Curious George の新冒険シリーズを英語絵本電子書籍版で読んだ。本書はコピーライトが2007年で、Universal Studios の所有権となっている。商標権は Houghton Mifflin Company に属するようである。このシリーズはレベル分けされており、本書は5~7歳を対象とすると裏表紙に記されている。この冒険シリーズのレベル1としては2冊目となる。
裏表紙には本書の特徴がアピールされている。レベル1は「短い文、独創的な話、簡単な会話」で記されていること。そして、本書自体は「道具と科学技術、空気圧、簡単な工学技術」という点に焦点をあてているとある。
表紙には、最初、Joe Fallon の脚本によるテレビドラマ・シリーズが作られて、それをもとに、Stphen Krensky が絵本にしたと表記されている。
タイトルの Cleans Up は「きれいに(掃除)する」である。お猿のジョージが何をきれいにするのか? これがとんでもない方法を使う話だから、子供たちにとっては想像するのが楽しくなることだろう。
黄色帽子の男とジョージが住む家に、新しい絨毯(じゅうたん、rug)が届き、ジョージは好奇心でワクワクする日になった。ジョージは色が気に入り、その上を歩くと柔らかい。歩き廻っている間に、喉が渇いたジョージはブドウジュースをガラスコップに入れる。ガラスコップを手に持って、絨毯の上に戻った。
It felt squishy between his toes. という文が続く。足の指あたりでふわっと柔らかさを感じるということだろう。squishy という単語をこの絵本で知った。
この後、ジョージはコップを持っているのを忘れて、絨毯の上で跳びはねた。勿論ジュースが飛び散って絨毯を汚す羽目に! さあ、大変。最初はペーパータオルを使ったが役に立たない。そこで、ジョージは知恵を絞る。
Geoorge remembered soap was good for cleaning. ジョージはきれいにするには soapが良いということを思い出す。辞書を引くと「石けん」と訳されている。絵本は液体洗剤のボトルの絵が描かれている。つまり、洗剤の意味で使われている。ジョージは、いくつかの洗剤を一緒に使うと効果的だろうと考る。ここからがおもしろい展開になる。
ジョージは床に敷かれた絨毯の汚れた部分に直に洗剤をそそぐ。後は「水」だと、屋外の蛇口からホースを伸ばし、絨毯の敷かれた部屋に窓の外から水をドンドン注入した! 部屋は水で溢れるばかり。水を入れすぎてしまう。
そこでジョージは、近くの農場に行き、ポンプ(water pump)を借りることに。勿論、ポンプは重い。本文に It was heavy, so he had to put it on wheels. という記述がある。絵本には、ポンプを台車に載せた絵が描かれている。台車を weheels という複数形で表現している。手許の辞書にはそんな訳は載っていない。こんなところはなるほどと思う。これは子供用語なのだろうか。ここまでで、ホースや台車という「道具を使う」という視点がお話に導入されている。さらに、ジョージは牛に台車をひかせて家に戻る。
And he had to get help towing it home. という記述がある。「引く」というと即座に pull を思い浮かべてしまう。ここでは、tow という単語が使われていた。引っ張る、牽引するという意味である。この単語も初めてこの絵本で知った単語。
ジョージは、ポンプを家の外に台車に載せたまま設置して、時間をかけて、絨毯を敷いた部屋から、屋外に水を吐き出すことに成功する。ここで、空気圧の原理が登場する。
絨毯は、湿っぽいけれど今までよりも綺麗になった。ここで、本文には、even if が使われている。5~7歳を対象とする絵本で、早くも出てくるのだなと思った。
The whole room was ckeaner, even if it was a little wet. と記されている。
最後の一文は、完全に全てが元通りになるにはしばらくかかったという表現になっている。
絵本としておもしろいのは、ポンプを引っ張ってきた来た牛が、家の中に入ってきている場面でおしまいとなっているところ。最後の絵に、ジョージは出ていない。
まあ、最後はめでたしめでたしで終わるのは定石であるが。
この絵本の特徴は、お話の後に、「SIMPLE TOOLS AND TECHNOLOGY」という解説ページが付いていることである。大人が子供たちに対して道具と科学技術の初歩の一端を教えるためのページである。勿論、まず大人たちにきっちりと理解をしてもらうためでもあるのだろう。どのようにして楽に運ぶかの問題も一つ載せてある。それと空気圧の原理、高圧と低圧の説明がある。こちらにも問題が一つ載っている。
部屋にホースで水をじゃぶじゃぶそそぐなんて、大人では考えもしないけれど、ジョージや子供たちの発想では楽しいかもしれない。
絵本から学べることはやはりいろいろある。英語のリハビリ学習としては気楽に楽しく学べるというところ・・・・。
ご一読ありがとうございます。
こちらもお読みいただけるとうれしいです。
『MARGRET & H.A.REY'S Curious George and the Dump Truck』
