警視庁情報官シリーズの第6弾である。文庫書き下ろしとして2016年11月に出版された。前作『サイバージハード』で、黒田純一は万世橋署署長という立場で、ATMの誤作動事件に取り組んだ。その黒田が、なんと海外研修の名のもとに3年以上にわたってアメリカをはじめ、各国を転々とし、現地状況を肌で感じるという経験をし、日本に帰国してきた。その直後から、このストーリーが始まる。さらに、もう一つ愛読者には楽しい事実が加わっている。海外研修中に、黒田はアメリカで遙香と身内だけの結婚式を挙げたのだ。遙香を3年間待たせるわけには行かないと。なお、看護分野で仕事をしている遙香はアメリカの大学院で勉強しており、二人はいわば別居婚のような状態なのだが・・・。
帰国後、黒田警視正は一旦警備局の異動待機要員となった。だが、それは警備企画課総合情報分析室及びサイバー攻撃分析センター・サイバー攻撃対策の理事官に異動するためであった。藤森警視総監直轄の情報組織を新設することになったのだ。黒田の直属上司は藤森警視総監ただ一人となる。つまり、黒田は総合情報分析室室長として、質の高い情報機関として新組織を機能させ、運営する責任を課された。かつて黒田が起ち上げた情報室の設備は総合情報分析室に極秘に移管され、情報室は発展的解消となる。
さらに黒田は、新組織創設にあたり、一つの重要な課題を小山田次長から与えられる。それは警察庁人事課長が警察庁長官に当てた人事資料に関わっていた。だいたい15年選手のキャリア警視正たちで、全員がこの春に海外の大使館勤務を終えて帰国した連中だという。彼等を3年間で鍛えてやってほしいと言われたのだ。
黒田の上司は警視総監だけ。黒田の直下を12人の警視正、15人の警視が固める。そこに旧情報室の55人が加わる。黒田を入れて83人である。そしてサイバー犯罪対策12人、一般職5人が加わる。100人体制で総合情報分析室がスタートする。組織の分掌事務の変更は広報され、正式なセクションに位置づけられる予定になっている。
まさに黒田にとって腕のみせどころの場が与えられた。読者は楽しめる。
黒田に早速2つの特命事項が課される。
プロローグでは、その内の1つの事件発生の経緯が明らかになる。紙幣は損傷や汚れの度合いから再流通に適さない銀行券と判断されると廃棄される。日銀本店か支店にあるシュレッダーで破砕処分される。シュレッダーに不具合が発生した場合は溶解設備で紙幣を溶かしてしまう。だが、破棄されるはずだった紙幣が、裁断されずに消失してしまったという。1500億円の古い紙幣がどこかに消えたのだ。国外に流れた疑い、闇銀行に持ち込まれた疑い・・・・。まさにゴーストマネーとなった原因を極秘に解明し、事件を解決せよという特命である。黒田は日銀の幹部たちに事情聴取することから始めて行く。この事件の展開で興味深いのは、黒田が事情聴取をする時点で、消失した1500億円の何らかの形での回収を念頭に置いていることである。それは読者にとりその後の展開の面白味が加わることになる。
もう一つの特命事項は、フレンドマートのATM不正引き出しの捜査である。大手コンビニチェーンに設置されているATMから短時間の間に、17都道府県で偽造クレジットカードによる現金引き出しが行われたのだ。総額18億円が引き出されていた。中国マフィアが絡んでいるというあたりは付いているという。中国マフィアと接点が深い社会的集団の仕業ではないかと黒田ははやくも推測する。
二つの全く次元の異なる事件の捜査がパラレルに進行していく。黒田は組対をはじめ警察の他組織に情報を流すことはせず、総合情報分析室の独自捜査という方針で事件の解明に取り組んで行く。
このストーリーの展開において興味深くおもしろい点を列挙してみよう。
1.アメリカをはじめとした情報機関で3年余の海外研修をして黒田が得た知見が2つの特命事案の捜査過程で活用されていく。その情報と視点は読者にとって学びの副産物となる。
2.黒田に与えられた課題に関連するが、黒田が部下たちをOJTとして具体的に指導する姿がストーリーの進展とともに織り込まれていく。この指導場面、指導の仕方が興味深い。
