山一面を覆い尽くすほど繁茂する、あの葛にも負けず劣らずの、あの龍髭菜が鹿の食害に合い、壊滅状態となり、早や三年、今年も回復にはいたらず、未だ、貴重の野菜だ。
人気者のツバメも全て巣立ちした。農家では害虫を捉える益鳥と思われているが、我が家では店先の糞害の源であり、溺愛する日本ミツバチの天敵であり、巣立てば、景観には最悪の電線に群がり糞の爆撃が加へられる。おまけに東電の不始末による電気料の値上げもとトリプルパンチ、何故か合点がいかない。
友人のT歯科医師から、何時ものメロンが届いた。最近は歯科医師の他に、高島暦の占いの師匠としても活躍していると聞いている。以前、私の頭に触れた瞬間に、貴方は気を吐く人だと告げられた。パワーを発散するタイプで周りの人を元気にするらしい。ある大きな病院の看護婦長さんは伊豆ボケ老人と全く逆の、気を吸う人で、急患で運ばれる人を見た瞬間に生死の判別が判るとの話も伺った。気の量を計測する機械をアメリカの科学者と共同開発したとも聞いている。気の量が大きければ大きな正円を描き、婦長さんの様な人は黒く締まった点になるらしい。仮面を制作する立場として、顔は心を映す鏡だと確信するようになった。伊豆ボケ老人のこと、あまり当てにはならない。