レッスンをしていて、一番聴きたくない演奏は、間違えても無視して早く弾く演奏です。
指づかいも違うし、拍子感もありません。
ゆっくり弾こう、と何回言ってもゆっくり弾けません。
私が、拍子を取りゆっくり弾かせると、ゆっくりは弾けますが、「音楽」になってません。
ただ、おたまじゃくしをゆっくりなぞっている、だけの演奏になってしまってます。
ゆっくり弾く事は、指づかいと、前後の音の繋がりを、自分で確認する作業です。
ですから、ある意味「機械的」でいいと思うので「音楽的」でなくてもいいかもしれません。
「フレーズ」や「強弱」「歌い方」・・・は次の段階です。
でも、ゆっくりでも、「音楽」を感じて弾ける子もいます。
小1のゆう君は、そんな一人です。
ゆう君は、譜読み段階の曲は「超スロー」で弾きます。
私が言わなくても、自分でその様に弾きます。
そして、その演奏が実に「音楽的」です。
「120」の曲を「60」で弾いてもです。
理由の一つは「音が繋がってるから」です。
「ゆっくり弾こうね」というと、「音」がぶつぶつ切れてしまう子が多いです。
単なる「音」の羅列になってしまいます。
でも、ゆう君は、前後の「音」が「減衰」せずに繋がって弾ます。
なので、超ゆっくり弾いても「フレーズ感」が出せます。
ゆう君は、お家での練習でも「メトロノーム」をちゃんと使ってます。
ご父兄には、メトロノームの使用をお願いしてますが
必ずしも継続出来てないようです。
是非「習慣」にして頂きたいです。
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