黒田と高石副総監との会話でこんな場面がある。この1年近くの情報室の状況として情報関心の伝達、報告に問題が生じていたと高石は言う。黒田が答える。「トップが本格的な情報収集の現場を経験していなかったからでしょう」(p114)と。
勿論、黒田は部下たちへの指導において、黒田が10年余に渡って築いてきた独自の情報ルートから得た情報を部下たちの捜査に対して的確に知らしめていく。情報収集と情報伝達を実践してみせるのだ。第4章「協力者」はまさに黒田の実践を描いている。
3.事件の捜査プロセスは勿論ストーリーにとってメインとなる。だが、そこに情報そのものの重要性と広がり、情報の示す視点が背景で大きく関わっていく。いわゆるインテリジェンスの側面である。そのウエイトが高いところにこのストーリーの特徴があり、おもしろさに繋がっている。取り扱う事件そのものが直接近隣諸国と関係する故に、グローバルなインテリジェンスの重要性が投げかけられているのだと思う。その一端が各章に出てくる。
4.フレンドマートATM不正引き出し事件の捜査全容が明らかになった時点で黒田のとった行動がおもしろい。第5章「始末」の冒頭にそれがまず出てくる。
「黒田は二枚のレポート用紙に概要をまとめ、総合捜査報告書を自ら作成して全室員に示した。」(p242)そこには3日間で7人の情報提供者に会って得た事件に関連するディープな情報が明らかにされていたのだ。
「ここまで深い会話ができるまでにどれだけ付き合いを重ねたのだろう」(p244)と部下の警視正は言う。彼等は、黒田から「情報マンの仕事」の実践事例を示されたということになる。
黒田は告げる。「今後、情報室が行う捜査の報告書はこの形式で行う」(p244)と。
これは、上記の2項にリンクする。OJTそのものだ。ここまでやる/できる上司がどれほどいるだろうか・・・・と思う。
5.事件捜査の為に黒田と部下の警視正たちの行動範囲がタイムリーに広がるところがおもしろい。黒田自身は情報収集のために即座に関西圏へ出張する。一方、黒田は警視正たちに近隣国への密かな捜査絡みの出張を即断する。それだけの権限を黒田が発揮できるようになった。読者はそれがどう進展していくか、ストーリーの展開を楽しめる。
6.サイドショウ的なちょっとした転換場面が織り込まれていること。
たとえば、第1章の中で、帰国した黒田が週末に西葛西に足を向け、小料理屋「しゅもん」を訪れる場面の描写。黒田と常連客との会話である。そこにも様々な情報がきらめいている。ちょっとした会話の流れの中に、読者にとっても考える材料がある。だがそこに伏線的な箇所も含まれている。
7.ストーリーとして取り上げられる事件の性格に関わるからだと思うが、今回もやはり政界レベル、警察組織のOBたちが事件に絡んでいる。
逆に現実の大がかりな事件にもそういう側面があるのではないか。そこにリアル感を感じてしまう。
エピローグの最後の場面がおもしろい。
お読みいただき、ありがとうございます。
本書に関連して、関心事項をネット検索してみた。一覧にしておきたい。
銀行券の一生 :「日本銀行」
お札の寿命はどれくらいですか? 使えなくなったお札はどうなりますか?:「日本銀行」
グローバル・ポジショニング・システム :ウィキペディア
【ベスト3】iPhone&Android位置偽装アプリ :「EaseUS」
iPhoneのGPS位置情報を世界中のどこにでもワンクリックでテレポート可能:「dr.fone」
ATMでいくらまで引き出しができますか? :「三井住友銀行」
パナマ文書の衝撃 習近平氏から毛沢東まで大物の名が続々 中国は慌てて隠蔽に走り、共産党機関紙系の社説まで削除したが… :「産経新聞」
パナマ文書、世界に衝撃 習氏擁護文章、ネットで拡散 :「JIJI.COM」
中国サイバー軍 :ウィキペディア
人民解放軍61398部隊将校5名、サイバースパイ容疑で起訴 :「海上自衛隊幹部学校
米国「サイバー空間のための国際戦略」からの考察
中国61398サイバー部隊の正体――彼らは何ものなのか? :「YHOO! JAPANニュース」
金剛山 (朝鮮) :ウィキペディア
太子党 :ウィキペディア
パナマ文書 :ウィキペディア
【パナマ文書】中国資産の密やかな流出 党幹部の親族も :「BBC NEWS JAPAN」
