村上春樹氏の著書「走ることについて語るときに僕の語ること」(このタイトル、長いので今後は「村上春樹のマラソン本」と呼ぶ事にします。)の前書きの中で、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に掲載されていた一つの記事が紹介されている。
「マラソン・ランナーはレースの途中で、自らを叱咤激励するためにどんなマントラ(真言・呪文の意)を唱えているか?」
その中で村上氏自身が「マラソンという競技のい . . . 本文を読む
僕にとっては年間の最重要レースである愛媛マラソンまであと1週間に迫った。48回目の今回、大幅なリニューアルがなされた。一つは制限時間が4時間から6時間に緩和されたこと。そしてコースが大幅に変更されたこと。
スタート地点が30年前の高校総体のために作られた愛媛県総合運動公園陸上競技場から、松山市の中心部である愛媛県庁に変った。そして、市内を北上し、土佐礼子の故郷であり、僕が住んでいる町である旧北条 . . . 本文を読む
前回の記録ランキングについて、あえてコメントはしなかったが、
「かくも多く、マラソンランナーを生み出しているのか。」
と思った人もいるかもしれないし、
「長い歴史があって、毎年のように大騒ぎして、この程度か。」
と思った人もいるかもしれない。まあ、記録ランキングということでは'80年代以降のランナーが大半になるのは仕方ないと思う。昭和の伝説のマラソンランナーとしては、日本人で初めて五輪で入 . . . 本文を読む
「新・山の神」とも「山の竜神」呼ばれる東洋大の柏原竜二の二年連続5区での逆転で今年の箱根駅伝も大いに盛り上がった。この「正月の風物詩」に対する、僕のスタンスは5年前にこの欄に書いた通り、
“箱根駅伝、礼賛しようと思えば、いくらでもできるし、批判しようと思ってもいくらでもできる。ともあれ、トラック長距離種目とマラソンの日本記録を独占しているランナーも、世界選手権で2回、五輪で1回入賞しているランナ . . . 本文を読む
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
一昨年の大晦日に僕は、
「2009年は、2008年よりはいい年になると思う。」
と書いた。それは当時の僕の切なる願いだった。失業に父親の入院から死を経験して、これ以上は落ち込むことはないと思いたかったのだ。昨年2月の愛媛マラソンは30kmで終わった。2時間51分というのは、リタイアした時も含めて、これまでで最も遅い30k . . . 本文を読む