普通庭先を通行するなら会釈ぐらいはする。
日米同盟の絆も緩んだと見たのかシナ艦艇が大隅海峡(鹿児島、種子島の海峡)を航行した。
日米同盟の絆も緩んだと見たのかシナ艦艇が大隅海峡(鹿児島、種子島の海峡)を航行した。
中国艦3隻 大隅海峡を通過 2012.5.1 07:04 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120501/plc12050107050005-n1.htm
防衛省は30日、中国海軍のフリゲート艦など3隻が鹿児島の大隅海峡を東シナ海から太平洋に向けて通過したと発表した。中国艦艇が同海峡を航行するのは、平成15年11月のミン級攻撃型潜水艦以来。
防衛省によると、海上自衛隊のP3C哨戒機が鹿児島県の屋久島の西約430キロの海域で、ジャンカイII級フリゲート艦2隻とドンディアオ級情報収集艦1隻を発見した。3隻は大隅海峡を通過後、太平洋を東進している。通過自体に国際法上の問題はないが、P3Cと護衛艦「はるゆき」が監視を継続している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120501/plc12050107050005-n1.htm
防衛省は30日、中国海軍のフリゲート艦など3隻が鹿児島の大隅海峡を東シナ海から太平洋に向けて通過したと発表した。中国艦艇が同海峡を航行するのは、平成15年11月のミン級攻撃型潜水艦以来。
防衛省によると、海上自衛隊のP3C哨戒機が鹿児島県の屋久島の西約430キロの海域で、ジャンカイII級フリゲート艦2隻とドンディアオ級情報収集艦1隻を発見した。3隻は大隅海峡を通過後、太平洋を東進している。通過自体に国際法上の問題はないが、P3Cと護衛艦「はるゆき」が監視を継続している。
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第59号(5月1日)
http://melma.com/backnumber_190875/
*中国艦隊、大隅海峡を通過
昨日、中国海軍の軍艦等3隻が鹿児島の大隅海峡を無断で通過した。新聞などでは「公海なので国際法上の問題はない」と書いているが、それでは何故ニュースになるのか一般読者には分からないだろう。
問題は国際法上ではなく、安全保障上にあるのである。例えて言えば、家の周りを不審な人物がうろうろして様子を伺っている様なものだ。法律に触れてはいないが油断は禁物、世田谷一家殺害事件のような事だってある。迷わず警察に通報するのが正解だ。
ところが国際社会には警察がない。警察がいないとなれば家の中で怯えているか、さもなくば木刀の一本も持って外に出て、その不審な人物に「お前ここで何してる?」と質すほかあるまい。この木刀の役割を果たすのが軍隊なのである。
今回、自衛隊は中国艦隊を追尾、警戒した。一応軍隊の役割を果たした訳だが、もっと強気の軍隊なら軍艦が行く手を遮断しただろう。「中国さんがどこへ行こうと、公海だから自由だけど、たまたま勝ち合っちゃたんだよね。ここは日本の排他的経済水域で日本の艦船がどこにいようとこちらの自由。先に断っておいてくれないと、通せんぼすることになるよ」
*
さて中国がこの秋にも日本の領土である尖閣諸島を占拠する計画を立てているらしい。米国は尖閣を日米安保の対象としているから、この計画の実現性は薄いと見られていたのだが、ここにきて米国の雲行きも怪しくなってきたとの情報が出てきた。(例えば山村明義氏のブログ:)
http://ameblo.jp/kamiyononihon/entry-11236238343.html
つまり中国が尖閣を占拠しても、米国がこれを黙認するというシナリオがワシントンで秘かに検討されているという。大統領選挙の直前に中国とトラブルが起きれば、オバマの対中政策の失敗を野党・共和党候補から叩かれることになり再選が困難になるとの政治的思惑が背景にあるようだ。
石原都知事の尖閣買収計画はこうした米国の動きを牽制したものだとの説もある。野田総理は訪米してオバマ大統領と待望の日米首脳会談に臨んだが、共同声明を見る限り何の成果もなく失敗と断ぜざるを得ない。
日米関係が疎遠になれば米中関係が緊密化するのは歴史の示す法則なのである。
