「しんぶん赤旗」6日付、「政治・総合」欄に、2日開かれた全国都道府県組織部長会議での志位委員長の発言内容が掲載されました。主題は「党員現勢で前進に転じよう」です。この記事を読み、自らの「惰性」を厳しく反省させられ、打開を図る対策を相談しています。
この記事は、党勢、とりわけ党員現勢の前進について、現状を党内外に率直に知っていただき、打開のための共産党自身の構えと具体的行動を訴え、国民のみなさんの理解、協力を求めるものになっていると思います。
志位委員長は、「『しんぶん赤旗』につては、”危機”という言葉を使いましたが、党員拡大については、党大会第二決議で”緊急で死活的”という言葉を使っています。”死活的”というのは、党が生きるか死ぬかの問題だということです。党建設の根幹が細り続けている事態を放置しておいて党の未来はありません」
「私たち自身がそうだったと思います。私自身も、率直に言って、今年の『党旗びらき』のあいさつで『党勢拡大大運動』で党員が何人増えましたと報告し、入党歓迎のあいさつをのべました。しかし、あいさつのなかで、『党員現勢では、これだけ減りました』ということを率直に伝えていません」
「党員現勢がどうなっているのかを直視して、中央として訴えてきたとは言えない。毎月、一定の党員拡大をやっていたとしても、どうしても亡くなる方がいます。それから、できるだけ減らしたいけれど離党される方もいる。そういうなかで、一定の党員拡大をやっても、それ以上に減っていれば、現勢はどんどん減っていくわけです」
「数えてみたら、1年4カ月も連続後退していたというのが現状であります。もし、『しんぶん赤旗』で、1年4カ月、連続後退が続いたら、たいへんな問題になります。しかし、党員拡大は、その後退の深刻なあらわれが出てくるのは、一定期間がたったあとになる。そういうこともあって、1年4カ月も後退を続けているのに、それが自覚化されてこなっかった。中央にも、そういう弱点があったと思います」
その上で、次のように訴えました。
「今月は全国すべての地区委員会で1人以上の党員を増やそう。力のある地区委員会は、5人、10人、20人と増やそうというのが一つであります。それからもう一つは、すべての支部が、対象者をあげて、まず入党の働きかけに一歩踏み出そうということです」
「党員拡大は、働きかけたらすぐ入党するというわけにはいかない場合が、もちろん多いわけです。まず働きかけること自体が大切であります。党員拡大の運動に失敗はないというのが、大会第二決議にも書いてあることです。そういう見地で、入党の働きかけにすべての支部が踏み出そう」