古典講読「名場面でつづる『源氏物語』
前回(6月8日)は「末摘花の巻」だった。
末摘花は紅花(ベニバナ)のこと。
ベニバナは枝の末(先の方)から根元へと花が咲くので、先から摘んでいく。
それで末摘花。
光源氏、17~18 歳から19 歳の正月まで。
死んでしまった夕顔に似た女を探していた。
亡き常陸宮の忘れ形見である女(末摘花)に関心を抱き、一夜を共にする。
雪の朝になって、見届けた女の顔。たぶん美しくはないだろうと想像していたが
想像をはるかに超えた酷い風貌だった。
・身長が高い
・面長で、額は広く、あごが長い。顔の真ん中にある鼻は高くて長く、先が赤い。
・痩せていて骨ばっている。肩の辺りは着物の上からでも骨が分かる。
(今の世ならモデルさん体型でも、1000年前は美の基準が違う。
これらを事細かに、嘲笑の的になるような表現が続く)
屋敷に帰って10歳の紫の上と戯れる際は
自分の鼻を赤く塗って「こんな顔どうだ!」と言って呆けた。
(講師からこれらの説明を聞いていると、気分が悪くなった、全く😥)
講師の説明は
これは「物語の俳諧」である。
物語の中で深刻な純愛ばかりが続くと、読者は涙で湿っぽくなってしまう。
緩衝材(クッション)として乾いた笑いが必要とされる、と考える、だった。
そして
光源氏が二条院で大切に育てている紫の上は、歯黒めもして眉毛も抜き、いよいよ美しさを際立たせ始めました。末摘花とは対照的です。
と結んでいた。
はあ…😥
手元には、赤羽淑著『源氏物語の女たち』の本があるので、「末摘花」の所を読んでみた。
このお姫さまの鼻が赤いのは、雪の朝で寒かったからではないか。
こんなに悪しざまに細かく書き立てているのは、この人物の中に、自分の面影を見ていたかと思われる。
同じように、滑稽な人物として登場する人と比べると、末摘花は光源氏から重く扱われ、後々まで歌を贈ったり訪問したりしているので、作者(紫式部)は嘲笑しながらも一目置いているのが分かる。
安心した😌
これからもラジオを聴き、身近にある本も読んでいこう🤔
前回(6月8日)は「末摘花の巻」だった。
末摘花は紅花(ベニバナ)のこと。
ベニバナは枝の末(先の方)から根元へと花が咲くので、先から摘んでいく。
それで末摘花。
光源氏、17~18 歳から19 歳の正月まで。
死んでしまった夕顔に似た女を探していた。
亡き常陸宮の忘れ形見である女(末摘花)に関心を抱き、一夜を共にする。
雪の朝になって、見届けた女の顔。たぶん美しくはないだろうと想像していたが
想像をはるかに超えた酷い風貌だった。
・身長が高い
・面長で、額は広く、あごが長い。顔の真ん中にある鼻は高くて長く、先が赤い。
・痩せていて骨ばっている。肩の辺りは着物の上からでも骨が分かる。
(今の世ならモデルさん体型でも、1000年前は美の基準が違う。
これらを事細かに、嘲笑の的になるような表現が続く)
屋敷に帰って10歳の紫の上と戯れる際は
自分の鼻を赤く塗って「こんな顔どうだ!」と言って呆けた。
(講師からこれらの説明を聞いていると、気分が悪くなった、全く😥)
講師の説明は
これは「物語の俳諧」である。
物語の中で深刻な純愛ばかりが続くと、読者は涙で湿っぽくなってしまう。
緩衝材(クッション)として乾いた笑いが必要とされる、と考える、だった。
そして
光源氏が二条院で大切に育てている紫の上は、歯黒めもして眉毛も抜き、いよいよ美しさを際立たせ始めました。末摘花とは対照的です。
と結んでいた。
はあ…😥
手元には、赤羽淑著『源氏物語の女たち』の本があるので、「末摘花」の所を読んでみた。
このお姫さまの鼻が赤いのは、雪の朝で寒かったからではないか。
こんなに悪しざまに細かく書き立てているのは、この人物の中に、自分の面影を見ていたかと思われる。
同じように、滑稽な人物として登場する人と比べると、末摘花は光源氏から重く扱われ、後々まで歌を贈ったり訪問したりしているので、作者(紫式部)は嘲笑しながらも一目置いているのが分かる。
安心した😌
これからもラジオを聴き、身近にある本も読んでいこう🤔