http://melma.com/backnumber_190875/
*中国艦隊、大隅海峡を通過
昨日、中国海軍の軍艦等3隻が鹿児島の大隅海峡を無断で通過した。新聞などでは「公海なので国際法上の問題はない」と書いているが、それでは何故ニュースになるのか一般読者には分からないだろう。
問題は国際法上ではなく、安全保障上にあるのである。例えて言えば、家の周りを不審な人物がうろうろして様子を伺っている様なものだ。法律に触れてはいないが油断は禁物、世田谷一家殺害事件のような事だってある。迷わず警察に通報するのが正解だ。
ところが国際社会には警察がない。警察がいないとなれば家の中で怯えているか、さもなくば木刀の一本も持って外に出て、その不審な人物に「お前ここで何してる?」と質すほかあるまい。この木刀の役割を果たすのが軍隊なのである。
今回、自衛隊は中国艦隊を追尾、警戒した。一応軍隊の役割を果たした訳だが、もっと強気の軍隊なら軍艦が行く手を遮断しただろう。「中国さんがどこへ行こうと、公海だから自由だけど、たまたま勝ち合っちゃたんだよね。ここは日本の排他的経済水域で日本の艦船がどこにいようとこちらの自由。先に断っておいてくれないと、通せんぼすることになるよ」
*
さて中国がこの秋にも日本の領土である尖閣諸島を占拠する計画を立てているらしい。米国は尖閣を日米安保の対象としているから、この計画の実現性は薄いと見られていたのだが、ここにきて米国の雲行きも怪しくなってきたとの情報が出てきた。(例えば山村明義氏のブログ:)
http://ameblo.jp/kamiyononihon/entry-11236238343.html
つまり中国が尖閣を占拠しても、米国がこれを黙認するというシナリオがワシントンで秘かに検討されているという。大統領選挙の直前に中国とトラブルが起きれば、オバマの対中政策の失敗を野党・共和党候補から叩かれることになり再選が困難になるとの政治的思惑が背景にあるようだ。
石原都知事の尖閣買収計画はこうした米国の動きを牽制したものだとの説もある。野田総理は訪米してオバマ大統領と待望の日米首脳会談に臨んだが、共同声明を見る限り何の成果もなく失敗と断ぜざるを得ない。
日米関係が疎遠になれば米中関係が緊密化するのは歴史の示す法則なのである。
[AC論説] No.395 アメリカの極東政策を見直せ 2012/04/28
Andyの国際ニュース解説
http://melma.com/backnumber_53999/
シンガポールから台湾を経てロスに戻ってきた。時差の影響もそろ そろ解けたので、シンガポールに滞在していた頃から考えていたア メリカの極東政策について書いてみたい。
20世紀のアメリカは世界の警察の役目を果たしてきた。しかしアメ リカはこの20年間で戦力と資力を使い果たして警察の役目を果た す事が困難になってきた。今ではすべてをアメリカに頼ることは出 来なくなり、自国の防衛力を増加する事がアメリカの東南アジア政 策を補助することになると思われる。東南アジア諸国はアメリカの 極東政策を見直さなければならない。
●パックス・アメリカーナの時代
20世紀は共産主義と資本主義の戦いと言うより、領土拡張主義と民 主主義の戦いだったと言える。アメリカは民主主義をかざして各地 の独立を援助してきた。しかし新興国が独立した結果、強引なアメ リカに対し、反米傾向があるのは皮肉である。
第二次大戦のあと、アメリカとソビエト連邦のせめぎ合いがアメリ カの勝利に終り、パックスアメリカーナの時代があったと言う人も いるが、アメリカは決して全面的勝利を収めたのではなく、朝鮮戦 争、ベトナム戦争などでは完全勝利ではなく共産国家の拡張を辛う じて抑える程度でしかなかった。
最近のイラクとアフガン戦争は緒戦では勝利したが長引くにつれて 泥沼に陥った状態となり、この二つの戦争のためアメリカは膨大な 負債を背負うこととなった。しかも仮想敵といわれる中国にキンタ マ(金蔓)を握られ、東南アジアにおける中国の軍事拡張を黙視する ようになっている。アメリカの東南アジア政策とは中国と睨み合い を続け、現状維持をしているに過ぎない。
●アメリカの極東政策
