本来なら今頃は広島の山小屋祭に参加して、星でも眺めていたかも…。6日~8日までのワンゲルOB会参加で、広島の〝いこいの村〟へ出掛けていたはずでした。昨日の台風進路情報で、今回は無理かもしれないと、返事が昨日午前中までと言うことでしたので、断念しました。
ところが、今日のナント静かなこと、午後からはお日様まで差してきて、こんなことなら行くんだったなあ~と、後悔しきりでした。読みが当たらなかったと言うこと。まことに残念です!
でも、主人共々このところハードスケジュールで、ちょっとひと休みするのもいいかもと考えることにしました。私もこのところ少し、いやかなり俳句が疎かになっていましたから、そちらの方も片付けないといけませんので、ちょうどよかったかしら。
先日の俳人協会山口県支部俳句大会の入賞作品の三賞は以下。
山口県知事賞 麦熟れて明るき雨の降りだせり 下関市 武石 道代
朝日新聞社賞 蛍火やにんげんにある非常口 光 市 竹本チエ子
(俳協)山口県支部長賞 ポケットの小銭も遺品余花の雨 周南市 吉浦百合子
当日の席題は「木」で、季語ではない題が出ました。一応季節は当季ということでしたので、「木の実」や「木槿」「木犀」が多く出ましたね。でも、私たち馬醉木での詠み込みのときは、季語に詠み込むのはいけないとされています。だから、以前「黒」が出たとき、夏でしたので、「黒南風」や「黒百合」、「黒揚羽」などはダメでした。結社でいろいろと違うんでしょうか。
ところで、よく「兼題」という言葉を使いますが、この「兼題」というのは、句会などを催すときあらかじめ出しておく題です。そもそも「兼題」は「兼日題」の略で、「兼日」とは期日より以前の日のことですから、当日には使いません。宿題のように題を出しておいものを詠み、句会の日にその俳句を持ってくるのです。また、「季題」というのは、俳句を作る詠題としての季語のこと。今では季語と混同して使われていることが多いのですが、本質的には違うようです。三省堂の大辞林では、元来、発句の中に題として詠まれる季を示す語を季題といい、発句・連句を通じて用いられる季を表す語を季語とよんで区別していたと説明あり。ホトトギス派は「季題」という言い方にこだわりがあるようで…。以前テレビで稲畑汀子さんと金子兜太さんがこの「季題」論争をしていたのを見たことがあります。兜太さんがちょっとからかっているように見えました。すると汀子さんがムキになって反論したり…。「季題」は明治40年頃河東碧梧桐が、「季語」は明治41年大須賀乙字が最初に用いたとか。
ところで、先ほどの「木」の詠み込みの優秀賞三句は次の句でした。
食卓に廻して一人木の実独楽 大村生雲
木登りの傷痕未だ鵙日和 村重光子
木の実降る猿に注意と巡回車 来栖章子
写真は、〝インパチェンス〟です。アフリカホウセンカと言い、ツリフネソウ科の植物。花を観賞する園芸植物である。園芸方面ではインパチエンスとも。 本来インパチェンスとは、ツリフネソウ属のラテン名であるが、日本でインパチェンスというとアフリカホウセンカの意味で使うことが普通である。(Wikipedia)ちなみに〝鳳仙花〟は秋の季語。この花はもう終りに近いですね。