城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

百名山の花・南アルプス北部編 21.6.16

2021-06-16 19:33:54 | 過去の山登り記録
 貴方はキタダケソウを見たことがあるだろうか。この花は北岳とその親戚が夕張山地(キリギシソウ)とアポイ岳(ヒダカソウ)にしか見られない貴重な花で、北岳では6月下旬から7月上旬までの極めて短い花期であるため、なかなか見ることが難しい。この時期は一般には梅雨のど真ん中であって、天候には恵まれない可能性が高い。長年見たいと思っていたので、昔の山仲間M氏を誘って出かけた。

◯北岳 2017年7月1日~3日

 登山口近くに宿をとり、翌日広河原から白根御池そして小太郎尾根経由で宿泊予定の北岳肩の小屋に到着。明日の天気が不安ということもあり、当日中に北岳山頂を踏み、キタダケソウも見ておこうと行動時間を3時間と決め出発した。出発後すぐにガスが出てきて、展望は全く利かない。その上キタダケソウがどのあたりに咲いているのか勉強不足であった。小太郎尾根付近で私たちに先行した単独のテント泊の人や八本歯のコルの方から登ってきた人などに聞いたりして探した。ほどなくしてM氏が見つけた。実はこの花は北岳山荘寄りの斜面で群生しているということだが、そこまで下る余裕はなかった。私たちが見つけた花は少し遅いのか、花びらが落ちたのも混じっていた。
 

 広河原ビジターセンター

 白根御池小屋 きれいな小屋だった

 小屋の先がこのルート最大(500m)の登りで草すべり(大学生の時にここを登りバテてしまった)で足下には高山植物が多く咲いている。

 シラネアオイ

 タカネスミレ

 シナノキンバイ
 
 タカネザクラ

 富士山が見えた

 キバナシャクナゲ

 シナノキンバイの群生

 肩の小屋 後方は山頂方面


 お待ちかねのキタダケソウ

 同上

 同上 花びらが整っていない 落ちてしまったのもある

キタダケソウ以外にも山頂周辺は花が多い

 ハハコヨモギ

 ハクサンイチゲ キタダケソウに似ているが、花も葉も違う ハクサンイチゲは花期が長い

 オオヤマノエンドウ

南アルプス北部であるので、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳もついでに紹介する。なぜ「ついで」なのかというと期待した割にはひどく花が少なかったからである。花の代わりに、私たちの前に現れた雷鳥夫婦に心を癒やされた。この山行についてはブログで報告しているので、良かったら見て欲しい。

◯仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳 2019年7月24日~26日

 ゴゼンタチバナ

 ミヤマダイコンソウ

 雷鳥のつがい 子どもたちもいたのだがすぐにいなくなった 仙丈ヶ岳から小仙丈にいたる登山道で人を怖れる様子もない
 このあと朝北沢峠を出発した大勢の登山者が登ってきたので、雷鳥が再び現れることはないだろう

 仙水小屋の前の小屋のおじさんが植えた ミヤマオダマキ

 朝の甲斐駒と摩利支天


もし貴方がキタダケソウを見たいのなら、八本歯コルを経由して登り、山頂を経て、肩の小屋に宿泊するか、北岳山荘に泊まり、翌日キタダケソウを見、その後山頂を踏むのが良いであろう。天気予報では6月下旬の天気はほとんど良くない、雨も覚悟して登るか、7月の始め頃に計画するしかない。

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