日本共産党の志位和夫委員長は15日、国会内で記者会見し、菅義偉首相が日本学術会議が推薦した6人の会員候補の任命を拒否した問題について「法律違反のオンパレードだ」と指摘し、「日本の民主主義が問われる大問題であり、国会で徹底的に追及していく」と語りました。(「しんぶん赤旗」16日付)
全く同感です。以下、志位氏の会見内容を紹介させていただきます。
「志位氏は、今回の任命拒否が、『幾重にも日本学術会議法に違反する』として次の4点を指摘しました。
①従来の政府答弁を覆し、同会議が推薦した候補の一部を首相が拒否したこと。
②『優れた研究及び業績』が同会議の唯一の推薦基準になっているのに、『総合的・俯瞰的な立場』という別の基準を持ち込んで任命拒否したこと。
③任命は、『推薦に基づいて』行われなければならないのに、首相が推薦名簿を『見ていない』と述べていること。
④杉田和博官房副長官が6人の除外に関わり、学術会議の選考・推薦権、首相の任命権を侵害したこと
「志位氏は、今回の介入は、個人の研究者の自由な研究を阻害するとともに、学術会議という研究者のコミュ二ティーの自主性・自律性に対する乱暴な介入・侵害であり、『憲法23条の学問の自由に反することは明らかだ』強調しました」
「そのうえで、『6人の任命拒否の理由と経過を国民に説明し、違憲・違法な任命拒否を撤回し、6人を直ちに任命することを強く求める』と述べました」