「カガリ様、外務局より申請手続きの発行願いが出ておりますが。」
「この件は後回しだ。先ずは各国首脳からの意見聴取をまとめろ。」
「はい!」
「カガリ様、昨日の議会調書につきましては―――」
「もう目は通してある。決済に回せ。」
「かしこまりました。」
「お忙しいところ申し訳ありません、カガリ様。先ほどスカンジナビア王国より電話会談の申請が―――」
「わかった。日程を検討の上、明日までに折り返すとお伝えしろ。」
「はっ!」
確かこの廊下は大理石のはず。
いつもであればカツーンと硬質な音を響かせる靴音も、今はこの周囲の喧騒で見事にかき消されている。
執務室から、内閣府会議場までのたった10数メートルの距離の間に、これだけ官僚たちが群がっては少しでも私の耳を独占しようと躍起だ。それだけこの国…いや、世界が毎日目まぐるしく動いている、ということだ。
遅れをとってはいけない。今は亡きお父様も、一歩歩けばこれだけの業務をこなされていたのかと思うと、あの頃世界というものを何一つ知らずに、単身ヘリオポリスで極秘開発中のGシリーズを確認しに行ったり、挙句レジスタンスで直に戦闘に飛び込んだり…今思い返すだけでも、何と子供だったのだろうと、今更恥ずかしくなってくる。
「もう次の議題を実行に移されたようですよ…」
「まったく…お若いのに大したものだ。」
「『オーブの獅子』の再来ですな。頼もしい限りだ。」
通り過ぎていく諸侯の羨望の眼差しと感嘆の声。
だが、心から称賛してくれるのはまだ早い。
私はまだまだ若輩者だ。
お父様、そして、ラクスに比べたら、足元にも及ばない。
いつも一人で山と積まれた業務をこなしていると、ふと思う。
(ラクスだったら、こんなのさっさと決断して片づけられるだろうな…)
彼女の慧眼と決断力に敵う者はいない。時代の先を常に読み、そして的確に無駄なくこなしていく。
それに、憧れるのはそこだけじゃない。
彼女の視野は常に広い。プラントどころか人類全体全てを見通している。そんな豪胆な行動力と、まるで真逆な繊細で優しい心配りを万人にできる彼女―――
(やっぱりコーディネーターだから優れているのかな…)
ふと自分との力量の差を、何かのせいにしたくなる邪悪な考えが浮かぶ度、私は慌ててそんな悪魔のささやきを打ち消すように首を横に振る。
コーディネーターとかナチュラルだからとかじゃない。「ラクス」だからできるんだ。
(私も、あのくらい度量があれば、お父様もきっと安心できただろうにな。)
親子喧嘩の挙句、家出して、戻ってきたときは問題のAAごと連れ帰ってきたんだもん。今の私があの頃の私にお父様の代わりに怒鳴ってやりたいくらいだ。
「はぁー…」
会議室のドアが開かれ、いつもの首席に座るなり、自然と零れたため息。ネガティブとはある意味「慎重さ」と重なるところはあるが、言い換えればただの「臆病」だ。
(何時から私はこんな情けない思考になったんだろう…)
国を背負う、ということは、全てにおいて慎重にならざるを得ない。いつかユウナに言われた通り、子どもの私では国は守れなかった。それは十分身に染みている。
(でも…)
ラクスのように瞬時に判断できる力があれば、どれだけ国民が安心できるだろう。
「はぁー…」
また自然とため息が漏れる。すると、
「…大丈夫か?」
背後からそっと耳に囁く優しい声。
誰だかはすぐわかる。振り向くまでもない。ため息を聞かれたんだろうか。隙を見せてはいけないのに。だからあくまで淡々と言葉を返す。
「何がだ?議事の準備ならしてあるぞ。軍令部の分もな。」
「そうじゃなくて、顔色が悪い。疲れているんじゃないのか?」
多分彼のことだ。不安そうに眉尻を下げ、私が振り向くのを待っているに違いない。だが、こんな落ち込んでいる顔を一番見せたくない相手だ。だから尚も視線は正面に向けたまま告げる。
「大丈夫だ。毎年3月初めは議会があるからな。いつも通りの忙しさだ。身体もそれに慣れている。大したことはない。」
「しかし―――」
「誰に向かって口をきいている?ザラ准将。」
キッパリと。聞く人によっては冷たく感じるだろう。しかしここは人目がある。かつての恋人であっても、今は国を背負う者たちが集まる場。ここに私的な感情を持ち込むことは許さない。
「失礼しました。」
背後で直ぐに姿勢を正し、敬礼しているのだろう。空気で分かる。そのまま踵を返し、自席に向かう彼の姿を視野の端に捕らえた。
(悪いな…甘い干渉は受けるつもりはない。この先、誰であったとしても。)
そうして始まった閣僚議会はあっという間に3時間を経過した、その時だった。
(…あれ?)
