今日も朝少しウッドデッキが濡れていましたから、夜にでも降ったのでしょうか。みると時々降ったり止んだりして…そうです、あの和歌や俳句などでよく使う〝降りみ降らずみ〟ですね。
和歌では有名な「神無月ふりみふらずみ定めなき時雨ぞ冬のはじめなりける」(よみ人知らず「後撰集」)がありますが、これは時雨の本意をよくつかんだ名歌です。俳句では〈半夏生降りみ降らずみ降らずけり〉という 清崎敏郎の句がありました。
でも、今日のなんと寒いこと。日替わりメニューのように毎日天候の様子が違います。更に夜になるともうガマンが出来ず、厚手のカーディガンを引っ張り出して着てしまいました。新聞を見るとやっぱり最低気温が何と13度でしたから、これではもう〝秋時雨〟と言っていいかも。
午後は第2木曜ですので、俳画教室です。画題は〝赤とんぼ〟。
赤とんぼというとすぐに三木露風作詞、山田耕筰作曲の、あの日本の代表的な童謡を思い出します。だからその歌詞そのままの世界を描いたつもりなんですが…。うまく描けたとは思えません。でもどうぞ見て下さい。賛は〈みちのくの三日の旅や空は秋 積穂 〉…と書いて、アッと気がつきました。分かります? 次の時もう一度描き直しますので、ゴメンナサ~イ!
ところで、この歌詞は三木露風が1921年(大正10年)に、故郷である兵庫県揖保郡龍野町(現在のたつの市)で過ごした子供の頃の郷愁から作ったといわれ、同年8月に『樫の木』に最初に発表したもの。その後、12月に童謡集『真珠島』で一部修正され、この詩に、1927年(昭和2年)、山田耕筰が曲をつけています。たつの市の童謡の小径に記念碑があります…と書いたところで、昔この「童謡の小径」を歩いたことを思い出しました。まだ俳句を始めたばかりの頃で、初めての泊まりがけの吟行会でした。懐かしい!
〝夕焼、小焼けの、赤とんぼ、負われて見たのは、いつの日か。〟の歌詞とメロディーがすぐに出て来ます。本当にいつまでも変らない懐かしい日本の風景ですよね。