聖書は次のように記しています。
（１）人間の不完全さ：エデンの園で満足のゆく生活をしていたアダムは、蛇を用いた悪魔サタンに唆され、与えられていた自由意思を誤用し、唯一まことの神の神の導きを退け、悪魔サタンの言葉を信じ「善悪を知り神のようになる」と考え、「善悪の知識の木の実」を食べ、罪を犯したゆえに神エホバの宣告通り死ぬようになりました（創世記２：１５～１７：３：１～６，１７～１９．啓示１２：９）。人類は最初アダムとエバの子孫であり、アダムの罪と死を受け次ぐ、つまり不完全さを受け継ぎました（ローマ５：１２）。それゆえ、私たちは不完全であり、能力の限界があり、「自分の歩みを導くことさえ」出来ないのです（エレミヤ１０：２３）。不完全なゆえに善悪の正確な識別が出来ないのです。絶えず神エホバの教えを学び、その教えを黙想し、生活に適用し「思慮深い人」にならない限り、朽ちる「肉の業」を行い「もみ殻のような人生」を刈り取るのです（詩編１：１～４．マタイ７：２４，２５．ガラテア５：１９～２１；６：７）。
（２）人の住む全地で人々を惑わす悪魔サタンがこの世の支配者である：聖書はエデンの園で悪魔サタンが蛇を用いアダムとエバを唆し神エホバに反逆したことが記されていますが、その悪魔サタンは「人の住む全地で惑わす者」であることが明らかにされています（啓示１２：９）。またその悪魔サタンは１９１４年以降は「自分の時の短いことを知り」、大きな怒りを抱き地上で大暴れをすることが記されています（啓示１２：１２）。ですから、絶えず戦争・テロの暴虐、諸悪や事件が起き不安が生じます。人間の知恵では悪魔サタンの巧みな策略に勝利を収めることができないのです（エフェソス６：１１）。またその悪魔サタンは「サタン自身が自分をいつも光の使いに変様させている」と、ある通り、諸宗教を用い、ありがたいものと惑わし、人々を誤導します（コリント第一１１：１４）。そのため聖書は、偽りの宗教帝国を「大いなるバビロン」、「大娼婦」と呼びそこから出なさいと忠告していますが、多くの人々はそのことに気付きません（啓示１７：１～６；１８：２，４）。さらに聖書は、「全世界が邪悪な者の配下にある」、つまり悪魔サタンの配下にあることを明らかにしています（ヨハネ第一５：１９）。ですから、不安の諸要因が頻発するのです。
（３）多くの人々はみ言葉を学びそのご意志を行なわないため：イエス・キリストは有名な山上の垂訓の中で「（神の）王国と神の義をいつも第一に求めなさい」と教え、その垂訓の締めくくりとして、み言葉を聞いて学び、守り行う「思慮深い人」として歩むように諭しましたが、多くの人々はみ言葉を学び適用することなく、イエスが警告した「愚かな人」の歩みをするからです（マタイ６：３３；７：２４～２７）。聖書に記されたエホバのみ言葉は私たちを益することを教え、平安と義が満ちるようになることが保証されていますが、聖書を学び適用する人が少ないので不安の多い世の中となります（イザヤ４８：１７，１８）。また、聖書は悪魔サタンの策略に対処するために神エホバからの完全にそろった武具を身に装備するように勧めていますが、多くの人々はこの勧めも適用しません（エフェソス６：１０～１８）。加えて、朽ちる「肉の業」を行い、神エホバから出る教えの霊の実の九つ、つまり愛、喜び、平和、辛抱強さ、親切、善良、信仰、温和、自制の特質を培うことをしないので、不安な社会を誘発します（ガラテア５：１９～２３）。人は何であれまいているものを刈り取る全体の法則のことを忘れているのです（ガラテア６：７，８）。唯一悪魔サタンの策略に打ち勝つ神エホバの教えを学び、守り行うことが必要なのです（エフェソス６：１０～１８）。
