kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

懐かしいお名前

2023年01月31日 | 古典聞きかじり
「古典講読」の講師・鉄野昌弘さんが編者の一人だったので、
KADOKAWA『万葉集の基礎知識』を買った。
1年近く前のこと。
気になる項目を読んでいただけだったが、先日、ぼ~っと読んでいたら
懐かしいお名前があって、びっくり!

「五音と七音のリズム」(第1章の、第3節の、第2項)
(茶色の字が引用文)

五音と七音の句は、万葉集に載る歌の基本となっている。ではなぜこの二種類が基本となっているのか。『日本古典文学大辞典』の「和歌」の項目(担当は久保田淳)内の「声調」には、「和歌はいずれの歌体にせよ、五音と七音を基調とするが、なぜこの二種が選ばれたのかはいまだ十分説明されていない」と述べられている(1985年)
また、赤羽淑も、「和歌の韻律」において、「和歌における五七五七七という定型の成立は、わが国固有のものであるのか、中国詩型の影響によるものであるのか、それはいまだに解決を見ない難問である」と述べている(1993)。久保田淳・赤羽淑の掲出に導きを得て、諸説を掲げよう。


藤原定家を筆頭に、平安時代の和歌などの研究者であった赤羽淑さんは、家が近くだし、何かとご縁もあったので、親しく付き合っていた方なのだ!

で、本文の続き、どんな「説」が掲げられているかというと
日本固有とする説・本居宣長(18世紀末の国学者)

中国詩型の影響によるとする説
先進国である中国の「五言詩・七言詩」の句調に範をとった影響を排除することはできない(青木正児・1970年)

国語教育においては
文部省学習指導要領(2017年)
「古文や漢文を声に出して読むことで、心地よい響きやリズムを味わう」

結論として、筆者(廣川昌輝)は、愛略、以下のように締めくくっている。

「五音・七音のリズムの由来」という分からない点に拘泥するのではなく、「日本の古文・和歌」と「中国の漢文・漢詩」に共にある「五音・七音」の「ここちよい響きやリズム」を見出して感じ取ろう。日本が多くの文化を隣国中国から学んだことを理解し、子どもたちの教育においては、未来志向の文化交流を育もう。

以上、『万葉集の基礎知識』の下記ページより

 1、万葉集の内側 
  三、歌のかたちとくふう
 (2)五音と七音のリズム

ちょっとばかり専門的な文章を、端折って書き留めたので、分かりずらいかも…。
実際の本文を読んでくださると、正確ですが。

*****

話を戻して、赤羽淑さんのお宅にお邪魔した折には
たくさん写真を撮りました(庭の花です)
あの花の数々を紹介すれば
ブログが途切れることはないとも、考えているところ…💦

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焼き滅ぼさむ天の火

2023年01月30日 | 古典聞きかじり
君が行く道の長手(ながて)を繰り畳(たた)ね 焼き滅ぼさむ 天(あめ)の火もがも

<現代語訳>あなたが行く長い道のりを手繰り寄せて、
      焼き尽くしてしまう天の火がどうしても欲しいものだ

高校の教科書に出てくるので、よく知られている和歌だが、その背景は実に深い。

古くからの貴族の家柄にあった中臣宅守(なかとみの やかもり)は
宮中の下級女官・狭野茅上娘子(さのの ちがみの おとめ)を娶ったため
越前へ流罪となった。
刑の内容は「法華経を写し、七重の塔を造る」だった。

狭野娘子(さのの おとめ)が、
宅守(やかもり)の出発にあたって詠んだ和歌

奈良の平安京から越前までの遠い道のりを、たぐり寄せてたたんで
燃やしてしまうことができる天の火が欲しい!
(道が無くなれば、越前には行けないだろう)

