定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

一命(2011年)

2016年01月11日 20時51分04秒 | 日記

海老蔵主演作なら、大方の女子はそのメヂカラに魅了されること間違いないが、この作品のストーリーの凄まじさに、僕は目を見張った。
時代は、徳川太平の世、幕府に国を獲り上げられた浪人たちの間で頻発する、狂言切腹が題材である。
井伊家江戸屋敷の中庭で、竹光で切腹を無理強いされた娘婿の無念を晴らすのが、海老さまの役どころ。
建前だけを振りかざす井伊家江戸家老に、ひとり武士の一分を問う浪人侍の最期が描かれる。日々の糧もおぼつかない武士が、やはり竹光で多勢に立ち向かう。(ここの部分は、外国人をシビレさせること間違いなし)
家老の役所広司の、憎々しい冷静さ、瑛太が演じる娘婿の痛々しい狼狽ぶりが心に刺さる。

眠れなくなるから、無料動画配信サイトは、家で見ないようにしていたが、たまには覗いてみよっと。