なんか目の前がボォっとする。霞目だろうか。ずっとパッドやモニターばかり見ていたからかな。目薬でも射せば治るだろう。
「―――それでは、一旦休憩を挟んでまた15分後に再開を。」
議長の声に皆が思い思いに背を伸ばし、席を立つ。
私も自室に戻ろう。確か目薬もあったはず。そう思って席を立とうとしたその時だった―――
<サーーー>
「…え…?」
目の前が一気に暗くなる。そして、上下左右の感覚が一瞬で分からなくなり、足元がもつれる。
<ドサッ!>
「代表!?」
「カガリ様!」
自分に何が起きたのか分からない。ただ周りの喧騒でただならぬ様子なことが分かる。
「いかがされましたか!?」
バタバタと近づいてくる足音。
(倒れたのは…私、か?)
「カガリ様!」
「声が聞こえますか!?」
諸侯が群がってきているのだろう。だが音がいやに遠い。人の声も足音も数百メートル離れている場所のように感じる。そんな私に誰かが触れかけた瞬間
「触るなっ!」
私の鼓膜を捕えた鋭い彼の声が、会議室の空気をいっぺんで凍てつかせた。
「頭を打っているといけない。なるべく動かさないように。」
凛とした説得力のある声が、てきぱきと周りに指示してる。
(はぁ…こういうとき、本当にコイツは実力発揮するんだよな。)
根っからのお兄ちゃん気質だ!とキラが太鼓判押していたけど、本当にその通りだ。
「カガリ。聞こえるか?」
さっき怒鳴ったのとは天と地ほどの差の不安な声が囁く。
一番こんな情けない姿を見せたくない相手だ。
「だいじょうぶだ、ちょっところんだ…」
全く、心配し過ぎなんだよ、お前は。大丈夫だって。そう言いたいのに口が回らない。だったらこんな醜態晒してないで、直ぐに立ち上がらなきゃ。そう思って手を動かしたけど
「立たなくていい。」
そのまま力の入らない私の身体がフワリを宙に浮かぶ感覚だけが酷く鮮明に分かった。
これって…もしかして、他の人に見られたら、案外不味いパターンじゃないのか?
その…きっと…「お姫様抱っこ」されてるだろう!
「おろせ、ザラじゅ―――」
「喋るな!」
そう耳元で詰問されたような強い声色が、動きが鈍い体をビクンと固まらせた。
「このまま医務室に連れていきます。ドクターを呼んでください。」
医者を呼ぶほどじゃないのに。そう言って暴れてこの腕から逃れようと思っているのに…なんでだろう。思いとは裏腹にどんどん力が抜けていく。
(非常時なのに、なんで、こんなに私は、安心しているんだ…?)