農民工 :「コトバンク」
世界の武器輸出額 国別ランキング・推移 :「GLOBAL NOTE」
インターネットに有益な情報を掲載してくださった皆様に感謝します。
(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません。
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
こちらの本も読後印象を書いています。お読みいただけるとうれしいです。
『警視庁情報官 サイバージハード』 講談社文庫
『警視庁情報官 ブラックドナー』 講談社文庫
『警視庁情報官 トリックスター』 講談社文庫
『警視庁情報官 ハニートラップ』 講談社文庫
『警視庁情報官 シークレット・オフィサー』 講談社文庫
『電光石火 内閣官房長官・小山内和博』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 最恐組織』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 爆裂通貨』 文春文庫
『一網打尽 警視庁公安部・青山望』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 国家簒奪』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 聖域侵犯』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 頂上決戦』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 巨悪利権』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 濁流資金』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 機密漏洩』 文春文庫
『警視庁公安部・青山望 報復連鎖』 文春文庫
『政界汚染 警視庁公安部・青山望』 文春文庫
『完全黙秘 警視庁公安部・青山望』 文春文庫
帰国後、黒田警視正は一旦警備局の異動待機要員となった。だが、それは警備企画課総合情報分析室及びサイバー攻撃分析センター・サイバー攻撃対策の理事官に異動するためであった。藤森警視総監直轄の情報組織を新設することになったのだ。黒田の直属上司は藤森警視総監ただ一人となる。つまり、黒田は総合情報分析室室長として、質の高い情報機関として新組織を機能させ、運営する責任を課された。かつて黒田が起ち上げた情報室の設備は総合情報分析室に極秘に移管され、情報室は発展的解消となる。
さらに黒田は、新組織創設にあたり、一つの重要な課題を小山田次長から与えられる。それは警察庁人事課長が警察庁長官に当てた人事資料に関わっていた。だいたい15年選手のキャリア警視正たちで、全員がこの春に海外の大使館勤務を終えて帰国した連中だという。彼等を3年間で鍛えてやってほしいと言われたのだ。
黒田の上司は警視総監だけ。黒田の直下を12人の警視正、15人の警視が固める。そこに旧情報室の55人が加わる。黒田を入れて83人である。そしてサイバー犯罪対策12人、一般職5人が加わる。100人体制で総合情報分析室がスタートする。組織の分掌事務の変更は広報され、正式なセクションに位置づけられる予定になっている。
まさに黒田にとって腕のみせどころの場が与えられた。読者は楽しめる。
黒田に早速2つの特命事項が課される。
プロローグでは、その内の1つの事件発生の経緯が明らかになる。紙幣は損傷や汚れの度合いから再流通に適さない銀行券と判断されると廃棄される。日銀本店か支店にあるシュレッダーで破砕処分される。シュレッダーに不具合が発生した場合は溶解設備で紙幣を溶かしてしまう。だが、破棄されるはずだった紙幣が、裁断されずに消失してしまったという。1500億円の古い紙幣がどこかに消えたのだ。国外に流れた疑い、闇銀行に持ち込まれた疑い・・・・。まさにゴーストマネーとなった原因を極秘に解明し、事件を解決せよという特命である。黒田は日銀の幹部たちに事情聴取することから始めて行く。この事件の展開で興味深いのは、黒田が事情聴取をする時点で、消失した1500億円の何らかの形での回収を念頭に置いていることである。それは読者にとりその後の展開の面白味が加わることになる。
