川内優輝について、まだまだ語っていきたい。この最近、この欄の更新も途絶えがちだったが、それは語り尽くしたいランナーがいなかったからだと思った。
前回、実業団に所属せずに五輪代表になったランナーとして、采谷義秋さんや大崎悟史の名前を挙げたが、もう一人、宇佐美彰朗さんを挙げておこう。日本大学の大学院で研究を続けながら、一人きりのトレーニングで日本最高記録更新、びわ湖マラソン4度優勝、そして五輪に3度 . . . 本文を読む
東京マラソン、僕自身の参戦記については、のちほど書くことにして、やはり、“彼”について書かないといけないだろう。
その日のゴール目前。沿道に置かれた公式時計には現在のタイムと、先頭ランナーのゴールからの経過時間が表示されている。計算すれば2時間7分35秒。'86年の北京でマークされ、その後13年間日本最高記録となった、児玉泰介さんの記録と同じだ。誰がマークしたのだろう。日本人ならいいが、その可能 . . . 本文を読む