これに答えて、宅守(やかもり)も和歌を返した。
2首から14首のまとまりで、計9回。
それらが『万葉集』に出ている。

宅守(やかもり)の罪は、宮中の女官を妻にしたこと。

宮中の女官は、たとえ下級であっても、天皇が妻にすることがあり得るので
「不敬罪」になった。

当時の刑法である「律(りょう)」は、唐のものを輸入し
そのまま使っていたので、実態に合わず、運用は恣意的だった。

天皇は、寛大な政(まつりごと)をするために
大赦を発したが、例外も多く
流罪になっていた宅守(やかもり)は、許されなかった。

宅守(やかもり)の流罪がいつ解けたかは不明だが
のちに都に戻った記録はある。
茅上娘子(ちがみのおとめ)については、記録がない。

*****
当時、天然痘が大流行していた。
政権の中枢にあった藤原不比等をはじめ
4人の息子も全員、天然痘で若死にしていた。

民衆も3人に1人は天然痘で亡くなったといわれる。

*****
天然痘の流行について
663年、日本が白村江で敗れた後も
新羅に対しては高圧的な態度を取り、朝貢を要求していた。
対等を主張する新羅と折り合わず、要求を受け入れさせるため
736年、「遣新羅使」を派遣するが、門前払いされた。

そのころ、新羅では天然痘が流行っていた。
使節団は病にかかり、暴風雨にも遭うなどで
多くの犠牲を払いながら1年半の歳月をかけて
737年、無駄足で都にたどり着いた。

使節団の帰国直後、都をはじめ、一般民衆にいたるまで天然痘が大流行した。
病を収めるには神仏に頼るしかない。
聖武天皇が、741年に「諸国国分寺建立事業」を始めた経緯。

*****
中臣宅守(なかとみの やかもり)
中臣一族は、古くからの貴族。
大化の改新で功のあった中臣鎌足は、死の前日、天皇から「藤原姓」を賜った。
中臣一族で藤原姓を名乗れたのは、不比等の一族だけ。
他の一族は、政治の要職には就けず、中臣姓のままで、神祇官として祭祀のみを担当していた。

ー----
以上、古典講読「歌と歴史でたどる『万葉集』」(40)
を聞いての覚え書き。
2023年3月11日まで「聞き逃しサービス」があります。

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私の一日

2023年01月29日 | 日記
やろうと思ったことが片付かないまま、夜になっている。
原因の一つは、Pokémon取りなんかにうつつを抜かしているからだ
(我が身のだらしなさのせい)と思っていた。

ところが、そればかりでもないんじゃないか。
手際の悪さは置いといて、
最近は、夫の介護は時間がかかるなあ、と考えるようになった。

朝、起きてもらって、トイレへ行ってもらって、血圧測ってもらって等など、
毎朝の決まった行動(ルーティーン)を、
それぞれに手を出し、口を出して催促してやってもらう。
その行動は、実にスロー。
私が言わなくてもできるのは、お皿やコップのものを口に入れるときだけ。
食べ終わると、朝の薬、歯磨き、洗顔、髭剃りなど。
それら一連の所要時間は、1時間以上。

昼食と夕食は、食前の支度が少ないけれど、
寝てるのを起こして、トイレへ行ってもらって…となると、それなりに。

それでも、「お皿から、自分で口に運ぶことができれば、『食事は自立』です」
と判定されている。(これは納得できない)

で、私の家事時間を短縮できるのは、「調理時間」。
だから、実にお粗末な食事😢
おなかの調子を壊したときは、介護食(ドラッグストアで買うアルミパウチ)を使う。
黙って食べている。
(それでも体重は70キロ)

食事以外で時間を取られるのは、
夫が「強力な洗濯物製造機」に変身した時。
2~3日に一度はそんな事態が発生😒
そしたら、2時間以上はかかりっきり。

で、一番の「援護・協力者」は、2005年製の洗濯機。
17年も前のだが、この3~4年は働きずくめ。
水が冷たくても、長時間でも、文句も言わず働いてくれる😂

ここ数年、料理に関心を持たなかったからか、
無印良品の食料コーナーに並んでいる「一人用のアルミパウチ」は、
何が何だかさっぱり分からない。
スペイン料理や東南アジアのスパイス料理が、壁一面に並んでいたり…。
みなさん、こんなん食べてんだ😒

