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雑居ビルの5階54席のミニシアターで、『奇跡の教室』(2014年 フランス)を鑑賞。
学校を描く外国映画は、ロビン・ウィリアムズが出ているような「生きるって素晴らしい」に終始するストーリーを思い浮かべるが、この作品は実話に基づく話である。
パリ郊外 貧困層が暮らす地区の高校、29の民族の子どもが在籍している。校長が常に頭を悩ます、問題児の吹き溜まりクラスに、教師歴20年の地歴の教師アンヌ・ゲゲンが赴任して来る。
ゲゲンは常に穏やかだが、宗教、民族をネタにした生徒同士の中傷には、敢然と立ち向かう。
8月15日の終戦記念日に、観る作品に相応しかった。冒頭の民族差別の短いエピソードが、作品全体への問いかけになっている。
主演のアリアンヌ・アスカリッド、どの場面でも黒柳徹子に見えてしまう。
もっと大きな箱で、多くの人が観ればいいと思えるお薦めの作品。