私はそのまま自然と身と意識をゆだねた。
「気が付いたか?」
ようやく重い瞼を開くことができたが、まだ焦点が合わない。そんな視覚でもぼんやりとわかる、白地に青の軍服と―――碧い瞳
「…お前…ずっとここにいたのか?」
「一人になんてできないよ。」
そうして断りもなく私の頬や額を、そっと指の背で触れてくる。
さっき礼儀は守れと釘を刺したはずなのに、口調まで親し気に戻っている。
「議会はどうした?もう再開している時間だろう?」
「君が倒れたことで、今日は解散になった。医師も過労だろうと言っている。」
過労…?たったこれだけこことで?
お父様やラクスたちに比べたら、全然足りないこの現状。
こんな程度で倒れるほど、やわな代表やっているのか?私は。
(こうしちゃいられない!)
「駄目だ!暫くここで休んでいるんだ。」
起き上がろうとする両肩を抑え込んでくる彼。
「何をする!それでなくても議題は立て込んでいるんだ!こんなところで寝ている時間なんてない!」
「君がこれ以上身体を壊したら、それこそオーブの明日はどうなる?」
「いいから私から手を放せ!ザラ准将!」
本気で睨んだ。そうしたら次の瞬間、翡翠が冷たく鋭くなった。明らかに怒りの炎を宿し始めている。
「だったら―――!」
咄嗟にアスランが背後で何かを口にした。そして私の頭を押さえるようにして、鼻をつままれる。
「な、お前、何して―――んっ!」
息ができずに口を開けば、瞬間落ちてくる唇。そして舌先で割られた先から、何かが私の口の中に注がれてきた。
「ん―――ぷはっ!」
ようやく唇が離れた瞬間、喉奥に注がれたものを反射的に飲み込んでしまう。
「お前、私に何を―――…あ…」
時間にして数十秒。どこか悲し気な表情の彼を瞼に残したまま、私の意識が強制的に遠ざけられていった。
・・・to be Continued.
***
明日は「アスカガ運命の出会い記念日」ですね!
一日早めですが、丁度前日譚なので今日前編はUP。明日後半記念日当日にUPします。
少しでも祭りを楽しんで頂けましたら幸いですw
「この件は後回しだ。先ずは各国首脳からの意見聴取をまとめろ。」
「はい!」
「カガリ様、昨日の議会調書につきましては―――」
「もう目は通してある。決済に回せ。」
「かしこまりました。」
「お忙しいところ申し訳ありません、カガリ様。先ほどスカンジナビア王国より電話会談の申請が―――」
「わかった。日程を検討の上、明日までに折り返すとお伝えしろ。」
「はっ!」
確かこの廊下は大理石のはず。
いつもであればカツーンと硬質な音を響かせる靴音も、今はこの周囲の喧騒で見事にかき消されている。
執務室から、内閣府会議場までのたった10数メートルの距離の間に、これだけ官僚たちが群がっては少しでも私の耳を独占しようと躍起だ。それだけこの国…いや、世界が毎日目まぐるしく動いている、ということだ。
遅れをとってはいけない。今は亡きお父様も、一歩歩けばこれだけの業務をこなされていたのかと思うと、あの頃世界というものを何一つ知らずに、単身ヘリオポリスで極秘開発中のGシリーズを確認しに行ったり、挙句レジスタンスで直に戦闘に飛び込んだり…今思い返すだけでも、何と子供だったのだろうと、今更恥ずかしくなってくる。
「もう次の議題を実行に移されたようですよ…」
「まったく…お若いのに大したものだ。」
「『オーブの獅子』の再来ですな。頼もしい限りだ。」
通り過ぎていく諸侯の羨望の眼差しと感嘆の声。
だが、心から称賛してくれるのはまだ早い。
私はまだまだ若輩者だ。
お父様、そして、ラクスに比べたら、足元にも及ばない。
いつも一人で山と積まれた業務をこなしていると、ふと思う。
