おはようございます。
さいたま市のピアノ教室、カナリア音楽教室の増田玲子です。
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私の教室の男の子たちは、共通点がいくつもあります。
真面目・努力家・根性がある・集中力があるetc・・・良い所がいくつも備わってます(^^)/
そんな彼らは、皆「水泳」を続けてます。物心ついた時から?泳いでいます。
T君は4年生です。ピアノを初めて3年目です。
カナリア日記に登場する他の生徒さん達に比べると進度は緩やかです。
電車に乗り通学時間のかかる遠い学校に通い。
プールはほぼ毎日。他にもテニスとか色々・・・してます。
お母さんは、ばりばりお仕事をなさってらっしゃる方ですので、入会当初から、送迎無しで一人で来てます。
ピアノは休まず通ってきてます。
素直で、心優しい子です。
超過密スケジュールですが、「スケジュールに追われて大変そう」な感じはなく、どちらかというと「おっとり」していて、自分なりに「時間の使い方」を確立してるようです。
私はT君と過ごす時間が大好きです。T君の「素直さ」と一緒にいるととても「心地良い」です♡
T君は、メインテキスト以外に、時々自分で弾きたい曲もしてます。
今回は「魔女の宅急便」より「風の丘」・・・
私も大好きな曲です。こうゆう曲をチョイスするところがT君らしいです。
レベル的に丁度よさそうな楽譜を探して渡しました。自力でどこまで出来るかな?と思いました。
この曲は、右のメロディーの動きが「大きい」ので、テクニック的には難しいです。
右が難しいと、左はかなり厳しくなります。
弾きたい曲が弾けるようになるのは、「時間」との勝負です。時間をかけないで弾けるようにする必要があります。
それは「弾きたい!」と思う気持ちを「大切」にしたいからです。
「なんとか弾けそう!よし、頑張ろう!」という気持ちを「持続」させておく必要があります。
その場合、ネックになるのは、「左」です。
今回も「メロディー」は弾けるようになっても「左」が入ると「右」迄「つかえて」しまう、というよくあるパターンになったので「左」を変えました。
「ピアノ」ですから、旋律だけでは音楽になりません。ハーモニーが必要です。
どうやったら、T君が短時間で弾ける範囲で、美しいハーモニーを感じられるアレンジになるか、を考え、レッスン中に二人で色々試してみました。
そして昨日・・・
お母さまからはしばしば「いつもいい楽譜を選んで下さりありがとうございます」とメールを頂きますが、昨日は「お菓子付きのお手紙」を頂きました(^^♪
そこには
「いつもありがとうございます。先生がくださる楽譜で楽しく練習しています。これからも宜しくお願い致します。」
と書いてありました。
お母さん、かなり喜んで下さってます。という事は、お母さんが喜ぶような演奏になったんだな、と思い、その日の演奏に期待しました。
聴きました
泣けました・・・
最初の数小節の「音」の美しさに信じられない思いでした。
その後も、「音」は途切れることなく、美しいメロディーが続きました。
途中から「涙」が出てきました。
このような経験は、もしかしたら初めてかもしれません。
T君の弾くピアノの音色に、私の体が「浄化」されていくような感じがしました。
お母さんもお家で聞いて、きっと同じように感動されたのだと思います。
子供の力は無限大です。
ピアノが得意ではない男の子が、大人を感動させる演奏が出来るんです。
難しい楽譜でテクニック&演奏技術があるものが弾けるという子ではなくても、その「素朴」な音ゆえに、「一音一音」が心に響く演奏になるんです。
来月10歳になるT君、これからもよろしく☆