ダブルパンチ・・・

蛍キチの友人のK君は　サツマイモ作りも熱心だ。新種のトマトの手土産をテーブルに置くと、開口一番、ヤラレた。今年は、苗も極上、畑の準備も万端整え、特別に手を加えただけにガッカリだとボヤキ始めた。万全だった電気柵を破られ、成長めざましい期待のサツマイモを根こそぎ猪に喰い荒らされた・・・アメリカの友人からの励ましの電話も効果がなかった・・・と、ショックを隠せなかった。おまけに、昨年不作であった自慢の栗も、六月の台風で壊滅的とダブルパンチだ・・・期待した分ショックも倍増だ。猪・鹿・猿の動物天国の我が家の農園も、危うきこと累卵の如し・・・と、対岸の火事の心境ではない。

今や・・・貴重の野菜だ。

山一面を覆い尽くすほど繁茂する、あの葛にも負けず劣らずの、あの龍髭菜が鹿の食害に合い、壊滅状態となり、早や三年、今年も回復にはいたらず、未だ、貴重の野菜だ。

何故か合点がいかない。

人気者のツバメも全て巣立ちした。農家では害虫を捉える益鳥と思われているが、我が家では店先の糞害の源であり、溺愛する日本ミツバチの天敵であり、巣立てば、景観には最悪の電線に群がり糞の爆撃が加へられる。おまけに東電の不始末による電気料の値上げもとトリプルパンチ、何故か合点がいかない。

あまり当てにはならない。

友人のT歯科医師から、何時ものメロンが届いた。最近は歯科医師の他に、高島暦の占いの師匠としても活躍していると聞いている。以前、私の頭に触れた瞬間に、貴方は気を吐く人だと告げられた。パワーを発散するタイプで周りの人を元気にするらしい。ある大きな病院の看護婦長さんは伊豆ボケ老人と全く逆の、気を吸う人で、急患で運ばれる人を見た瞬間に生死の判別が判るとの話も伺った。気の量を計測する機械をアメリカの科学者と共同開発したとも聞いている。気の量が大きければ大きな正円を描き、婦長さんの様な人は黒く締まった点になるらしい。仮面を制作する立場として、顔は心を映す鏡だと確信するようになった。伊豆ボケ老人のこと、あまり当てにはならない。

冥加かもしれない・・・

　茗荷は家紋によく使われている。茗荷は冥加（知らないうちに受ける神仏の加護）に通じるという事で、 縁起をかついでののことらしい。我が家では野生の茗荷が取れはじめ重宝している。これも冥加かもしれない。