(ラクスだったら、こんなのさっさと決断して片づけられるだろうな…)
彼女の慧眼と決断力に敵う者はいない。時代の先を常に読み、そして的確に無駄なくこなしていく。
それに、憧れるのはそこだけじゃない。
彼女の視野は常に広い。プラントどころか人類全体全てを見通している。そんな豪胆な行動力と、まるで真逆な繊細で優しい心配りを万人にできる彼女―――
(やっぱりコーディネーターだから優れているのかな…)
ふと自分との力量の差を、何かのせいにしたくなる邪悪な考えが浮かぶ度、私は慌ててそんな悪魔のささやきを打ち消すように首を横に振る。
コーディネーターとかナチュラルだからとかじゃない。「ラクス」だからできるんだ。
(私も、あのくらい度量があれば、お父様もきっと安心できただろうにな。)
親子喧嘩の挙句、家出して、戻ってきたときは問題のAAごと連れ帰ってきたんだもん。今の私があの頃の私にお父様の代わりに怒鳴ってやりたいくらいだ。
「はぁー…」
会議室のドアが開かれ、いつもの首席に座るなり、自然と零れたため息。ネガティブとはある意味「慎重さ」と重なるところはあるが、言い換えればただの「臆病」だ。
(何時から私はこんな情けない思考になったんだろう…)
国を背負う、ということは、全てにおいて慎重にならざるを得ない。いつかユウナに言われた通り、子どもの私では国は守れなかった。それは十分身に染みている。
(でも…)
ラクスのように瞬時に判断できる力があれば、どれだけ国民が安心できるだろう。
「はぁー…」
また自然とため息が漏れる。すると、
「…大丈夫か?」
背後からそっと耳に囁く優しい声。
誰だかはすぐわかる。振り向くまでもない。ため息を聞かれたんだろうか。隙を見せてはいけないのに。だからあくまで淡々と言葉を返す。
「何がだ?議事の準備ならしてあるぞ。軍令部の分もな。」
「そうじゃなくて、顔色が悪い。疲れているんじゃないのか?」
多分彼のことだ。不安そうに眉尻を下げ、私が振り向くのを待っているに違いない。だが、こんな落ち込んでいる顔を一番見せたくない相手だ。だから尚も視線は正面に向けたまま告げる。
「大丈夫だ。毎年3月初めは議会があるからな。いつも通りの忙しさだ。身体もそれに慣れている。大したことはない。」
「しかし―――」
「誰に向かって口をきいている?ザラ准将。」
キッパリと。聞く人によっては冷たく感じるだろう。しかしここは人目がある。かつての恋人であっても、今は国を背負う者たちが集まる場。ここに私的な感情を持ち込むことは許さない。
「失礼しました。」
背後で直ぐに姿勢を正し、敬礼しているのだろう。空気で分かる。そのまま踵を返し、自席に向かう彼の姿を視野の端に捕らえた。
(悪いな…甘い干渉は受けるつもりはない。この先、誰であったとしても。)
そうして始まった閣僚議会はあっという間に3時間を経過した、その時だった。
(…あれ?)
なんか目の前がボォっとする。霞目だろうか。ずっとパッドやモニターばかり見ていたからかな。目薬でも射せば治るだろう。
「―――それでは、一旦休憩を挟んでまた15分後に再開を。」
議長の声に皆が思い思いに背を伸ばし、席を立つ。
私も自室に戻ろう。確か目薬もあったはず。そう思って席を立とうとしたその時だった―――
<サーーー>
「…え…?」
目の前が一気に暗くなる。そして、上下左右の感覚が一瞬で分からなくなり、足元がもつれる。
<ドサッ!>
「代表!?」
「カガリ様!」
自分に何が起きたのか分からない。ただ周りの喧騒でただならぬ様子なことが分かる。
「いかがされましたか!?」
バタバタと近づいてくる足音。
(倒れたのは…私、か?)
