2月は逃げる、3月は去るとはよく言ったもので、トリノ五輪や自らのトレーニングやら何やらかんやらで、今年の男子の国内メジャーマラソンについて、別大の展望記事を書いて以来何も書いてなかった。
春の海外メジャーマラソンも一段落した今、まとめて振り返ってみようと思う。
まずは、2つの記録ランキングを作成してみた。
グループA
1位 高岡寿成(カネボウ)2:09:31 東京②
2位 松宮隆行(コニカミ . . . 本文を読む
今からちょうど40年前、サッカーW杯のイングランド大会において、北朝鮮が優勝候補のイタリアを破った。これがW杯史上初の、アジア代表の勝利であった。
「Number」誌の増刊号「Number PLUS」のフランスW杯観戦完全ガイド号に、当時の在日コリアンたちの熱狂ぶりを記した「'66 Radio Night」というタイトルの記事が掲載されている。筆者はスポーツ・ライターの金子達仁氏。
それによる . . . 本文を読む
4月19日の愛媛新聞の朝刊は、土佐礼子のボストン・マラソン3位入賞を、スポーツ面のほぼ半分のスペースをさいて伝えた。(同紙は現在、夕刊を発行していない。)
レース中の土佐の写真もカラーで大きく掲載された。見出しは
「『北京』手応え 土佐3位」
以下は、愛媛新聞の運動部記者、河野洋氏がゴール後の土佐に電話で行ったインタビューである。
レースを終えての主な感想は?
「当初は同じ4月のロンドン・ . . . 本文を読む
米国のランニング専門誌「ランナーズ・ワールド」のサイトで、ボストンマラソンのレースの模様が速報中継されている。拙い英語力を駆使して、レースの模様をお伝えしてみようと思う。
スタートして、最初の1マイルは5分27秒で通過。トップは土佐礼子に、エレナ・プロコプトゥカ(ラトヴィア)に、ジヴィル・バルシュナイテ(リトアニア)。第2集団には嶋原清子とリタ・ジェプトゥー(ケニア)。
女子のトップは5kmを . . . 本文を読む
'51年の“アトム・ボーイ”田中茂樹氏や'53年の山田敬蔵氏の優勝のおかげで、ボストン・マラソンや「心臓破りの丘」の名前は広く日本でも知られている。僕の世代にとっては、何と言っても、モスクワ五輪の日本ボイコットの翌年の瀬古利彦さんの優勝だろう。それが彼の「真の世界最強のランナー」の証明と受け止められたものだった。
'87年の瀬古さんの優勝を最後に、日本人は優勝から遠ざかっている。以後、男子の最高 . . . 本文を読む