落葉松亭日記

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サラミ戦術

2015年11月26日 | 政治・外交
サラミ戦術:
サラミをスライスするように敵対勢力を少しずつ懐柔、殲滅する戦術。
ヒトラーもこの方法を活用したという。(Wikipedia)

日本のマスコミ(NHKも含む)の大方は中韓に不都合な報道はしなくなった。
東シナ海にある我が国固有の領土尖閣諸島領海に中国公船の侵入も常態化、中間地点で海底油田の新たなプラットホーム建設が進んでいるとか。
南シナ海も周辺国の抗議もよそに岩礁埋め立て、滑走路など軍事施設を建設し既成事実を積み上げた。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成27年(2015)11月25日(水曜日)通算第4738号
http://melma.com/backnumber_45206/

中国海軍の基本戦略は不変
  しかし2040年に太平洋を米国と分割統治できるか?


 トウ小平時代に劉華清によって立案された中国海軍戦略は、着々と進行し、その全貌を露わにしてきた。
第一列島線突破は間近に迫り、南シナ海の人口島埋立による九等線の確保も道半ば、2020年にグアム・サイパンから小笠原諸島をつなぐ第二列島線確保のため、グアムキラー、空母キラーというミサイル軍も備わった。
 静かに着実に、私たちが気がつけば「サラミ戦略」は半ば近く達成されていることが分かる。
すでに米空母は台湾海峡から東シナ海へ入りにくくなっており、海兵隊はグアム以東へ主力を移転させる。
 川村純彦・元海将の分析によれば、中国のやり方には五つの段階があるという。

 第一段階は国際法では認められないことを「国内法」で宣言する(92年海洋法が典型である)

 第二段階は「避難」などを名目に漁船群を目標海域に進出させ、乗組員は「海上民兵」といって、軍事訓練を積んでいる(典型は昨年小笠原に現れ赤珊瑚を盗んでいった漁船団)

 第三段階は相手国のクレームに備え海警がでてくるが、強力な放水装置と、体当たり戦術などをとって既成事実を積み上げる。これも尖閣諸島では日常茶飯となっている。

 第四段階は相手国の威嚇行動があれば海軍が出てくる(ベトナムなど、実際に海軍の軍艦がでてきた)

 第五段階では「平和的話し合い」などと言って外交交渉にうつり、既成事実を背景に交渉を有利にすすめてしまう。

 尖閣も台湾も南シナ海も、全ては、この段階設計に基づいて行われており、日本は米国との同盟関係を強め、防衛力を一段と、急速に高めなければならないと川村氏らは言う。