アメリカの極東政策の最大の目標は中国の太平洋進出を抑えること である。私がPASEAの関連記事で何度も書いてきたように、中国 が太平洋に進出すればアメリカの西海岸を直接脅かす事になる。こ れを防ぐにはいわゆる第一防衛線である東南アジアの国々、日本、 台湾、フィリッピン、ベトナム、マレーシアなどを太平洋パートナ ー(TPP)に組み入れて中国の進出を抑えることだ。
中国は、尖閣諸島、台湾澎湖、南沙群島及び西沙群島の領土主権を 主張してきた。アメリカも2009から2010年ごろになってようやく この危険に気がついて東南アジア政策の見直しを始めた。
だが中国に金蔓を握られているアメリカは武力で中国と対決するこ とを避けるため、東南ア諸国に対し三つの条件を要求してきた。
(1)武力行使を避ける、
(2)平和な話し合い、
(3)解決できない問題は現状維持。
●狡猾な中国の対応政策
アメリカの主張は東南アジア諸国に要求してきたことで、中国も熟 知している。狡猾な中国はこれに対応するように、
(1)中国の軍事 力で漁網や測量ケーブルを切断する
(2)平和を唱えながら勝手な理由をつけて侵略を止めない、
(3)少しずつ中国に有利なように現状を変えていく。
アメリカの三原則に似て非なる原則を使って覇権 拡張を続ければアメリカは反対できない。
この状況を変えるには諸国がアメリカの三原則を遵守しながら自国 の利益を主張し、軍備拡張こそアメリカの利益に合致することを理 解させ、少しずつ自国の軍備を増強するべきである。アメリカの言 いなりでは現状は改善できない。現状改善は諸国が自力で推進すべ きだ。
●日本の見直し政策
日本は憲法第9条に縛られているとはいえ、自衛力をつけることに アメリカは反対できない。それには、例えば海上保安隊を自衛隊に 編入し、領海の保全を海自、空自に任せ、軍艦でも漁船でもよいか ら日本の領海に侵入した船は拿捕する。憲法改正ではなく自衛法を 改正すればよい。
沖縄の米軍基地移転がまもなく実現する。米軍がグアムに移転すれ ば中国の領海侵略を防ぐのは自衛隊の責任となる。移転した米軍基 地を自衛隊が使用する案を政府は推進すべきだろう。
ある人は核保有を主張するが、核保有は攻撃力ではなく自衛力であ ると明確にしてから核開発を検討すべきである。こうすればアメリ カや諸国も反対できない。
●台湾の場合
台湾はもっと複雑な環境にあり、中華民国は台湾人の独立願望とは 違って中国との統一を推進している。台湾は中国の一部でない。し かし現状維持を望むアメリカは独立建国に反対している。台湾は中 国の統一(併呑)反対を明確にすべきである。92共識は存在しない ことを明確にし、台湾と中国は違った国であるという台湾共識を推 進すべきである。台湾共識がアメリカの利益に叶うことを台湾人民 やアメリカ政界に理解させるべきである。
馬英九政権は防衛力を削減し、軍隊は防衛力も愛国心もない軍隊に なり、機密漏洩事件が続出している。アメリカが現状維持、平和解 決を要求してきた責任である。アメリカは台湾建国に反対している が、現状維持ではやがて中国に統一されることをアメリカに理解さ せるべきである。
オバマは2009年になってからようやく東南アジアの重要性に気が ついた。今やアメリカは中国を押さえ込み、現状維持を続けるだけ で一杯だ。東南アジアの問題は中国の覇権拡張にある。諸国がアメ リカと合同で軍事力を増強する事がアメリカの利益に?がり(ママ)、東南 アジアの平和、中国の侵略を防ぐ事になる。
Andyの国際ニュース解説
http://melma.com/backnumber_53999/
シンガポールから台湾を経てロスに戻ってきた。時差の影響もそろ そろ解けたので、シンガポールに滞在していた頃から考えていたア メリカの極東政策について書いてみたい。
20世紀のアメリカは世界の警察の役目を果たしてきた。しかしアメ リカはこの20年間で戦力と資力を使い果たして警察の役目を果た す事が困難になってきた。今ではすべてをアメリカに頼ることは出 来なくなり、自国の防衛力を増加する事がアメリカの東南アジア政 策を補助することになると思われる。東南アジア諸国はアメリカの 極東政策を見直さなければならない。
●パックス・アメリカーナの時代
20世紀は共産主義と資本主義の戦いと言うより、領土拡張主義と民 主主義の戦いだったと言える。アメリカは民主主義をかざして各地 の独立を援助してきた。しかし新興国が独立した結果、強引なアメ リカに対し、反米傾向があるのは皮肉である。