Houghton Mifflin Company
英語絵本電子書籍版 覚書・感想 一覧 計 19冊 2022.12.1 Version 1
裏表紙には本書の特徴がアピールされている。レベル1は「短い文、独創的な話、簡単な会話」で記されていること。そして、本書自体は「道具と科学技術、空気圧、簡単な工学技術」という点に焦点をあてているとある。
表紙には、最初、Joe Fallon の脚本によるテレビドラマ・シリーズが作られて、それをもとに、Stphen Krensky が絵本にしたと表記されている。
タイトルの Cleans Up は「きれいに(掃除)する」である。お猿のジョージが何をきれいにするのか? これがとんでもない方法を使う話だから、子供たちにとっては想像するのが楽しくなることだろう。
黄色帽子の男とジョージが住む家に、新しい絨毯(じゅうたん、rug)が届き、ジョージは好奇心でワクワクする日になった。ジョージは色が気に入り、その上を歩くと柔らかい。歩き廻っている間に、喉が渇いたジョージはブドウジュースをガラスコップに入れる。ガラスコップを手に持って、絨毯の上に戻った。
It felt squishy between his toes. という文が続く。足の指あたりでふわっと柔らかさを感じるということだろう。squishy という単語をこの絵本で知った。
この後、ジョージはコップを持っているのを忘れて、絨毯の上で跳びはねた。勿論ジュースが飛び散って絨毯を汚す羽目に! さあ、大変。最初はペーパータオルを使ったが役に立たない。そこで、ジョージは知恵を絞る。
Geoorge remembered soap was good for cleaning. ジョージはきれいにするには soapが良いということを思い出す。辞書を引くと「石けん」と訳されている。絵本は液体洗剤のボトルの絵が描かれている。つまり、洗剤の意味で使われている。ジョージは、いくつかの洗剤を一緒に使うと効果的だろうと考る。ここからがおもしろい展開になる。
ジョージは床に敷かれた絨毯の汚れた部分に直に洗剤をそそぐ。後は「水」だと、屋外の蛇口からホースを伸ばし、絨毯の敷かれた部屋に窓の外から水をドンドン注入した! 部屋は水で溢れるばかり。水を入れすぎてしまう。
そこでジョージは、近くの農場に行き、ポンプ(water pump)を借りることに。勿論、ポンプは重い。本文に It was heavy, so he had to put it on wheels. という記述がある。絵本には、ポンプを台車に載せた絵が描かれている。台車を weheels という複数形で表現している。手許の辞書にはそんな訳は載っていない。こんなところはなるほどと思う。これは子供用語なのだろうか。ここまでで、ホースや台車という「道具を使う」という視点がお話に導入されている。さらに、ジョージは牛に台車をひかせて家に戻る。
And he had to get help towing it home. という記述がある。「引く」というと即座に pull を思い浮かべてしまう。ここでは、tow という単語が使われていた。引っ張る、牽引するという意味である。この単語も初めてこの絵本で知った単語。
ジョージは、ポンプを家の外に台車に載せたまま設置して、時間をかけて、絨毯を敷いた部屋から、屋外に水を吐き出すことに成功する。ここで、空気圧の原理が登場する。
絨毯は、湿っぽいけれど今までよりも綺麗になった。ここで、本文には、even if が使われている。5~7歳を対象とする絵本で、早くも出てくるのだなと思った。
The whole room was ckeaner, even if it was a little wet. と記されている。
最後の一文は、完全に全てが元通りになるにはしばらくかかったという表現になっている。
絵本としておもしろいのは、ポンプを引っ張ってきた来た牛が、家の中に入ってきている場面でおしまいとなっているところ。最後の絵に、ジョージは出ていない。
まあ、最後はめでたしめでたしで終わるのは定石であるが。
この絵本の特徴は、お話の後に、「SIMPLE TOOLS AND TECHNOLOGY」という解説ページが付いていることである。大人が子供たちに対して道具と科学技術の初歩の一端を教えるためのページである。勿論、まず大人たちにきっちりと理解をしてもらうためでもあるのだろう。どのようにして楽に運ぶかの問題も一つ載せてある。それと空気圧の原理、高圧と低圧の説明がある。こちらにも問題が一つ載っている。
部屋にホースで水をじゃぶじゃぶそそぐなんて、大人では考えもしないけれど、ジョージや子供たちの発想では楽しいかもしれない。
絵本から学べることはやはりいろいろある。英語のリハビリ学習としては気楽に楽しく学べるというところ・・・・。
ご一読ありがとうございます。
こちらもお読みいただけるとうれしいです。
『MARGRET & H.A.REY'S Curious George and the Dump Truck』
Houghton Mifflin Company
英語絵本電子書籍版 覚書・感想 一覧 計 19冊 2022.12.1 Version 1
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