志島ケ原に隣接した大きな別荘。バショウとフェニックス椰子。
バショウの実と雄花。
鱗片(?)の下から並んだ雄花が出てくる。
雌花は咲き終わって実になってる。普通の花は、雄花が先に咲くんですが…。
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バショウは、実家のお寺にあったので、子どもの頃から馴染みがありました。
吹上公園(海の側の大きな公園)にもありました。
岡山に来てからは、近くの笹が瀬のバス停を過ぎたあたりにあって、バスの窓からよく見ていました。
バナナが出来てる!黄色くなるかな…と思った頃には霜が降りて、全体が茶色く枯れてしまうんですね。
確かめようがなかったです。
(道路が拡張された今、バショウはない)
バナナは果物でしか知らなかったです。
植物園の温室でバナナを見てからは、「バショウ」と「バナナ」の違いが、私にとっての謎になりました。
その答を言うと、九州以北で温室外で育っているのは、バショウです。
私がバショウの実を知らなかったのは、子どもだったので、高い所が見えなかったからでしょう。
これで、ひとつの謎は解けました。
(バショウはカンナを大型にしたようなもの。
冬には枯れるけど、株は残るので、翌年も茎が出て花が咲く)
もう一つの疑問。
俳人の松尾芭蕉は、桃青(とうせい)と名乗っていた延宝8年(1680年)、江戸の深川で質素な草ぶきの庵を結びました。
以降、旅と静寂に身を置いて、俳諧のあるべき姿を追求したそうです。
その土地に、弟子がバショウの株を贈ったことから芭蕉庵と名付け、芭蕉と称するようになりました。
バショウは大いに茂ったそうです。
私が知っているバショウは、とっても大きいんです。
粗末な庵には、ちょっと…。
というわけで、俳諧の理想とはイメージが合わないんだけど、そのうちに理解できるようになるでしょうか。
分かるまで生きてなくっちゃ!