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1945年12月のポーランドの修道院が舞台。ソ連軍の蛮行により、修道女7名が身籠ってしまう。絶望的な状況のなかで、フランス赤十字の女性医師が手を差し伸べるストーリー。
カトリックの戒律のなかで、全ては神の思召しであるとの諦観にいる女性たちを、宗教者でない者が救う。生命の尊厳を守るべき宗教者が人間道を踏み外すなかで、女性医師は何よりも生命を守るべく闘う。
ラスト、医師の心根をもっとも理解していた修道女のリーダーの医師に宛てた手紙が心を打つ。
「こんなことを言うと笑われるかもしれないが、あなたは神に導かれたのです」
史実では、子を宿した修道女は5名だそうだ。7名にする必然性は理解できないが、この上なく重いテーマを扱うが、映像は美しく、修道女たちも、もちろん医師も人間であるということ、に強く焦点を絞った作品だった。