もう一つの特命事項は、フレンドマートのATM不正引き出しの捜査である。大手コンビニチェーンに設置されているATMから短時間の間に、17都道府県で偽造クレジットカードによる現金引き出しが行われたのだ。総額18億円が引き出されていた。中国マフィアが絡んでいるというあたりは付いているという。中国マフィアと接点が深い社会的集団の仕業ではないかと黒田ははやくも推測する。
二つの全く次元の異なる事件の捜査がパラレルに進行していく。黒田は組対をはじめ警察の他組織に情報を流すことはせず、総合情報分析室の独自捜査という方針で事件の解明に取り組んで行く。
このストーリーの展開において興味深くおもしろい点を列挙してみよう。
1.アメリカをはじめとした情報機関で3年余の海外研修をして黒田が得た知見が2つの特命事案の捜査過程で活用されていく。その情報と視点は読者にとって学びの副産物となる。
2.黒田に与えられた課題に関連するが、黒田が部下たちをOJTとして具体的に指導する姿がストーリーの進展とともに織り込まれていく。この指導場面、指導の仕方が興味深い。
黒田と高石副総監との会話でこんな場面がある。この1年近くの情報室の状況として情報関心の伝達、報告に問題が生じていたと高石は言う。黒田が答える。「トップが本格的な情報収集の現場を経験していなかったからでしょう」(p114)と。
勿論、黒田は部下たちへの指導において、黒田が10年余に渡って築いてきた独自の情報ルートから得た情報を部下たちの捜査に対して的確に知らしめていく。情報収集と情報伝達を実践してみせるのだ。第4章「協力者」はまさに黒田の実践を描いている。
3.事件の捜査プロセスは勿論ストーリーにとってメインとなる。だが、そこに情報そのものの重要性と広がり、情報の示す視点が背景で大きく関わっていく。いわゆるインテリジェンスの側面である。そのウエイトが高いところにこのストーリーの特徴があり、おもしろさに繋がっている。取り扱う事件そのものが直接近隣諸国と関係する故に、グローバルなインテリジェンスの重要性が投げかけられているのだと思う。その一端が各章に出てくる。
4.フレンドマートATM不正引き出し事件の捜査全容が明らかになった時点で黒田のとった行動がおもしろい。第5章「始末」の冒頭にそれがまず出てくる。
「黒田は二枚のレポート用紙に概要をまとめ、総合捜査報告書を自ら作成して全室員に示した。」(p242)そこには3日間で7人の情報提供者に会って得た事件に関連するディープな情報が明らかにされていたのだ。
「ここまで深い会話ができるまでにどれだけ付き合いを重ねたのだろう」(p244)と部下の警視正は言う。彼等は、黒田から「情報マンの仕事」の実践事例を示されたということになる。
黒田は告げる。「今後、情報室が行う捜査の報告書はこの形式で行う」(p244)と。
これは、上記の2項にリンクする。OJTそのものだ。ここまでやる/できる上司がどれほどいるだろうか・・・・と思う。
5.事件捜査の為に黒田と部下の警視正たちの行動範囲がタイムリーに広がるところがおもしろい。黒田自身は情報収集のために即座に関西圏へ出張する。一方、黒田は警視正たちに近隣国への密かな捜査絡みの出張を即断する。それだけの権限を黒田が発揮できるようになった。読者はそれがどう進展していくか、ストーリーの展開を楽しめる。
6.サイドショウ的なちょっとした転換場面が織り込まれていること。
たとえば、第1章の中で、帰国した黒田が週末に西葛西に足を向け、小料理屋「しゅもん」を訪れる場面の描写。黒田と常連客との会話である。そこにも様々な情報がきらめいている。ちょっとした会話の流れの中に、読者にとっても考える材料がある。だがそこに伏線的な箇所も含まれている。
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