まあ、そんなことより、今やりたいのは「部屋を片付け」なので、
細切れにやっています😊

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寒いけど

2023年01月25日 | 日記
県北は大雪で大変なようだけど
この辺りは、寒いだけ。

今朝は、なぜか寝坊した。
大急ぎで、夫のデイサービスの支度をしたので
外の写真が撮れたのは、9時も過ぎてから。


2~3時間前でも、大した違いはなかっただろうと思う。

10年に一度の寒気とか。
もっと前は、寒かったってことね。
子どもが小学生だった頃、
朝の御飯時、仲良し会(地域の保護者会)から電話が入り
「通学路の雪かきに出てくださ~い!」
と号令がかかったものだ。

1984年、小2と小4の子
制服は、冬でも半ズボン。
教室には、後ろに小さなストーブが置いてあっただけ、と思う。

その2年前、家の裏の道


その2年前、ウチの庭。背景辺りに、家はない

上の子は、黒チャボを抱いていて、下の子は卵のパックを持っている
雪を固めて、卵にしたのかな?


寒かったので、温かい部屋で、PCをいじりが出来ました。
ウチのWi-Fiは、NTT西日本のフレッツ光ネクスト。
画像データなどの預りサービスに、長くログインしてなかったのが
簡単に使えることが分かり
フィルム写真時代のデータをダウンロードしました。

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iPad:その2

2023年01月22日 | スマホとパソコン
設定の件
「気が付いたら出来ていた」というのは、しっくりしない。
丸一日、冷却期間(私のアタマの)をおき
iPadもリセットして、最初からやってみた。

でも、どこを選び間違えたのか、英語でのガイドになった。
英語で使うなんて、身の程知らずだ。
いずれ日本語表示に直すけど、それはまた後程。

孫を見ていて思うに、行き当たりばったりで何かを探し出し
(字は読めない、もちろん入力もできない子たち)
出来たら、やっている。
やってみて、難しければ、削除。
それでいいんじゃん…と私は思う。

昨日分に、「落ち目ゲーム:その2」を投稿しました)

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落ち目ゲーム:その2

2023年01月21日 | スマホとパソコン
離れた場所にいる80歳前後の3姉妹が
仲良く「落ち目ゲーム」を楽しんでいると、ネットでみた。
「プレゼントの交換」もあるので、安否確認にもなる、とのこと。
プレゼントを手に入れた場所は写真付きなので、行動範囲の見当もつく。
元気なら、遠くへも出かけて行くだろう。

この近辺では、ゲーム人口は減る一方。
ジムに置いたポケモンは、バトルで負けると交代するが
バトルをやる人なんか、いないらしい。
(バトルを仕掛けられると、たいてい負ける)
先ほど見たら、2か月も滞在していた。


「レイドバトル」というのもある。
何人かで一緒にバトルをやるのだが
(実際の居場所は不明でも、ネット上で数字が出る)
その数字は、たいていゼロ。

でも、私はやっています。
面白いわけないけどね💦

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出来ただけ

2023年01月20日 | 日記
iPadの設定は、できた。
次へ、次へ、というボタンを押していって
3年目のiPadのパスコードを入れたら、出来ていた😲
「使ってみよう!」の文字が出たが
Yahoo!ニュースを見ただけ。
どうしてできたのか、分からない😞
まあ、そのうち、使っていけば、分かると思う。

ところでiPad充電の話:番外編
今朝、100%になってるかな?と思って
ケースを開いたら98%だった。
画面に「iPadが通常の温度に戻ると、重電は再開されます」のメッセージ。

夜間、誰もいない部屋のスチール机は、寒すぎるぞ、ってことなのね。
不思議なことが多いです😥

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iPad

2023年01月19日 | スマホとパソコン
先日、使って3年目のiPadの充電が、できなくなった。
7年目のiPadが充電できるのに、なぜ??
いろいろ試してもダメだった。
AppleのHPで調べたら「強制終了してみる」というのがあって
まねてやったら復活した。

一件落着だけど「壊れる前に買っておきたい」と思った。
買う必要はない理由は分かってる。
でも、買った☺


2日経過。まだ箱を開けてない。
時間を気にせず、落ち着いて設定作業をするため
「3時間ほど、中断なしに、机の前に座る時間」を
と思うのが、なかなか作れない。

何年か前、80歳過ぎでインターネットを楽しんでいるという女性を
よくTVでみた。
大きなテーブルに、トランプのようにiPad(たぶん)を並べて
にっこり笑っていた。何に使っていたんだろう?


