日本共産党は7日、全国都道府県委員長会議を開催しました。志位和夫委員長は開会あいさつの中で次のように述べました。1月開催された第28回大会の「政治方針」を発展させた内容であり、多くの方々に知っていただきたいと思います。「しんぶん赤旗」8日付に、「志位委員長あいさつ」「幹部会第1決議」「幹部会第2決議」が全文掲載されました。私は、志位委員長の「あいさつ」の「総選挙の目標」について紹介させていただきたいと思います。
「幹部会決議は、来るべき総選挙の目標について、『次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立することを目標に掲げ、それに正面から挑戦する』ことを党としての目標にすえました」
「この目標は、党大会決定からさらに踏み込んだ目標となっています。すなわち、党大会決定では、『野党連合政権に道を開く』ことを目標に掲げましたが、そこから一歩踏み込んで、『野党連合政権の樹立に正面から挑戦する』ことを目標にすえました」
~ 中略 ~
「何よりも、行き詰まった安倍政権の『継承・発展』を最大の看板にし、日本学術会議への違憲・違法な人事介入など前政権を上回る強権ぶりを早くもあらわにしている菅政権を、おめおめと続けさせるわけにはいきません。次の総選挙では、『安倍政治』もろとも菅政権を終わりにして、新しい政治への転換をかちとらねければなりません」
「この目標はまた、この間の市民と野党の共闘の前進にてらしても当然の目標であります。3年前ーー2017年の総選挙は、野党勢力に突然の逆流と分断が持ち込まれ、それをはねのけて共闘を守りぬくことが緊急の課題となった選挙でした。3年前の総選挙では政権交代は問題になりませんでした」
「しかし、来るべき総選挙は、3年前とは異なる条件のもとでたたかわれます。その後の国政選挙や地方選挙、国会内外でのたたかいで私たちは共闘を積み重ね、政治的一致点も豊かに発展するもとで、本格的な共闘でたたかう条件のある初めての総選挙となります。客観的にも、野党に、政権交代を実現する意思と覚悟が問われる総選挙となるでしょう」
【総選挙をたたかう野党の姿勢について】
「そういう総選挙をたたかう姿勢として、いま野党に求められているのは、『次の総選挙で、菅政権を倒し、政権交代を実現する』というきっぱりとした決意を、国民に示すことではないでしょうか。いま、その決意を示さずして、何のための野党かということになります。さらに、『日本共産党を含む”オール野党”で野党連合政権を実現する』という合意を確認し、その決意を示すことではないでしょうか」
「いま野党が、そうした決意をきっぱりと示してこそ『この政治を変えてほしい』という多くの国民の期待に応えることができるし、野党の本気度が伝わり、情勢の前向きの大変動をつくりだすことができると、私たちは確信します」
「ここで強調したいのは、来るべき総選挙をそのような政権奪取の歴史的選挙にすることができるかどうかは、私たちのこれからの奮闘にかかっているということです。次の総選挙での政権交代と連合政権の実現を求める、草の根からの世論と運動の大きなうなりをつくだしていくことが重要です」
「何よりもいま、『比例を軸に』した日本共産党躍進の流れ、躍進の政治的・組織的な勢いをつくりだすことが、来るべき総選挙を政権奪取の歴史的選挙にしていく最大の力になることを、訴えたいと思います」
「直面する総選挙で政権奪取を目標にすることは、98年の日本共産党の歴史でも初めてのことであります。全党のみなさん、この歴史的挑戦に意気高くとりくもうではありませんか」
志位委員長の並々ならない思い、決意が伝わってきます。