9月27日に行った井川惺亮(Peinture)さんという現代美術家の個展。
会場に入ったら、最初に、「イメージ性はないので、好きなように見てください」と言われました。
ちょっと驚いたのは、会場が打ちっ放しのコンクリート壁で、円筒形の天窓からの光で作品を見せるようになっていたことでした。
(倉敷市立美術館も、丹下健三氏設計の市庁舎を美術館に変えたので、コンクリート打ちっ放しの壁に絵を掛けていたようにも思うけど…)
上が会場風景。絵の1枚1枚ではなく、会場全体で作品なんだと思います。
(好きに解釈してください、ということなので)
「写真を撮ってもいいですよ」と言われたのに、ヘンに遠慮して、まともにとったのはこの1枚。
絵の具を乗せたキャンバスを傾けたり動かしたりしてできた線。
意図して描いた線ではなく、偶然が作り出した曲線とのこと。
二度と同じものは作れない形、と説明されましたが、私は出来上がった形より、色彩の印象の方が強かったです。
並べられた作品は、ほとんど同じような色合いで、オレンジがメインでした。
でも、黄緑色の方が主役じゃないかなあと感じ、この黄緑色(井川グリーン?)が好きになりました。
こんな色合いの服を着るわけにはいかないけど、身近に、目立たない所に、この雰囲気があったらいいかも…。
彼の個展を見てきた人の話では、これまでずっと立体的なのを創ってきたので、キャンバスの平面だけの作品は意外だったそうですよ。
おまけ。井川さん(中央)のお友だちが、撮ってくれました。