農園の入口の大名竹が踏み倒され鹿に食害された。途中の山道には猪の蹴散らした足跡も、雨上がりには特に多い、人間の匂いを嫌う野生動物は雨天の夜間の活動が多いと聞く・・・我が農園の周囲は猿・ハクビシン・狸や台湾リス・・・と動物天国だ。困るのは孫達が来ても迂闊に座って休憩も出来ない。野生動物がまき散らす、ダニや山ビルの被害に遭う可能性があるからだ、無農薬農園の弱点でもある。
クワガタムシは子供時代の遊びのアイテムであった。秋のクツワムシ、冬のメジロ取り・・・と、伊豆ボケ老人の子供時代は季節にはそれぞれの遊びがあった。伊豆ボケ老人の得意はチャンバラで、その縁・・・で、高校・大学と剣道部に・・・チャンバラに使う剣は全て自分の手で作り、ポケットにはつねに折りたたみのナイフが入っていた。今日なら危険物所持で補導の対象にと、無知な大人の危険の一言で面白くない時代に・・・時の変化は早い、肉体の衰えたと感じた矢先、心は歳を取らないと98歳の女性カメラマンに圧倒された朝を迎えた。
ミツバチの蜜源と知り、何袋のつめ草の種を畑の周りに蒔いた。つめ草を蒔いた理由は雑草を押える手段として一石二鳥のもくろみもあったが、農園では未だに発芽の徴候がない。すでに二年も経過したのに、畑の途中の山道には一面のつめ草の絨緞なのだが・・・ボケ老人には今一つ、つめが足りないのか。