幼児の夢は
私は先日1週間程入院をした。時間をもてあましている頃、姉が孫を連れて見舞いに来た。孫ちゃんは6歳になる幼稚園児だ。私は何気なく彼女に質問を投げかけた。「大きくなったら何になりたいですか?」と。その答えに、私は腰を抜かす程の衝撃を受けた。彼女は『私はケーキ屋さんになりたいの。私が赤ちゃんを生んで、その赤ちゃんをねえねが病院で優しくするの。私はそのお礼にシュークリームを作ってねえねにあげるの』解説すると、彼女の姉は看護師になる夢を持っているそうだ。
彼女は6歳で、世代を超えて繋いでゆく夢の想像ができるんだ。その力強さに感動させられると同時に、姉を慕う優しい心に、微笑ましさを覚えた。彼女の言葉は、無機質なベットの周りをきらきらと輝き踊っている。今夜は彼女たちの夢がかないますようにと願いながら、ほっこり気分で就寝です。
[牛太郎ぼくもやったるぜ]
小学4年生が主人公の物語です。お父さんが息子に話す言葉に心が引きつけられた。牛は牛舎内では力の強さでボスが決まり餌を食む順番も決まっているそうだ。でもその順位は変動する。『いまは弱虫だっていい。何度でも仕切り直しはできるんだ』と。小学生はもちろんの事、大人にも当てはまるエールの言葉だ。楽しく読めた一冊になった。
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