（４）イエスが教えた「「あなたは、心をこめ、魂をこめ、力をこめ、思いをこめてあなたの神エホバを愛さねばならない」、そして、あなたの隣人を自分自身のように愛さねばならない」」の教えを、人々は守り行なわないからです（ルカ１０：２７．マタイ２２：３７～３８）。
２．誰が不安の要素を根絶し真の平和をもたらすか
残念ながら歴史が示すように諸政府は、この社会に蔓延する不安の諸要素を取り除き、真の平和をもたらすことが出来ません。神エホバは、人類に長い時間を与え、神エホバの教えの正しさを証明する期間を与えられました。歴史を通し、悪魔サタンはうそつきであり、真実さが全く無く、初めからの人殺しであることが実証されて来ました（ヨハネ８：４４）。それで、神エホバはみ子イエスを通してこの悪魔サタンが支配する事物の体制の終結の前の複合的なしるしを与え、神の王国がその事物の体制を断ち滅ぼすことを明らかにされています（マタイ２４：３～１４．ルカ４：４３．ダニエル２：４４，４５）。神エホバは、神エホバのご意志を行わない邪悪な者を断ち滅ぼし、廉直な神エホバのご意志を行う義なる人・イエスの贖いの犠牲に信仰を働かす大群衆をこの地上に残し祝福することを約束されています（箴言２：２１：２２。詩編３７：９～１１、２９．啓示９：９，１４；啓示１８章～２０；３，１０；２１：１～５）。聖書を通して神エホバはこの事物の体制の諸悪・不安を招く諸要素を「溶解し」、つまり根絶し、この地上を「義の宿る」新しい社会・真の平和の宿る楽園に回復することを約束されています（ペテロ第二３：１０～１４）。聖書は神エホバが語られた言葉は必ずその通りに成就することを保証、また確証しています（イザヤ５５：８～１１）。聖書は、神エホバの邪悪な者を地上から断ち滅ぼす日の、「全能者なる神の大いなる日の戦争（神の義の戦い）」を「ハルマゲドン」と呼び、その日の近いことを明らかにしています（啓示１６：１４，１６）。皆様方はだれの約束に信頼を置き、不安の多い世の中で希望に堅く立ちますか。
秋晴れや 橋桁架かる 工事見る 今日の一句
１０月７日宇和島市坂下津側に架設された橋桁（長さ１７３ｍ）
架設された橋桁を坂下津の高台から見る風景。向こう側は九島
海に橋を架けるとは、人間の知恵、力とはすごいものですね。
この橋桁は運ばれてきたのでしょうか？
少しずつ造りながら伸ばしていくのでしょうか？
いずれにせよ、見ごたえありますね。
写真で紹介しましたのは、宇和島市の坂下津ー九島間をつなぐ「九島大橋」の坂下津側に、
７日に橋桁の架かった写真です。
完成すると「九島大橋」の長さは４６８ｍになります。
写真の橋桁の長さは１７３ｍ、
重量は１，０５０トンあります。
九島側が１０日に、橋中央が１３日に橋桁が架設されます。
橋桁製作は長崎と千葉で行われ、現場の近くまで海上輸送され、一端仮置きし、写真のクレーン船で橋桁を吊り上げ、現場まで運び、橋脚上に設置されました。写真のクレーン船の吊り上げ能力は２，０００トンあります。この後橋桁は橋脚上に正確に固定されます。橋全体の完成は来年３月末です。
順次、橋桁の架設される写真を紹介する予定です。
この宇和島市坂下津と九島を結ぶ大橋の施工については、宇和島市民の長年の願いで、私も東京から郷里に帰った当初から宇和島市長に提言して来ましたので、やっと実現し、状況を写真に記録しています。
九島の山の上から見る夕景はとても美しいと聞いていますので、九島大橋が完成すれば、夕景の写真を撮りに行きたいと思っています♪
感謝を添えて♪