志位さんは、「国際的大義にたった中国の誤りへの批判をつらぬく」ことを明らかにしました。その上で、今後、中国とどう向き合っていくかについて、次ぎのように語りました。
「第2は、日中両国、両国民の真の友好にとっての大義ということです。大会の綱領報告では、中国の誤りに対する批判を行うが、そのさい『3つの姿勢を堅持する』と表明しました」
「第1に、中国の『脅威』を利用して、軍事力増強をはかる動きには断固として反対します。第2に、中国指導部の誤った行動を批判しますが、『反中国』の排外主義をあおりたてること、過去の侵略戦争を美化する歴史修正主義には厳しく反対をつらぬきます。そして、第3は、わが党の批判は、日中両国、両国民の本当の友好を願ってのものだということであります」
「この表明は、全党から強い共感をもって受け止められました。わが党の批判は、日本の右翼反動派による中国攻撃ーー排外主義と歴史修正主義に立った中国攻撃とは、まったく立場を異にするものであるというを、強調しておきたいと思います」
「世界の平和と進歩にとっての大義、日中両国、両国民の真の友好にとっての大義ーー2つの大義をしっかりとにぎって、中国に向き合っていきたいと思います」
「改定綱領ー第3章21世紀の世界ー第11節」は、次ぎのように述べています。
「この情勢のなかで、いかなる覇権主義にも反対し、平和の国際秩序を守る闘争、核兵器の廃絶をめざす闘争、軍事同盟に反対する闘争、諸民族の自決権を徹底して尊重しその侵害を許さない闘争、民主主義と人権を擁護し発展させる闘争、各国の経済主権の尊重のうえに立った民主的な国際経済秩序を確立するための闘争、気候変動を抑制し地球環境を守る闘争が、いよいよ重大な意義をもってきている」
「平和と進歩をめざす勢力が、それぞれの国でも、また国際的にも、正しい前進と連帯をはかることが重要である」
「日本共産党は、労働者階級をはじめ、独立、平和、民主主義、社会進歩のためにたたかう世界のすべての人民と連帯し、人類の進歩のための闘争を支持する」
「かなでも、国連憲章にもとずく平和の国際秩序か、独立と主権を侵害する覇権主義的な国際秩序かの選択が、問われている。日本共産党は、どんな国であれ覇権主義的な干渉、戦争、抑圧、支配を許さず、平和の国際秩序を築き、核兵器のない世界、軍事同盟のない世界を実現するための国際的連帯を、世界に広げるために力をつくす」
「世界史の進行には、多くの波乱や曲折、ときには一時的な、あるいはかなり長期にわたる逆行もあるが、帝国主義・資本主義を乗り越え、社会主義に前進することは、大局的には歴史の不可避的な発展方向である」