第二次大戦のあと、アメリカとソビエト連邦のせめぎ合いがアメリ カの勝利に終り、パックスアメリカーナの時代があったと言う人も いるが、アメリカは決して全面的勝利を収めたのではなく、朝鮮戦 争、ベトナム戦争などでは完全勝利ではなく共産国家の拡張を辛う じて抑える程度でしかなかった。
最近のイラクとアフガン戦争は緒戦では勝利したが長引くにつれて 泥沼に陥った状態となり、この二つの戦争のためアメリカは膨大な 負債を背負うこととなった。しかも仮想敵といわれる中国にキンタ マ(金蔓)を握られ、東南アジアにおける中国の軍事拡張を黙視する ようになっている。アメリカの東南アジア政策とは中国と睨み合い を続け、現状維持をしているに過ぎない。
●アメリカの極東政策
アメリカの極東政策の最大の目標は中国の太平洋進出を抑えること である。私がPASEAの関連記事で何度も書いてきたように、中国 が太平洋に進出すればアメリカの西海岸を直接脅かす事になる。こ れを防ぐにはいわゆる第一防衛線である東南アジアの国々、日本、 台湾、フィリッピン、ベトナム、マレーシアなどを太平洋パートナ ー(TPP)に組み入れて中国の進出を抑えることだ。
中国は、尖閣諸島、台湾澎湖、南沙群島及び西沙群島の領土主権を 主張してきた。アメリカも2009から2010年ごろになってようやく この危険に気がついて東南アジア政策の見直しを始めた。
だが中国に金蔓を握られているアメリカは武力で中国と対決するこ とを避けるため、東南ア諸国に対し三つの条件を要求してきた。
(1)武力行使を避ける、
(2)平和な話し合い、
(3)解決できない問題は現状維持。
●狡猾な中国の対応政策
アメリカの主張は東南アジア諸国に要求してきたことで、中国も熟 知している。狡猾な中国はこれに対応するように、
(1)中国の軍事 力で漁網や測量ケーブルを切断する
(2)平和を唱えながら勝手な理由をつけて侵略を止めない、
(3)少しずつ中国に有利なように現状を変えていく。
アメリカの三原則に似て非なる原則を使って覇権 拡張を続ければアメリカは反対できない。
この状況を変えるには諸国がアメリカの三原則を遵守しながら自国 の利益を主張し、軍備拡張こそアメリカの利益に合致することを理 解させ、少しずつ自国の軍備を増強するべきである。アメリカの言 いなりでは現状は改善できない。現状改善は諸国が自力で推進すべ きだ。
●日本の見直し政策
日本は憲法第9条に縛られているとはいえ、自衛力をつけることに アメリカは反対できない。それには、例えば海上保安隊を自衛隊に 編入し、領海の保全を海自、空自に任せ、軍艦でも漁船でもよいか ら日本の領海に侵入した船は拿捕する。憲法改正ではなく自衛法を 改正すればよい。
沖縄の米軍基地移転がまもなく実現する。米軍がグアムに移転すれ ば中国の領海侵略を防ぐのは自衛隊の責任となる。移転した米軍基 地を自衛隊が使用する案を政府は推進すべきだろう。
ある人は核保有を主張するが、核保有は攻撃力ではなく自衛力であ ると明確にしてから核開発を検討すべきである。こうすればアメリ カや諸国も反対できない。
●台湾の場合
台湾はもっと複雑な環境にあり、中華民国は台湾人の独立願望とは 違って中国との統一を推進している。台湾は中国の一部でない。し かし現状維持を望むアメリカは独立建国に反対している。台湾は中 国の統一(併呑)反対を明確にすべきである。92共識は存在しない ことを明確にし、台湾と中国は違った国であるという台湾共識を推 進すべきである。台湾共識がアメリカの利益に叶うことを台湾人民 やアメリカ政界に理解させるべきである。
馬英九政権は防衛力を削減し、軍隊は防衛力も愛国心もない軍隊に なり、機密漏洩事件が続出している。アメリカが現状維持、平和解 決を要求してきた責任である。アメリカは台湾建国に反対している が、現状維持ではやがて中国に統一されることをアメリカに理解さ せるべきである。
オバマは2009年になってからようやく東南アジアの重要性に気が ついた。今やアメリカは中国を押さえ込み、現状維持を続けるだけ で一杯だ。東南アジアの問題は中国の覇権拡張にある。諸国がアメ リカと合同で軍事力を増強する事がアメリカの利益に?がり(ママ)、東南 アジアの平和、中国の侵略を防ぐ事になる。