30℃に達する真夏日のコンディションの下で、2時間6分32秒の五輪新記録で、21歳の、日本で駅伝で活躍していたケニア人ランナーが金メダルを獲得する、という北京五輪のマラソンの結果に対して、陸上記者の寺田辰朗氏は“ワンジル・ショック”と名づけた。それから一週間後の北海道マラソン、男子の部には、これまでになくメンバーが揃った。
昨年優勝のジュリアス・ギタヒは、ワンジルにさえ破れなかった全国高校駅伝の . . . 本文を読む
女子マラソンが正式種目となった'84年のロス五輪以来、初めて男女ともに入賞無しという結果に終わった北京五輪の閉会式翌週の8月31日、五輪後初のAIMS(国際マラソン&ロードレース連盟)公認レースとして、北海道マラソンが開催された。日本マラソン界にとっては、「ゼロからのスタート」となるところである。
あくまでも、僕自身の個人的な感慨だが、今回の五輪の結果は痛恨の事態であるが、誰かの責任を問うような . . . 本文を読む
「近代オリンピック大会の創設者でありますクーベルタン男爵は『オリンピックの意義は勝つことにあらずして参加することなり。輸臝を争うにあらずしてフェアプレーを行うにあり』と申しておりますが、我々日本の水上選手はそんな呑気なことをいってはいられないのであります。是が非でも勝たなければなせないのです。」
これは1936年のベルリン五輪の男子200m平泳ぎでの、NHKラジオの実況中継の一部で . . . 本文を読む