話変わって、よく話をする友人で
調子を合わせてキャッキャッと笑いあっていた人が、認知症だった、と知った。
遡って考えれば、「あの時、おかしかったよなあ」と思い当たるフシはある。
全く疑わなかったけど。
寂しい。

話を戻して、明日は「iPadの設定完了!」の報告をしますね\(^_^)/

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年賀状

2023年01月17日 | 日記

高校のクラスメートに現代美術家がいる。
私は、芸術センスが乏しくて説明はできないけれど
彼の絵は、見ていて安心できるので、好き。
数年前から年賀状をもらっている。
(私のは、恥ずかしくて出せない)

お正月に年賀状を書くらしく、今日、届いた。
ひとめでウサギと分かった!(^^)!

ふと、去年のを見た。
彼のテーマカラーは「みかん色」なので(私はそう思っている)
ふーんと見ただけだったけど、トラだったのかな?


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歌詞を見なくても歌えた

2023年01月14日 | 古典聞きかじり
幼くて、まだ字は読めなかった頃の孫が
TVアニメで、終わりに流れるアニメソングを
流暢に歌っているのを見て、びっくりした!

TV画面の下に、歌詞の字幕は出ているが
テンポが速くて、すぐ消えてしまう。
でも、孫に字は関係ない。
TVの音声に合わせて、楽し~く歌うのだ。


ラジオで『万葉集』の歌謡の話を聞いて
昔の孫の姿を思い出した。
『万葉集』に残っている歌(五七調で長々続くのを「長歌」
その終わりの、五七五七七の短いのを「反歌」という)は
天皇がイベントなどで多くの人を集めた時
人々の心を一にするために
大勢が声をそろえて歌ったものだそうだ。

当時、文字はなかったが、
遣唐使で唐の文化を学んが人々が持ち帰った漢字を、使える人がいた。
そういう人が、漢字を当てて書き残していた歌などを
大伴家持らが、編纂して(集めて、整理して、台詞をつけたりして)
『万葉集』ができたとのこと。

キラキラネームは「万葉仮名みたい」と言われる。
その根拠となっている『万葉集』の文字列。
意味を酌量して読むものも、意味は気にせず音だけ借りているものもあり
それらがまぜこぜになって
句読点・改行なしで、筆で書いた続け字で
ぎっちりと連ねてあったらしい。
難解だと思うが、ほかには方法がなかった。
当時の人は、読めたのだろう。

平安時代になって、かな文字ができると
難解な万葉仮名は見向きもされなくなり
50年ほど前の人が書いたものでも、読まれなくなっていた。

なお、「仮名(かな)」は、正式でない仮の文字という意味。
正式な文字は漢字で「真名(まな)」。
「名」は「文字」のこと。


『万葉集』が見直されたのは平安中期。
天皇の命で、宮中の和歌所「梨壺」において
5人の歌人が『万葉集』の写し書き・整理などを行った。

今私たちが、写真で見ることができる
改行や返り点などがついた筆書きの文字の『万葉集』は
そこがスタートとのこと。
(大伴家持が編纂した『万葉集』の元本は、現存しない)


「昔の人は、どうしてそんなことができたんだろう」と思うことがよくある。
器用で記憶力バッチリで、脚力もあって、力持ち。

現代の人々は、便利なものが身近にあって使えたので
そんな能力を保持しておく必要がなくなったからだと思う。

子どもを見ていると
「文明の長~い発達過程を、一気に駆け抜けているのかなあ?」
と思わされて、うれしくなったりもする。
身につけなきゃならないものはいっぱいあるので
必要ないものは振り落としていくのが『成長』なんですね。

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