2020年1月18日、新しい日本共産党綱領が採択されました。「しんぶん赤旗」の読者、後援会員、支持者のみなさんから、「これから、中国とどうつきあっていくのか」「市民のみなさんにどう説明すればいいのか」など、さっそく、質問などが寄せられています。大変大事なことだと思っています。
このことについては、党内でまず、よく今回の綱領改定の意義と内容を正確に身に着ける努力が大切だと考えています。それは、現場の党員は、綱領改定の動機や、研究、討論過程を党大会を通じてはじめて説明された部分が少なくないからです。
志位委員長は、14日の「綱領一部改定についての中央委員会報告」で「中国とどう向き合うかー三つの点について」次のように述べました。
「わが党は、中国にあらわれた誤りについて厳しい批判をつらぬきますが、そのさい次の三つの姿勢を堅持します」
「第一に、中国の『脅威』を利用して、軍事力増強をはかる動きには断固として反対します。それは軍事対軍事の危険な悪循環をもたらすだけでしょう。わが党は、事実と道理に立って言うべきことを言う冷静な外交努力によって、問題を解決すべきだという立場を、揺るがずつらぬきます」
「第二に、日本共産党は、中国指導部の誤った行動を批判しますが、『反中国』の排外主義をあおりたてること、過去の侵略戦争を美化する歴史修正主義には厳しく反対をつらぬきます。自国の過去の誤りに真摯に向き合ってこそ、未来に向けた真の友情をつくることができる。このことは、わが党の対アジア外交の揺るがぬ大方針であります」
「第三に、中国はわが国にとって最も重要な隣国の一つであり、わが党の批判は、日中両国、両国民の本当の友好を願ってのものであります。節度をもって言うべきことを言ってこそ、両国、両国民の真の友好関係を築くことができる。これが私たちの確信であります」
志位委員長は、18日の討論の「結語」で次のように述べました。
「中国指導部の今日の誤りは、きわめて深刻であり、わが党は、事実と道理にもづいて厳しい批判を行います。中央委員会報告では、『中国の党は、『社会主義』『共産党』を名乗っていますが、その大国主義・覇権主義、人権侵害の行動は、『社会主義』とは無縁であり、『共産党』の名に値しません。と表明しました」
「同時に、批判は、世界の平和と進歩という大義に立ち、日中両国民の真の友好という大義に立ち、節度をもって行います。日本共産党は、この立場を堅持していくことを、重ねて表明します」
今日から、日本の未来がかかった重要な通常国会が始まります。年内にも想定される総選挙に向けて、政治のあり方、安全保障や外交、くらしをめぐる諸問題など激しい論戦が予想されます。「追及」し「希望」を示し、野党が共同して安倍政権を退陣に追い込む論戦を展開し、安倍自公政権にかわる政権構想を野党各党が市民と力を合わせ練り上げることを大いに期待しています。