東昇先生より、標記新刊の研究成果を私へも贈ってくださりました。ありがとうございます。
本自体は伊予史談会の創立110周年を記念し、愛媛県在来の研究者を中心に執筆陣を構成した編著書です。そのなかで東先生は、現在の愛媛県大洲市域を主な領地にした伊予国大洲藩を対象としつつ、近世後期に編さんされた農書・地誌あるいは旧記などを分析しながら、独自にいかなる歴史・地域の意識を育もうとしたのかを考察しています。
東先生へのお礼を兼ね、同じシリーズである山内譲編『古代・中世伊予の人と地域』(2010年)に続いて書評を学術誌へ投稿しようと思います。ただ、古代・中世編が近隣地域との交流をテーマにする論文を収録するゆえ私が委員を務める交通史学会『交通史研究』で発表したのに対し、近世・近代編の場合は、交通史研究に結びつく論文を含んでおらず、同じ学会誌への投稿は不適当になります。よって、今回は別の学会誌へ投稿しようと考えます。