2023年8月6日(日)
燧ヶ岳 熊沢田代を望む 奥に会津駒ケ岳
福島県桧枝岐村の御池登山口から燧ケ岳に登ってきた。 今まで燧ケ岳には残雪期に長英新道から俎嵓(まないたぐら)までは登ったが、柴安嵓(しばやすぐら)は未踏。 そして是非花の時期に御池登山口から登ってみたかった。 残雪期に登ったのは2017年。 随分経ってしまったが、ようやく念願かなって登ってきた。
計画当初、天気予報では8/7(月)の天気が良かったので、平日だし駐車場ものんびりで大丈夫だろうと思っていたが、8/5(土)の予報では8/6(日)の方が良くなってしまった。 そもそもバッチリ良い天気というわけではなかったので、少しでも良いほうが望ましい。 ただ、夏の尾瀬、日曜日の駐車場はきっと激混みだろう。 駐車場への早い到着を考慮し、慌てて宿を予約したが西那須野塩原IC近くのビジネスホテル。 当日朝はそれ程ゆっくりしていられない。
早起きして6:00ごろ御池駐車場に到着。 駐車状況は上写真の通りで 3~4割くらいしか入っていなかった。 ちなみに下山時にももう少し増えていたくらい。 ミズバショウやキスゲが終わるとそれ程混まないの? いずれにしても、西那須野塩原から来ても桧枝岐村はやっぱり遠いなぁ~。 以前は勢いで来れたけど、歳だなぁ。
ノリウツギ
予定通り 6:30頃に出発。
泥濘やアブがひどいと読んだので、長ズボンにスパッツも装着。
岩ゴロゴロの中を登るのも結構大変。
1時間ほど登るとようやく平らになる?
広沢田代に着いたかなぁ~、と楽しみに木道を歩いてゆくと
着いた~! きれいな湿原だ~!!
そしてキンコウカが一面に咲いていると読んだ通り、咲いている~!!
池塘の風景も素晴らしい~!(7:32)
本当はできれば初夏のお花の頃に登りたいと思っていたが、
機を逸して今年も燧ケ岳には登らないか、という雰囲気だった。
が、一面のキンコウカと読んで気持ちがガラッと変わった。
少し遅かった様子もあるが、天気も予報よりずっと良いし、来て良かったなぁ~。
黄色の花はオゼミズギクかな?
ハリブキ(実)
広沢田代を過ぎるとまた樹林帯を登ってゆく。
こちらも急登で大変だが、せっせと登ると眼下に広沢田代を望めた。
また湿原に出るがもう少し登る様子。
広沢田代から約1時間登りようやく熊沢田代に到着。
ふたつの池塘の間を通る木道、この風景、楽しみにしていた~!
こちらも見渡す限りキンコウカでいっぱい。
「燧ヶ岳山頂にはまだまだ遠いなぁ。」と思い、
もちろんこちらのステキなベンチで休憩。(8:32)
平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ケ岳、が見えているのかな。
休憩したら山頂に向け登ってゆく。
今度は大岩ではなく、このようなゴロゴロ。
これも結構長く続いて大変。 下りも苦労した。
ものすごく暑いわけではないが、天気が良いので汗もたくさん出る。
はぁ~と立ち止まっては草花や景色を眺めながらゆっくり進む。
眼下に熊沢田代。 奥に会津駒ケ岳。 左奥は会津朝日岳?
俎嵓(まないたぐら:2,346m)到着! (10:03)
結構ちゃんと登れて良かった!
ここは以前来たことがあるのであとひと踏ん張り!
さすがに山頂に来ると雲が近く、どんどん流れて来る。
それでも尾瀬沼を望むことができた。
さて、この激下りの岩を下りて向こうの柴安嵓(しばやすぐら)に向かう!
尾瀬ヶ原が見えているうちに到着したい~!
鞍部まで来た。 登りは大変かな。
と、心配するほどではなく、
柴安嵓(しばやすぐら : 2,356m)燧ヶ岳山頂、と~ちゃく! (10:25)
天候の崩れもなく、無事登れてよかった~!
時折雲がかかり真っ白になるが、尾瀬ヶ原も望めた。
平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ケ岳、荒沢岳など
予報より良い天気、まずまずの展望の中、登頂の喜びに浸っていた。
適当な岩に腰かけ、お昼ご飯を頂いた。
では、俎嵓(まないたぐら)に戻り下山する。(11:10)
帰りも花を見ながらゆっくりと。
これは丈が高くなったニョイスミレ? まだスミレが咲いていた。
中心がコンペイトウのようになり始めたカラマツソウ。
オオバタケシマランの実
キンコウカ
イワショウブ
キンコウカ
タテヤマリンドウ
イワショウブ
ヒメシャクナゲ 実
モウセンゴケ 花
モウセンゴケ
広沢田代まで下りてきた
コバギボウシにトンボ
この後 14:26 に無事下山。
「道の駅 尾瀬桧枝岐村」にある「山人家(やも~どや)」さんで山ぶどうソフト。
美味しかった~!!
帰りの高速も渋滞が心配だったのでお風呂、お蕎麦は頂かずまっすぐ西那須野塩原ICへ。 ずっと運転は疲れるし、佐野より先で少し渋滞しているようだったので、途中で日帰り入浴に寄り、お風呂、休憩、夕飯を頂き帰宅。 疲れも癒せ、渋滞もなく帰ることができた。
「桧枝岐村はやっぱり遠いなぁ~。」という印象は残ったのだが、御池から入る尾瀬も魅力的で、まだ裏燧も歩いたことがないし、沼山峠からの散策もまたしてみたい。 桧枝岐村は遠いので、尾瀬沼や尾瀬ヶ原の山小屋で一泊するのも良いだろう。 「桧枝岐歌舞伎」も観てみたいし、大内宿の方に観光にも行ってみたい。 そんなことを改めて考えることができた。
天候が酷く、山(燧や至仏)には登れないで終わってしまいました。
羨ましいです。いい眺め、いい花ですね。
良い天気のなか、広沢田代や熊沢田代では一面圧巻
のキンコウカや下山でもカラマツソウなど多くの
花々が楽しめましたね。両田代の眺めや越後の山々
などの展望も得られ、何よりでした。
このところ尾瀬の山に遠ざかってしまいましたので、
懐かしくレポを拝見させていただきました。
近くでは会津駒ケ岳もとても素敵な山です。
至仏山は蛇紋岩で珍しい植生、保護活動で花も多くとても楽しいですよ。
私は山登りを始めて10年くらいですので、
50年前の尾瀬がどんなだったのか想像もつきません。
一時期は多くの、まだ自然に無頓着なハイカーによって自然荒廃したという話も聞きますが、
50年前くらいですと既に木道ができ、
保護活動も活発になってきた時代でしょうか。
いつまでも花が沢山の美しい自然が守られると良いですね。
キンコウカってすごいですね。
サワランもいくつか見たのですが、
遠かったり、向こうを向いていたりで写真は撮れませんでした。
あとはアキノキリンソウとか。
尾瀬はやっぱり「遥かな尾瀬」で遠いのですが、
魅力的ではありますね~。