「カガリ様!」
「声が聞こえますか!?」
諸侯が群がってきているのだろう。だが音がいやに遠い。人の声も足音も数百メートル離れている場所のように感じる。そんな私に誰かが触れかけた瞬間
「触るなっ!」
私の鼓膜を捕えた鋭い彼の声が、会議室の空気をいっぺんで凍てつかせた。
「頭を打っているといけない。なるべく動かさないように。」
凛とした説得力のある声が、てきぱきと周りに指示してる。
(はぁ…こういうとき、本当にコイツは実力発揮するんだよな。)
根っからのお兄ちゃん気質だ!とキラが太鼓判押していたけど、本当にその通りだ。
「カガリ。聞こえるか?」
さっき怒鳴ったのとは天と地ほどの差の不安な声が囁く。
一番こんな情けない姿を見せたくない相手だ。
「だいじょうぶだ、ちょっところんだ…」
全く、心配し過ぎなんだよ、お前は。大丈夫だって。そう言いたいのに口が回らない。だったらこんな醜態晒してないで、直ぐに立ち上がらなきゃ。そう思って手を動かしたけど
「立たなくていい。」
そのまま力の入らない私の身体がフワリを宙に浮かぶ感覚だけが酷く鮮明に分かった。
これって…もしかして、他の人に見られたら、案外不味いパターンじゃないのか?
その…きっと…「お姫様抱っこ」されてるだろう!
「おろせ、ザラじゅ―――」
「喋るな!」
そう耳元で詰問されたような強い声色が、動きが鈍い体をビクンと固まらせた。
「このまま医務室に連れていきます。ドクターを呼んでください。」
医者を呼ぶほどじゃないのに。そう言って暴れてこの腕から逃れようと思っているのに…なんでだろう。思いとは裏腹にどんどん力が抜けていく。
(非常時なのに、なんで、こんなに私は、安心しているんだ…?)
私はそのまま自然と身と意識をゆだねた。
「気が付いたか?」
ようやく重い瞼を開くことができたが、まだ焦点が合わない。そんな視覚でもぼんやりとわかる、白地に青の軍服と―――碧い瞳
「…お前…ずっとここにいたのか?」
「一人になんてできないよ。」
そうして断りもなく私の頬や額を、そっと指の背で触れてくる。
さっき礼儀は守れと釘を刺したはずなのに、口調まで親し気に戻っている。
「議会はどうした?もう再開している時間だろう?」
「君が倒れたことで、今日は解散になった。医師も過労だろうと言っている。」
過労…?たったこれだけこことで?
お父様やラクスたちに比べたら、全然足りないこの現状。
こんな程度で倒れるほど、やわな代表やっているのか?私は。
(こうしちゃいられない!)
「駄目だ!暫くここで休んでいるんだ。」
起き上がろうとする両肩を抑え込んでくる彼。
「何をする!それでなくても議題は立て込んでいるんだ!こんなところで寝ている時間なんてない!」
「君がこれ以上身体を壊したら、それこそオーブの明日はどうなる?」
「いいから私から手を放せ!ザラ准将!」
本気で睨んだ。そうしたら次の瞬間、翡翠が冷たく鋭くなった。明らかに怒りの炎を宿し始めている。
「だったら―――!」
咄嗟にアスランが背後で何かを口にした。そして私の頭を押さえるようにして、鼻をつままれる。
「な、お前、何して―――んっ!」
息ができずに口を開けば、瞬間落ちてくる唇。そして舌先で割られた先から、何かが私の口の中に注がれてきた。
「ん―――ぷはっ!」
ようやく唇が離れた瞬間、喉奥に注がれたものを反射的に飲み込んでしまう。
「お前、私に何を―――…あ…」
時間にして数十秒。どこか悲し気な表情の彼を瞼に残したまま、私の意識が強制的に遠ざけられていった。
・・・to be Continued.
***
明日は「アスカガ運命の出会い記念日」ですね!
一日早めですが、丁度前日譚なので今日前編はUP。明日後半記念日当日にUPします。
少しでも祭りを楽しんで頂けましたら幸いですw