周囲に影響されやすく自我がないので、わずか3日間の関西旅行のあと、埼玉の私鉄駅のエスカレーターの右側に乗っていた。
大阪は刺激的だった。特に大阪のおばさまはポップだ。もう何年も描いていない絵を描いてみた(自慢ではないが、僕の妹はイラストレーターだ)。
大阪では、もっぱら地下鉄と環状線を利用したが、環状線の方がポップ度が高い。まず60代は後半であろうかと思われる婦人。比較的ぱっちりした眼の上、0.7㎜程の細い曲線、自分の眼を疑うほどシュールだった。
下の背中はまた別人。デニム地ではなかろうと思われるが、Gジャン型のジャケットの背中に、服の色とは関係のないジッパーが縫いつけてある。言うまでもなく、ジッパーは何ら機能を果たしていない。
大阪のおばちゃん=豹柄、とは世に知れわたるところだが、そんな画一的な観察では、大阪のレデースファッションは語れない。