土管のトンネル

「子どもはトンネルが好きなんじゃ」
20年余り前、町内会長をしていたＵさん。既に故人ですが、当時は孫娘も幼なかったので、子どもの好みに通じていました。
「公園に土管があったら喜ぶじゃろう」と言ってましたね。

この町内は、50年ほど前に開発された大規模団地です（岡山のことですから）。
当時の都市計画法で造られているので、道幅は狭く、坂道は多く、公園は少ない。
子どもが多かったので、通学時間や夕方の遊び時間には、道路は子どもでいっぱいでした、そこしか遊ぶ場所がなかったんですものね、大げさでなく、実際に。

時が経って子どもは減り、クルマが増えたので、道路で遊ぶ子どもの姿は見なくなりました。
その後、隣接した大型住宅団地を造る時、工事でたくさん使った土管（ヒューム管）を、町内の遊園地に一つずつ分けてもらったんじゃなかったかしら？
Ｕさんとは、町内会の仕事を一緒にしていた時期もあり、おしゃべり仲間でもあったけど、世代が違うので、話は聞き流していました。不正確ではあります。
今日、マゴコちゃんと公園に行ったら、とっても喜んで土管を行き来していたので思い出しました(^-^)。

元号について

私は元号は要らないと思います。合理的でないから。

若い頃(1960代）までは、学校で習った通り、自分の過去未来に関連した100年ほどを元号で認識していました。
でも巷では、例えば祖母は、干支の方で認識していました。

私が生まれた昭和19年（1944年）には、明治以前に生まれた人もいたんですね。
慶応生まれは満年齢が76～79歳、元治生まれは80歳、文久生まれは81～83歳。
その頃は数え年だったので、1～2歳、年上の勘定でした。
○○爺さんは文久何年、××婆さんは慶応何年、父さんは明治何年。息子は大正と昭和生まれ…。
それよりも、「酉年だ」とか「辰年」とか言う方が間違いないですね。
干支では縁起を担いだり迷信に繋がりがちで私はイヤで、心の内で反発していたけれど、コロコロと元号が変わる世の中では、干支の方を使って当然でしょう。

2017年は、明治150年、大正106年、昭和92年、平成29年にあたります。
これをスラスラ言える人もいますけど、ややこしいことは確か。
時間の経過を、特定の人間の死亡日で区切るという法律は、おかしいと思います。

「平成は30年で終了」とか。なぜそう決めるのか、理解できないです。
私には、西暦が分かりやすい。混乱しない。面倒でない。
ほんとに「ひとりごと」になりました。